ミュージカル『ジキル&ハイド』東京公演 アフタートークショー 2023.03.16

2023年3月16日のミュージカル『ジキル&ハイド』東京公演マチネ後にアフタートークショーが行われました。

今回の東京遠征、軸にしていたのがこのアフタートーク付きのジキハイでした。もう参加メンバーを見ただけで、これは絶対に見たいとテンションが爆上がり(笑)。元劇団四季トリオのこのメンツでのトークなんてなかなか聞けるものじゃない(ちなみに3人とも『人間になりたがった猫』のライオネル経験者)。けっこうな後方席ではありましたが無事に観ることができて本当に良かったです。

トークは本番が終わってから5-6分後に開始。超ハードな初役を頑張っている柿澤くんは終始汗が止まらない状態で(汗)、そんななか参加してくれたの嬉しかったです。ちなみに、今回はプロのアナウンサーの方が司会担当されていました(太平洋序曲はキャストオンリーでトークしてたのでw→詳しくはこちら)。当初は15分程度を予定していたようですが、けっこう盛り上がって20分以上は時間取っていたような気がします。

2023年03月16日マチネの感想はこちら↓

アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。トークのコメント部分は私の脚色がだいぶ入っていますのであしからずw。

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ミュージカル『ジキル&ハイド』東京公演アフタートークショー 2023.03.16マチネ後

トーク参加者:柿澤勇人くん上川一哉くん栗原英雄さん(下手からの着席順)

まず座る位置をどうするか3人で「どーぞ、どーぞ」の譲り合いw。本番終えて間もなかったからか、カッキーはちょっとポワポワしていて「どこ座ればいいの?」と彷徨ってたな(汗)。予想と違う位置だったみたいで「え、そうなんだ」みたいな反応してたの可愛かったw。

終わった直後の疲れはどうかと聞かれると、真っ先に栗原さんが「見ての通りです」とw。主にカッキーの方を意識しての反応だったかな。

当の柿澤くん

「今日見に来て下さったワイルドホーンさんからどんな感じかと聞かれたので”クソ疲れる”って言ったんですけどw、”そういう風になるように書いたんだ!疲れるのが正解だぞ”とドヤ顔された」

と苦笑いしてました(笑)。ワイルドホーンさん、ドSですなww。だけど、

「大先輩の石丸さんは魔法の国とこちらとを行ったり来たりしながら演じてるので、僕は疲れたなんてとても言えないです」

と謙遜しまくってました。すると脇から上川君が「魔法の国というか、国は同じイギリスじゃない?」と茶々入れてきてww。「言われてみればそうだね」みたいに3人頷いて納得してたのが面白かった(笑)。
とはいうものの、やっぱり疲労はかなり蓄積されている様子のカッキー。オペラグラスで見てみると、頭の上から絶えず汗がボタボタ落ちてきていて、時折衣装が濡れるのを気にする仕草をしてました。いやぁ、ホント、そんな大変ななか残ってくれたのありがたかったよ!

疲れという点では、栗原さんはシングルキャストで演じているのでどうですかと聞かれると「いやいや、商売なので全然大変じゃないし逆にありがたいです」とキッパリ。Wキャストと共演するとそれぞれ演じ方や反応が違うので演じていてとても楽しいとコメントされていました。

上川君はWキャストの人と相対する時はあまり意識しないでむしろ自然体で演じていると語っていましたね。栗原さんからは「友人としてどう接したいかというのを意識するのがいいよ」というアドバイスももらったそうです。これがかなり軸になっているとのこと。

カッキーと上川くんは年齢も近いという事で(劇団四季では上川君が2期先輩にあたるそう)、栗原さんも交えた元四季食事会に行った時に名前の呼び方についての話題が出たと。そこでカッキーが酒に酔った勢いで上川君に「一哉って呼んでいい?」と切り出して快くOKもらったらしいですw。
するとすかさず栗原さんが「俺のことは栗って呼んでいいっていったよな?」みたいに切り込んできて「そんなこと言ってないですよぉー!」とカッキーがタジタジになる一幕がwww。さらに劇団四季の先輩後輩ですよね?みたいな話題を振られると

「この業界にそういうの関係ないですから」

とサラリとすまし顔で答える栗さんが面白かったw。

ちなみに上川君は実際のところ柿澤くんのことをカッキー呼びしてましたが、この話題に乗じて「僕は彼のことを”柿澤様”って呼んでるんで」とイジり発言(笑)。ヘロヘロになりながらカッキーが必死に反論してたの可愛かったwww。

※柿澤くんと上川くんのインタビュー記事も読み応えあるのでおススメです↓

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Q1. 稽古中に心がけたことは?

