デビュー30周年記念を迎えた石丸幹二さんのオーケストラコンサート2021を聴きに広島まで行ってきました。
本日、7月 16日(金)
■18時30分開演 広島 上野学園ホール
「石丸幹二デビュー30周年記念 オーケストラコンサート2021」
指揮 円光寺雅彦さん
ゲスト 花總まりさん
広島交響楽団 pic.twitter.com/npiWj5gPel— 石丸幹二 (@team_kanji) July 15, 2021
本来の30周年は昨年の2020年だったとのことですが、新型コロナ禍の影響により記念コンサートが中止となってしまい…今回の1年遅れでの開催になったそうです。
石丸幹二さんは私も大ファンで後援会にも入っているほどなのですが、実はこれまでコンサートへ行ったことは1度しかありませんでした(汗)。しかも、前回行ったのが後援会に入りたてだった2011年9月の東京でしたから…もう10年前(すみません 汗汗)。
※10年前のコンサート感想はこちら。前ブログからこちらに移転させてきました。
というのも、私はどちらかと言うと俳優としての石丸さんに大きな魅力を感じていたので、個人のコンサートへは進んで行こうという気持ちになかなか持っていけなかったんですよね(もちろん、10年前のコンサートは涙が出るほど素晴らしかったのですが)。
ところが、デビュー30周年記念コンサートを開催するにあたりSNS(ツイッター)で石丸さんが連日披露する曲についての思い入れなどを呟かれているのを目にしまして。それを読んでいたら、劇団四季で活躍されていた石丸さんを初めて知ったばかりの頃の自分を思い出してしまいw、むくむくと行きたい意欲が増していきました。で、広島ならば新幹線で比較的近い(距離的には大阪に出るのとほとんど変わらない感じでしたがw)…ということで、気が付いたらチケットゲット、まんまと石丸さんの戦略に乗ってたww。
ファンクラブから購入すればよかったという後悔もあります、いまとなっては(苦笑)。別ルートからのチケットゲットとなったこと、石丸さん、ごめんなさい(汗汗)。
さて、会場となっていた上野学園ホール。訪れたのは2017年に劇団四季の『オペラ座の怪人』公演で数回訪れて以来です。
前回訪れたときには香川在住だったので、高速バスで広島バスセンターまで行ってからアストラムラインに乗って最寄りの白島駅で降りるというルートを使っていたのですが、今回は岡山から新幹線で広島駅まで行きJRに乗り換えて新白島から徒歩というルートで向かいました。
ところが、事前にGoogleマップで道を確認していたにもかかわらず、新白島駅を降りてから逆方向へ歩いて行ってしまい気づいた時には反対方向の駅が間近という失態をやらかしてしまいました(汗)。大雨が降りだすなか慌てて来た道を戻り…最寄り駅に45分前に着いていながら劇場に到着したのは30分弱前だったという…ww。早めに現地入りしておいて本当に良かった(苦笑)。
ちなみに、10年前に初めて石丸さんのコンサートに行ったときも道に迷っていたらしい私(汗)。過去記事読んで苦笑いww。歴史は繰り返す…か(苦笑)。
上野学園ホールは天井も高く音の響きのいい素敵なホールなのですが、一つ大きな問題点があります。それは…約20ちょっとあるトイレのなかで、洋式が1階に1つしかないこと(汗)。オール和式といっても過言ではない(苦笑)。香川高松のレグザムホールも洋式がほとんどなかったのですが、上野学園はさらにその上w。
3年前に来たときからその状況は変わっておらず、この日も和式はほとんど空いているのに1個の洋式のために大勢の人が列を作るという現象が起こっていました(苦笑)。地方のホールにはありがちな光景ではあるのですが…何とかならないですかねぇ、トイレ問題。
それゆえ、今後上野学園ホールへ行く予定のある方は早めに劇場入りするか、行く前に別の場所でトイレに行っておくか、極力ほぼ水分を取らずに行くか(これは夏はお勧めしませんが)の対策をとったほうがいいと思います(汗)。
