ミュージカル『王様と私-The King & I -』来日公演 2019.07.31マチネ

ミュージカル『王様と私 -The King & I-』来日公演を観に東京渋谷まで遠征してきました。

今年2月に東京と大阪の指定された映画館でロンドン公演の映像が3日間限定上演され大阪の方に観に行ったのですが、あの時はまだ来日が決まっていた今回の舞台を観る予定ではありませんでした。なぜかといえば、大沢たかおさんが出演する情報が全くなかったので(苦笑)。

※映画感想はこちら↓

それが、まさかまさか・・・来日公演が始まるかなり直前の時期になって大沢さんが出演する運びになったという知らせが飛び込んできた(汗)。いや、ちょっと、間際過ぎましたぜ(苦笑)。どうやら本当に急な話で出演する運びになったそうで仕方ないんですけど。

関東に住んでいたら事前に確保していたかもしれませんが、遠方の身としては…大沢さんが出ないとなるとチケット代金もかなり高額だったこともありスルーしちゃってたんですよね。だけど、2年前のファンミの時に「舞台に出るのが決まりそう」って聞いた時から久しぶりに大沢さんが生の芝居をしているところは見たかった。

※その当時のファンミレポ→こちら

ということで、なんとかギリギリまで粘って探してようやく手に入れました(汗)。エリザの東京遠征と重ねての日程が取れてよかったです…。

以下、ネタバレ含んだ感想です。

 

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2019.07.31 マチネ in東急シアターオーブ(東京・渋谷)

主なキャスト

  • アンナ:ケリー・オハラ
  • 王様:渡辺謙
  • チャン夫人:セザラー・ボナー
  • オルトン船長/エドワード・ラムゼイ卿:フィリップ・ブルコック
  • タプティム:キャム・クナリー
  • ルンタ:ケイヴィン・パンミーチャオ
  • クララホム首相:大沢たかお
  • チュラロンコン皇太子:アーロン・ティオ

王様の子役には日本人の子供たちが配役されていました。ピンでのセリフは多くないものの、後半には特定の子役が長いセリフを語る場面もあり。綺麗な英語をすらすらと語っている姿に驚きました。特に叶英奈さんは多くの舞台を踏んでいることもあってか(「アメリ」の子役が印象的だった)貫禄がありましたね。

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全体感想

※あらすじと概要については、2月に鑑賞したロンドン版映画感想を参照

今年の2月にロンドン版の舞台映画を見た時に「あぁ、23年ぶりだ!」と感慨深いものがありましたが、今回は正真正銘の生の舞台なのでオーバーチュアが聴こえた瞬間、まだ観劇初心者だったあの頃にタイムスリップしたかのような胸の高鳴りを感じました。

相変わらず私は英語がほぼ壊滅的にダメなので字幕に頼らないとな状態なのですが(汗)、2月に舞台版映像を観ていたこともあってか全くの初めてで見るよりは舞台に目を向ける回数が多くできたかなとw。
ちょっとくらい字幕を見なくてもどんな展開が繰り広げられているのか理解できたのはよかった。まぁ、私がもっと英語を勉強しろって話でもあるんですが(苦笑)。

字幕は舞台の両脇に電光掲示板でタイミングよく流れる仕組みになっているのですが、そちらに集中しすぎると舞台中央での展開を見逃してしまうこともあるので(苦笑)、私のように英語が苦手な方は、海外版を観る時にはなるべく事前に知識は入れておいた方がいいと思います。

アンナと息子のルイが大きな船でシャム(現在のタイ)にやってくる冒頭の場面は生で見るとかなり迫力がありました。映画で見た時もけっこう驚いたけど、改めて…あの船のセットが凄い!かなりの大きさがありました。
大きな船の先端でこれから起こることへの不安を口笛吹いて誤魔化してる母と息子は微笑ましい。

この船が、港に到着した後は上手い具合に分解されてアンナたちのたくさんの荷物が下ろされていく様も見事でしたね。こういう動きは生の舞台ならではだなと。

港での雑然とした少し不穏な未来を予感させる雰囲気から、一気に場面が開けて広大な宮殿が現れる転換シーンも印象的。大きい仏像以外の小道具やセットは極力置かず、柱を数本立たせるくらいで非常にシンプルな空間なのですが、それが逆に「王宮」としての緊張感を高めていて空気が一気に締まる感覚がありました。