カッキーは「いっぱいあるなぁ」と少し考えこみながらもジキルとハイドを演じるうえでの人間の二面性について語っていました。

「人間の性格を薬で分離させた人なんているわけないので想像するしかないのですが、エネルギッシュな曲が多いなかで全ての場面で”抜いたら駄目だ”というのは肝に命じながらやっていました」

とのこと。カッキーがどれほどこの役に心血注いでいるのかが分かるようなエピソードだったと思います。

この日の公演で3回目(栗原さんは5回目)というタイミングで「やっと馴染んできた気がする」とカッキー。舞台裏ではスタッフさんたちとバタバタしまくってて「次は誰を●すんだっけ!?」とかいった、傍から聞いたら物騒な会話がポンポン飛んでるらしい(笑)。

Q2. アターソン役としての葛藤は?

中盤までは穏やかな親友だったのがラストシーンで辛い決断をしなければならないことになりますが、そのことについて「最後の場面では持っている拳銃の重みをすごく感じます」と上川くん。ギリギリまでは「ジキルの顔見ると撃てないなと思うんですけど…」と演じるうえで葛藤がかなりあると語っていました。その顛末での舞台照明がとても美しいという話題になると、

「あのシーンでのカッキーがイイ感じで光ってる」

ように見えると上川君w。たしかにあの照明は本当に後ろから見ると美しさが際立ってます。
するとすかさず栗さんが「(カッキーを)光らせたのは君だよ」とニヒルでクールなセリフをピストル撃つ仕草しながら挟んできて、めっちゃ照れ笑いしてた上川くんが可愛かった(笑)。

ラストシーンに関して栗原さんからも言及があって。最後エマは周囲を「みんなが私の愛する人を殺してしまったのだ」といった意志を込めて睨みつける場面がありますがこれに関して、

「僕たちが普段生きているなかで無意識に人を傷つけている場合もあると思うので、気を付けていかなければいけないという教訓にもなっている」

と語っていらしたのがとても印象深かったです。

でもこのあと、「きっと本番終わって楽屋戻った後”カッキーを倒してスッキリした”って思ってるよね」みたいに上川くんに脅しのカマかけてくる栗さんww。これに対して「そんなことないですよぉ!!」とビビッて反論しまくってた上川くん、それを面白そうに笑う栗さんを見て

「先輩、怖いよねぇ!!??」

って目を白黒させながらカッキーに助けを求めてたの可愛すぎて笑いましたwww。「ずっといい人やってなきゃいけないからこの時くらい許して」みたいに楽しそうに笑う栗さんもウケた(笑)。
基本的にダンヴァース卿は「良い人」のように思えるけれども、栗原さん的にはその裏にある違う顔というのもすごく意識して大切に演じているそうです。

Q3. カンパニーの雰囲気は?

全体の雰囲気としては温かく、記者会見をやった時からとてもフランクな感じだったそう。ジキハイに長く出演している役者さんも、今回初めて参加する役者さんも最初から打ち解けたようないい空気感だったと。これに関してカッキーが「たとえギクシャクしててもここじゃ絶対言えないけど」みたいなツッコミをしてたのが面白かったww(←そりゃそうだとw)。

Q4. 特に注目してほしい点は?

栗原さんは

「すべてがA面みたいな見所しかない作品ですが、あえて言うなら柿澤くんのジキルとハイドが鬩ぎあう♪対決♪のシーンかなぁ」

と。あの場面については「(カッキーは)命削ってやっているのでぜひ堪能してほしい」と光背を思いやる優しい先輩、栗さんにほっこり。
本当は何度も通って好きなシーンを見つけてほしいと語っていらっしゃいましたが、この時点で東京、愛知、大阪公演は残念ながら完売で追加購入が難しい状況とのこと。でも、山県公演のチケットだけはまだ今からでも間に合うってことで「山形に行こう!!」とカッキーが客席に呼びかけ大盛り上がり。上川くんや栗原さんも「ちょうど桜が良い時期だもんねぇ」と山形県に想いを馳せてニコニコしてましたw。