客入りのほうはだいたい7割から8割弱くらいだったかな。ところどころに空席があって程よいディスタンスが保たれてて安心感がありました(本当は満席状態のほうがいいと思いますが)。
当日は開演時間前にけっこうな雨が降っていたので1曲目に間に合わない方もチラホラ。そんな皆様を目にした石丸さんが「外は雨でお足元が悪かったと思います、どうぞゆっくり席におつき下さいね」とファンを優しく気遣うコメントをしてくださっていたのがとても和みました。
以下、ネタバレを濃く含んだ感想になります。
2021.07.16 18:30開演 in 上野学園ホール(広島)
セットリスト(セトリ)
- 演奏:広島交響楽団
- 指揮:円城寺雅彦
- ゲスト:花總まり
物販は、石丸幹二さんのコンサートBlu-rayやDVD、そして発売中のCDがありました。
以前石丸さんのコンサートに1度だけ行ったときに現地購入限定の特典があったことを思い出したのですが、今回もそれがありました。ということで、持っていないCDがあったのでお買い上げ。素敵なサインデータ入りの素敵なお写真ポストカードを付けていただきました。
ちなみに、Blu-rayも買おうと思ったのですがこの時はお財布事情が厳しくて断念(汗)。帰宅後に密林で少しお安く購入させていただきましたw。
2016年コンサートの映像と、2020年に無観客で行ったコンサート、さらにインタビューなども納められた贅沢なディスクになっています。石丸さんファンは必携の内容だと思います。
パンフレット類の販売はなく、終演後にセットリストを掲載した用紙が出口に置かれてあるスタイルでした。
全曲セットリスト(クリックすると大きくなります)
コンサートは、歌と合間に石丸さんの曲への思い入れや広島エピソードに纏わるトークが挟まる感じで進んでいきました。1幕と2幕の各中盤にはゲストのミュージカル女優・花總まりさんが登場。石丸さんとのデュエットや共演した時のエピソードトークもありました。
トーク
トーク部分で覚えている面白かったり印象的だったりしたエピソードをいくつか。
指揮者の円城寺さんとのトークにて石丸さん曰く「円城寺さんの指揮棒を振る仕草が可愛くて、ついつい後ろ振りむいちゃうんですよねぇ」とニッコリ(笑)。たしかにちょいちょい後ろに視線が向いてたなと微笑ましく思いましたw。
あと、「円城寺さんは広島交響楽団の皆さんとは長いですよね」って話になり「もう専属って考えで良いんですか?」と石丸さんが尋ねると「もちろんです!」と円城寺さんが答えてて会場から大きな拍手が沸き起こってました。
1幕中盤でゲストの花總まりさんが登場。美しい白いドレスに見とれる石丸さんに癒されましたw。でもほんと、花總さんが素敵すぎて…、とても私と同い年の方とは思えない(拝見するたびに思います、これは 汗)。
そんな花總さんは、今年(2021年)がちょうど30周年に当たるのだとか。「私とほぼ同期といった感じで活躍されていたんですよね」と石丸さんも嬉しそうでした。
広島来訪についてのトーク。花總さんは公演では宝塚で広島入りしたことがあったそうで、上野学園ホールには2005年に来て以来だとのこと。ちなみにちょうど同じ時期に石丸さんも広島入りされていたらしく「奇遇でしたねぇ~」と二人でほっこりしてたのがなんか和みましたw。
石丸さんと花總さんが共演した作品について。一番最初に共演したのがミュージカル『モンテ・クリスト伯』で恋人役。『レディ・ベス』で師弟役、『シークレット・ガーデン』夫婦役。もっと共演作あったと思ってたんだけど、意外と少なかったなぁという印象でした。
コンサートではお互いにゲスト出演という形で出演したことはあるということで、気心は知れた仲といった雰囲気でしたね。なんとも和やか~~なホワ~~っとした穏やかな空気感があって、お二人の会話を聞いてるだけで癒されました。
花總さんがいったん退場となり1幕もクライマックスになった頃、物販についてのトーク。石丸さんの場合はグイグイ「買って」をアピールするんじゃなくて、「もしよかったらお手に取って」というスタイルで謙虚だけど「買ってほしいなぁ」みたいな本音が見え隠れしてるので好印象です。
特に、会場ではなくてネット販売している歌に関しては「Am●zonで、ちょこっと、ポチッと押していただければ」みたいなこと仰ってたのがめっちゃ可愛らしくて思わず笑いが漏れてしまいましたw。「ポチッと…ね」っていうのは何回か出てきてて、そのたびに私すごーく癒されておりました(笑)。
劇団四季時代は王子様系の役柄が多かった石丸さん。退団後は自分のやりたかった作品を多く経験しているということで社会派なものが増えたと語ってました。ということで、「プリンス役は、劇団四季で卒業いたしました」と宣言w。ラウルも、ビースト(王子)も、本当に素敵だったんだよなぁ。でもまだ石丸さんの若さならプリンス系もいけそうな気がするだけにちょっともったいないとも思ってしまった。
2002年に劇団四季『壁抜け男』で広島入りしたという石丸さん。終演後にファンの方がデュティユル(石丸さんが演じた役)の格好をしてバラの花を差し出してくれたというエピソードを語られてました。四季は今でも出待ちに関してはかなり厳しい(つまり出待ち禁止の掟)と思いますが、地方公演だと少し緩むのかなって感じですかね。
広島は「ジョン万次郎の夢」で初めて訪れた。子供らの素直な反応を身近に感じる貴重な経験。10年後「壁抜け男」の全国ツアーで再び広島に。人生讃歌の大合唱!楽屋を出ると、私の役とよく似た出立ちで薔薇を一輪持つお客様が!ご夫妻で見送りに来て下さったのだ。忘れられない思い出がどの街にもある。
— 石丸幹二 (@team_kanji) June 30, 2021
ツイッターでも石丸さんが懐かしく振り返っていらっしゃいました。
劇団時代は「白」い役が多かったので、退団後は好きなことをやる気満々だったという石丸さん。そのタイミングで来た話がドラマ『半沢直樹』で、「あれは、真っ黒な役でした」と苦笑いされてましたww。このオファーが来たときには「今まで応援してくれていた人が怒ってしまうのでは」と受けるのを躊躇ったそうですが、どうせオセロの駒のようにひっくり返ろうと思ったなら、これはチャレンジする価値があるということで決断したとのことでした。
この作品は私もビックリしながら見ましたがw、予想外に視聴率が高く石丸さんの名前が全国区になるきっかけにもなりました。「石丸は悪い奴だ」と暫く言われ続けたと苦笑いされてましたがww、実際のところは手応えもあり嬉しそうでもありましたね。
その後イメージ払拭しようと思ってもう少し「白」系の役と思っていたらしいのですが、半沢イメージが強くつきすぎてしばらくは「黒」系のオファーしか来なくなってしまったらしいですww。
そこから色々な役を経験して・・・ようやく今は「グレー」になったかなと笑う石丸さん。でも、現在出演中の大河ドラマ『青天を衝け』での大久保一蔵(利通)は「これは、黒ですね」とちょっと苦笑いしてました(笑)。SNSには明治時代の大久保メイクした石丸さんを見ることができます。なかなか実物に寄ってる感じでビックリしました。興味がありましたらチェックしてみては(ネタバレになるのでリンクは貼りません)。
もう一つNHKの作品紹介。BSプレミアムで放送中の『ライオンのおやつ』にも出演している石丸さん。そこでは「白」ですからと(笑)。ただこれ、個人的にはテーマが辛すぎてあえて見ない選択をしてしまって…。でも石丸さん曰く、クライマックスにある楽器を演奏するシーンがあるそうで「久しぶりにあの楽器に触って緊張しました」と。そこは見てほしいので「今からでも遅くないのでぜひ」とPRされてました。そのシーンだけは後日オンデマンドでチェックしてみようかなと思います。
再び花總まりさんが登場。今度は真っ赤なドレスで…やっぱり素敵すぎて惚れ惚れしてしまう石丸さん。そんな石丸さんに「そんなこと~」と謙遜しまくる花總さんも可愛いw。
「白と黒」についてのトーク後だったこともあり、「花ちゃん(花總さん)と共演した時は白系だったので私の黒い時代は知らないですよね」とニンマリしていた石丸さんが面白かったです(笑)。