上川くんが個人的に好きなシーンとして挙げたのが、カッキー演じるジキルが実験開始した時の「塩味」の反応(笑)。

「あれ見て本当にしょっぱいんだなって思って。あの言い方がすごい好きなんですよ」

とww。たしかにカッキーの「しょっぱー!」は可愛かったので上川くんがツボるのも分かります!ちなみに私は鹿賀さんの控えめな「しょぱっっ」ていうのも好きでした(笑)。
上川くんのこのエピソードを聞いたカッキー、「明日からプレッシャーかかる」と苦笑いしまくりでした(笑)。稽古の時点では「ちょっとしょっぱい」程度の反応だったそうですが、本番に入ってからどんどん塩味がキツくなったような言い方に変化してるようですww(←ちなみに「塩味」は台本通り)。

柿澤くんが挙げた注目点は、キャストの組合せによる役者のお芝居の変化ってことだったかな。相手役が変わればそれに対する芝居も変わってくるので、同じ作品ながらも毎回とても新鮮な気持ちで演じているそうです。

ちなみに、ハプニングはあったかという質問に関しては栗さんがすかさず

「生々しいのはありますけど、親愛なる皆様にそれを語れるのは1か月後くらいって言うことで」

とツッコミ(笑)。これに関してカッキーと上川くんが目を丸くしながら「生々しい!???」ってビビっててww。いやぁ、めっちゃ気になるわ、栗さんww!!

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Q5. 体調のケアは?

栗原さんは「あまり気にしないようにしてる」とのこと。普通の生活を自然にやることを心掛けると。朝は白湯を飲んでいらっしゃるようですよ。
この回答に対して司会者のアナウンサーさんが「その動じないところが役柄に生きてますし、最後まで生き残りますものね」と感心する一幕がw。理事会メンバーの中でダンヴァース卿だけはハイドの餌食にならずに済んでますからね。でもこれに関して栗さん曰く

「2幕ラストシーンでハイドが娘のエマを襲いながら僕に見せつけているのは、彼による復讐のやり方なんですよね」

と。ダンヴァース卿にとって何よりも大切に想っている娘を傷つけるという行為は、ジキルの深層心理のなかに潜んでいた(ハイドになることで表面化した)復讐心からくるものだという解説は目から鱗だった。次回見るときそこに注目して見ようと思いました。

※栗原さんのダンヴァース卿に関するインタビュー記事も非常に読見応えあります↓

上川くんも特に気を付けてやっていることはないとのことですが

「あとは花粉症との戦いですね」

と苦笑いしてました(汗)。今年の花粉はいつも以上に辛いようで、カッキーに薬を借りたり栗さんに目薬をもらったりしながらなんとか凌いでるそう。
花粉に関してはカッキーも同じようで「花粉、本当にヤバいよね!!」とめっちゃ同調してました。役者さんにとってこれは相当難問ですよね。私はまだ花粉症デビューしていないのでその辛さは分かりかねるのですが、何とか頑張って乗り切ってほしいです。

柿澤くんも特にこれといったケアはしていないそうですが、最近

「人生初めて加湿器を買いました」

とのこと。この発言に上川くんが「えぇ!??初めて???」と素でビビってたのが面白かったww。これまで色々な人から加湿対策の話を聞いてきたそうなのですが、カッキーには「意味が分からなかった」らしい(笑)。でも今回はなんか気になって加湿器購入に至ったそうですw。
あと、お酒は飲んでないって言ってたかな。自己反省しながらお酒飲んだ日もあったらしいのですが、半分くらいでもうギブアップになっちゃったと。それくらいジキハイの役は過酷なんだろうなと思いました。ただ、体力が資本なのでちゃんと食事をとるようには心がけているそうです。

最後に一言ずつ。

柿澤くん

まだ公演が始まって日が浅いですが、もっと挑戦したいことも出てくると思うのでそれらにトライしながら精進して頑張りたいと思います。山形で待ってます(笑)。

上川くん

カンパニーの中で良い化学反応を起こしながらより良い作品を届けられるよう頑張っています。劇場でそれを楽しんでもらえればと思います。ぜひ山形でカッキーの「しょっぱ!」を聞きましょう(笑)。

栗原さん

舞台は一期一会、客席の皆さんとその日限りの空気感を作っていくというのが魅力。今日、その空間を作れたことがとても嬉しかったです。これからも皆様と一緒に舞台を作っていきたいと思っています。最後まで止まることなく走り抜けたいと思いますので応援よろしくお願いします。

※キャストの皆さんのコメントは私の脚色がかなり入っているのであしからず。

最初から最後まで本当に楽しいトークショーでした!!特に栗さんの随所に挟んでくるキラーパスやフォローが最高(笑)。本番後のお疲れの中、皆さん本当にありがとうございました。

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