広島トークでのひとこま。広島といえば「お好み焼きですよね」みたいな流れになって。この時に石丸さん「広島焼き」ってけっこう連呼してて、たしか広島の方でその呼び名を嫌う人がいるという話を聞いていたのでちょっとハラハラしちゃったよ~(汗)。でもまぁ、とても好意的な話し方だったし、そもそも石丸さんなら大丈夫かな、みたいなw。
花總さんは宝塚時代に大勢で「お好み村」というお好み焼き屋さんが集まる場所を訪れたことがあるそうです。その光景を想像した石丸さんが「さぞかし煌びやかだったのでは」と羨ましそうにしてたのが面白かったw。
広島のお好み焼きについてのトークはその後も広がり、「関東のお好み焼きとスタイルが全然違いますよね」という話題に。すると、広島のお好み焼きには何が挟まっているかかなーり気になった様子で、客席に「なんでしたっけ?どういう感じでしたっけ??」と必死に聞き出そうとする石丸さんww。それに対してなんとか伝えようとリアクションしている前方のお客さんがいたようなのですが…、そこでようやくハッと状況を飲み込んだようで。
「あ…!そうでした…。声を出してはいけなかったんですよね…」
と我に返って謝罪されてた石丸さんに客席が「そうなんですよ~~」というもどかしい空気が流れておりましたw。「早く皆さんとコミュニケーションが取れるような世の中になってほしいです」と石丸さんもとても無念そうな表情を浮かべていました。
そのあと、「麵とか牡蠣が入ったのがありますね」と花總さんとお好み焼きトークが盛り上がり、「皆さんもお勧めがありましたらテレパシーで教えてください」とニンマリされてましたww。
花總さんが今後の予定をお知らせを聞いた後、「私も花總さん追っかけます」とワクワクした様子だった石丸さんw。それに対してまたまた花總さんが恐縮しまくって「私のほうこそ追いかけます」ってファン宣言しててww。お互いに褒め称え合い照れ合い、みたいで可愛らしくて萌えました(笑)。
花總さんが退場された後は、石丸さんの物販紹介コーナー。一つ一つ思い入れたっぷり丁寧に紹介されていたのが印象的でした。
石丸さんの広島での思い出、楽団による演奏の間に舞台袖で色々と考えてくれていたようで…「一つ思い出しました」と。
石丸さんが劇団四季を退団された直後、心身を壊されて長期休養に入られていました。この話は復帰後によく色々なところで話されているので知っている方も多いと思います。
劇団四季は団員のことについては極力発表しない方針が強く、特に石丸さんが退団となる前後あたりは色んな噂や話が耳に入ってきて不安になったものでした。なので、復帰後に休養中のエピソードで「ほぼ寝たきりの生活になって普通に歩くこともできなかった」という話を聞いた時には大きなショックを受け涙が出ました。「初めて外に散歩に出られたときに見た夕陽は忘れられない」と語っていたことは今でも鮮明に覚えています。
ちょうどその時期に復帰後初のミュージカル『ニュー・ブレイン』の上演があって、これが石丸さんの苦しかった1年のエピソードとすごく重なって見えて号泣しながら観たものでした。
そんな1年の休養中、体が動くようになった頃にお墓参りも兼ねて一人で東京から故郷の愛媛県新居浜市までドライブしたことがあるそうです。リハビリもかねてとのことでしたが、けっこうな距離ですから相当キツかったのでは(汗)。
で、新居浜に辿り着く前に疲れて1泊宿をとることになったのが広島県だったそう。いや、そこまで行くのも相当大変だったのではと驚いてしまった(汗)。広島で宿泊したあと、宮島にも立ち寄って鹿に餌やりしたりしてリラックスした時間を過ごされたという石丸さん。新居浜へはしまなみ海道を渡って無事に到着したそうです。でも、帰りはさすがに疲労があったとのことで、「徳島からフェリーで帰りました」と(笑)。
そんなエピソードを、舞台袖で一生懸命捻り出してくれていたのかと思うとホッコリしましたねぇ。広島は自分に力を与えてくれるきっかけになった場所、というようなコメントに心が熱くなりました。
四季退団前の石丸さんは本当に辛そうに見えて、雑誌の写真を見ても急に老け込んだ表情に感じとても心配したものでした。そんな石丸さんが今は自由にやりたいお仕事で輝いていらっしゃって…改めてよかったなぁと思いました。
劇団四季入団時のエピソードも印象深かったです。ミュージカルを目指したきっかけは、学生時代に見た映画『ウェストサイドストーリー』。そこに出てみたいと思い立ち、当時それを日本語で上演していたのが劇団四季だったことから受験を決断されたとのこと。
そしてオーディションで3年前に亡くなった浅利慶太さんに才能を見出された石丸さん。最後の面接の時に浅利さんから「君は不平等の世界に来たんだよ」と言われたことが今も色濃く残っているそうです。期待が大きかったからこそ、プロの世界の厳しさを最終審査で石丸さんに告げられたんだなぁと思いました…。
もう一つ印象に残った言葉が「横にいる俳優を見るな」ということだったそう。それぞれ自分のペースで稽古をしているのだから、それに合わせようとして慌ててはいけないという浅利さんの忠告。これも、石丸さんを大事に育てようとしたからこその言葉だったんだろうなと。
こういうエピソードを聞くと、石丸さんが退団することになった当時に浅利さんが「裏切られた」という意味の言葉を述べていた理由も少し理解できるような気がしました(あの時はなんて酷いこと言うんだろうと哀しくなったものでしたが…)。
『オペラ座の怪人』でラウル役に抜擢された時は、歌はあまり苦労しなかったけれど姿勢に関してはとても苦労したそう。何度やってもOKが出ずに追い詰められた時、浅利さんが突然物差しを石丸さんの背中に突っ込んで「今日からこの状態で生活するように」と指導したと。この話はどこかで聞いたことがありますが、改めて石丸さんの口から聞くと当時の苦労が伝わってくるようでしたね。でも、石丸さんはとても懐かしそうに、感謝の気持ちを込めて語られてて…。
石丸さんが劇団四季を退団された年の前後、四季に対して深い猜疑心を抱くような出来事も多くあったことから、私は劇団や浅利さんに対してしばらく強い不信感を抱いてきました。浅利さんが亡くなった時も、複雑な感情が実はあったりもしました。でもこの日、石丸さんの浅利さんのエピソードを聞いて…初めて感動したんですよね。浅利さんに対して、石丸さんを見出して下さったことへの感謝の気持ちが初めて沸き起こりました。そんな不思議な瞬間でした。
最後の2曲の前に今後の予定。司会業についてと、秋の作品『蜘蛛女のキス』について。ミュージカル『蜘蛛女~』は私の観劇人生の中で3本の指に入るほど大好きな作品なので、石丸さんのもりーなやくでの出演は本当に嬉しくて仕方ありません!!現在、役作りに向けて準備中とのこと、楽しみです!
アンコールの時にもう一度登場された花總さん、自分の出番が終わった後は楽屋モニターのボリュームを最大限にして石丸さんの歌声を堪能されたようで「本当に感動してしまって…」と感無量な表情をされていました。そのお気持ち、よーーーーっくわかりますっっ!!!
コンサートナンバー感想
セットリストは紹介しているので、特に印象に残ったナンバーについて少しだけ言及したいと思います(全部素晴らしすぎたのですが)。
愛と死の輪舞(ロンド)
1幕の最初にこのナンバーが来るとは思わなかったのでちょっと驚きました。石丸トート、素晴らしかったなぁ。また見たいと思っていたのですが、石丸さん曰く「私はもう年寄りなのであの役は終わりました」とのこと(汗)。残念!!
君は薔薇より美しい
なんと布施明さんの名曲が登場するとはっ!!石丸さんの青春時代の思い出の曲とのこと。その前のアニメ「ヤマト」でのノリノリっぷりも印象的でしたが、「君は~」の歌いっぷりが本当に素晴らしすぎて…!!!本家とは違う壮大な世界観が広がっていて心底感動いたしました!!
夜のボート
ミュージカル『エリザベート』では花總さんと石丸さんの共演は残念ながらありませんでしたが(石丸トートと花總シシィの組合せ見てみたかった!!)、今回は花總さんたっての希望ということで「夜のボート」のナンバーが選ばれました。
石丸フランツと、花總シシィの情感こもったドラマチックなデュエットに号泣(涙)。たしかに目の前に、扮装した二人の姿が浮かんできて感動の極致でございました!!
花ちゃんとはこの作品での共演はない。客席で彼女のエリザベートを拝見したとき、いつしか「夜のボート」で声を合わせる自分の姿を想像していた。今回の広島で、この大人のデュエットを二人で表現できるのが嬉しい。#エリザベート#花總まり さん#石丸幹二#オーケストラコンサート
— 石丸幹二 (@team_kanji) July 1, 2021
歌い終わった後に「私はもうエリザは卒業してしまいましたが、年老いたフランツのシーンだけ差し替えっていうのはやってみたいかも」と石丸さんが笑ってたのが可愛かったw。いや、でも、実際舞台で石丸さんのフランツは見てみたいぞ!!
愛せぬならば
劇団四季ミュージカル『美女と野獣』の1幕ラストに歌われるビーストのナンバー。私は石丸さんのビーストを3回くらい見たことがあるのですが、一度最前列という奇跡の時がありまして…その時、王子になった時の石丸さんがあまりにもキラキラカッコよくてその日あまり眠れなかったのを思い出します(笑)。石丸ビーストを聴いたのはその日以来。素晴らしい大熱唱で思い切り心が震えました!!!ここで石丸さんのビーストナンバーが聴けるなんて…ほんと、行ってよかった!
それと同時に、石丸さんと同じ役を引き継いだ劇団四季の飯田洋輔くんのことも過りました。洋輔くんは『美女~』のほかに『壁抜け男』のデュティユル役も石丸さんと被るんですよね。現在は『オペラ座の怪人』でファントム役にまで成長。石丸さんのような素敵な役者になってほしいなと思わずにはいられませんでした。
プロローグ~君の歌をもう一度~
またもや聴きたかったナンバー!!ミュージカル『ラブネバ-ダイ』の冒頭の壮大なナンバーです。今回はプロローグからの演奏と歌から入っていて、さらにストーリー性がある構成になっていました。石丸ファントム、もう本当に最高だったんだよなぁ~。今回改めてコンサートでこの曲聴いて、また絶対再演してほしいと思いました。セットの関係上、東京でしか上演できないっていうのだけがネックなんですけどね(苦笑)。
まだ終わりじゃない
『ラブネバ~』からのミュージカル『パレード』のナンバーにもう涙止まらず!!!東京のコンサートで『パレード』から今井清隆さん、坂本健児さん、石川禅さんと一緒に「ふるさとの赤い丘」を歌ったという話を聞いて羨ましいなぁと思っていたのですが、今回のコンサートでもこの作品からの選曲があって本当に嬉しかったです。この作品には何度泣かされたか数知れず…。また絶対に再演してほしいです。
ふるさと
新型コロナ禍の時代のなかで、会いたい人に会えない辛い思いをしている人を想って歌ったという「ふるさと」。その前の花總さんとデュエットした震災復興のために作られた「明日という日が」と共にとても深みのある優しい歌声に涙が出ました(花總さんとのデュエットは最初聞き惚れて出オチしちゃったらしいですがw)。
愛した日々に悔いはない
浅利慶太さんのお別れ会を行った時に、集まった人たちで歌ったのが劇団四季ミュージカル『コーラスライン』の「愛した~」だったそうです。訳詞を浅利さんが担当されていて、この歌詞への思い入れもみんなとても強かったとのこと。広島コンサートの日がちょうど浅利さんの命日と近かったこともあり、万感の思いを込めて歌われていた姿がとても印象的でした。
ちなみに石丸さんはダンスが苦手だったので『コーラスライン』には出演できなかったそうw。でも稽古場から聞こえてくる楽曲が好きだったようで(その作品に関わる人以外は入出禁止だったらしい)、羨ましく思いながら外からこっそり聴いていたんだとか(笑)。
僕の願い
今回の石丸さんのコンサートで一番聴きたかったのがディズニーミュージカル映画『ノートルダムの鐘』でカジモドが歌う「僕の願い」でした。
録音スタッフから仕切り直しを告げられ、猛反省。後日、万全を期して臨み、熱唱したのが「僕の願い」でした。当時はこの作品はまだ舞台のミュージカルになっておらず、いつか叶ったらカジモドを演じて見たいと夢見ていました。#石丸幹二#オーケストラコンサート#ノートルダムの鐘#僕の願い
— 石丸幹二 (@team_kanji) June 29, 2021
この映画が公開された当時、まだ観劇にハマったばかりで…ファンになったばかりの石丸さんがカジモドの声を担当しているからということで映画館に観に行った作品です。その時に大きく心を揺さぶられたのが、石丸さん演じるカジモドが自由への憧れを歌った「僕の願い」でした。一度石丸さんの生歌で聞いてみたいとずっと思ってて…ようやく、この日のアンコールで聞くことができて、本当に感無量でした(涙)。
ちなみにミュージカル『ノートルダム~』は劇団四季によって上演されていますが(現在はお休み中)こちらは映画版とはかなり違う内容になっていて、アニメよりも大人向きの傾向が濃いです。大好きな作品なのでまた上演してほしいなぁ。
ラストナンバーは『ラ・カージュ・オ・フォール』から「今この時」。会場全体で手拍子を打ちながら、楽しい雰囲気で大団円を迎えました。最後の最後、舞台袖に石丸さんが引っ込む前に投げキスをしてくれたのが嬉しかったです。
ちょっと心残りだったのは、劇団四季時代の楽曲が1曲のみだったことかなぁ。全部歌うとさらに2時間くらいかかるってことで今回は四季時代の作品はオーケストラの音楽のみということに。それはそれで色々な思い出が蘇ってきてとても感動的だったのですが、壁抜けとか、アスペクツとかのナンバーも聞いてみたかったなぁと。まぁ、それはまたいつか機会があればということで。
今の自分を表したナンバーということで「時が来た」と「マイ・ウェイ」を熱唱された石丸さん。魂の歌声、本当に感動して涙が止まりませんでした!!
本当は全楽曲についての感想を書きたいところですが(ほぼ泣きながら全曲聴き入ってたので)、長くなりすぎるので厳選してということに。最初から最後まで本当に素晴らしいコンサートでした。
後述
私が初めて石丸幹二さんを知ったのは、まだ観劇に興味を持ち出してから間もない1996年。ネスカフェのCMでしたw。「違いの分かる男」ってやつです。あのCM見たときに一気に心を奪われたのを思い出します。
初めて石丸幹二さんの舞台を観たのは、同じく1996年の劇団四季ミュージカル『イリヤ・ダーリン~日曜はダメよ~』のホーマー役でした。保坂知寿さん主演のコメディ的作品でしたが、この当時は石丸さんのカッコよさばかりに気を取られていてあまり内容を思い出せません(笑)。
その後、劇団四季では『オペラ座の怪人』ラウル、『壁抜け男』デュティユル、『美女と野獣』ビースト、『アスペクツ・オブ・ラブ』のアレックス、『異国の丘』九重秀隆、を演じる石丸さんを見てきました。意外と四季時代はあまり多くの作品を見ていなかったんですよね(汗)。
退団された後、ミュージカル『ニュー・ブレイン』を筆頭に多くの作品で石丸さんを見てきました。2011年3月には後援会にも入会(ちょうどそれと同じ時期に震災があったため、正式に入会できるまでかなり時間がかかりました 汗)。
石丸さんは私が観劇にハマり出した頃に出会った役者さんなので、今回のコンサートでその当時の自分も蘇ってきたりしてなんだかとても懐かしい気持ちになり色んな思いがこみ上げてきました。
#デビュー30周年記念 #石丸幹二 #オーケストラコンサート2021
広島公演
無事に終演致しました
ゲストは #花總まり さん#エリザベート から『#夜のボート』#秘密の花園 から『how could i ever know』そして、『あすという日が』、#ラガージュオホールから『#今この時』を歌いました! pic.twitter.com/ftGSLKAIMm— 石丸幹二 (@team_kanji) July 16, 2021
石丸幹二さん、花總まりさん、極上の時間をありがとうございました!!
そして、30周年おめでとうございました!これからのますますのご活躍を今後も応援していきます。