と、そこへ渡辺謙さんが演じるKingが登場するわけですが…客席1階中央付近の扉から出てきてビックリ!しかも、想像していたようなスキンヘッドではなく髪の毛があるバージョンだったので最初はそれが謙さんだとは気が付かなかったくらいです(笑)。

23年前に「王様と私」を観劇した時にも王様役の髙嶋さんはまだ髪の毛がある状態だったので、今回はついに生スキンヘッドな王様とご対面だと思い込んでいた私はちょっと肩透かし食らってしまったww。どうやら、私はスキンヘッドな王様とはご縁がないようだな(笑)。

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王の子供たちの家庭教師としてアンナは雇われてやってきたわけですが、その見返りとしての自分たちの住家を与えられないと知ったことで激しく反発してしまう。最初に約束したのは王様側とのことなので、「そんなこと忘れた」の一言で片づけられたらそりゃ腹も立ちますわw。
でも、シャムでは王は絶対的存在なので誰も異を唱える者がいない…というか、違和感を持つ人がいないわけです。首相のクララホムも「いつものこと」と全く不思議に思っていない。

アンナとしては、約束を簡単に反故にしてくるやり方はカルチャーショックすぎて大混乱してしまうわけで。みんなが「普通」って思っていることに対して猛然と「それはおかしい!」と声を大にして意見するアンナは勇気がある…というよりかは、西洋人として当然の態度を示しているように見えました。
逆に王側からすれば、今まで猛然と反論してくる者などいなかったわけだから…こちらもカルチャーショックだったと思いますw。でも、そのことが王にアンナに対して興味を持つきっかけになっていったのかもしれません。

結局問題解決を図られる間もなく、王様ペースで事が進んでたくさんの子供たちが紹介されることに。この出てくる子供たちが実に個性的で可愛らしい。Kingは威厳ある姿で子供たちを見守っているのですが、色々粗相が起こってもムッとしながらも優しく接している様子が描かれているのがすごく微笑ましかった。
夫人が多いので子供たちの数も相当いるわけですがw、外に向ける傲慢な態度とは違い、子供たちにはちゃんと均等に愛情を注いでいるんだろうなというのが伝わります。アンナが王への怒りより子供たちの可愛さに気持ちを持ってかれてしまうのも面白いです。

アンナの授業は子供たちだけではなく王の妻たちにとってもカルチャーショックな内容ばかり。特に、シャムの存在が地球上では教えられていたものよりもずっと小さいと分かった時の衝撃は大きい。
それでも、新しい知識を拒絶せずに受け止めて学んでいこうという空気になるのがこの作品のいいところ。皇太子のチュラロンコンは最初はアンナの授業に反発しているんですが、戸惑いながらも徐々に知らなかった出来事へ興味惹かれていく姿は非常に印象的でした。

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子供や夫人たちとアンナとの関係は良好なものでしたが、この作品の中で唯一影を落とす存在となるのがビルマからの貢物として登場するタプティムです。彼女は共にビルマからシャムに来ていたルンタと恋仲でしたが、Kingの貢物となった瞬間からそれが許されないこととなってしまった。
王はそんな背景を全く知らないので、なぜタプティムが自分に完全に心を許してくれないのか理解できず混乱してしまいます。そのことをこっそりクララホム首相に相談するシーンはちょっと笑えるんですけどねw。

王としては、自分に貢がれる女は全て幸せになれるはずだと純粋に信じて疑っていないので、彼女が気を許してこないことが不思議で仕方ない。そういう環境にこれまで遭遇したことがないわけだから、戸惑ってしまうのも仕方ないかなと思えてしまう。

タプティムは隙をついては恋人のルンタと二人きりになるチャンスを見つけて密会を重ねます。

1幕はどちらかというとコミカルで癒される場面が多いのですが、タプティムの場面だけは見る者に不穏な気持ちを抱かせる。この密会が王に知られたらどんな恐ろしい顛末が待ち受けているか…というザワついた気持ちにさせられてしまうんですよね。
楽しく進んでいるストーリーの中に棘のようにチクリとしたものを残してくる展開もこの作品の魅力の一つかもしれません。

一方のアンナは子供たちとの関係は良好なものの、一向に約束を果たそうとしてくれない王の傲慢な態度に我慢の限界が来て職を放棄して国へ帰る決意を固めてしまう。
それを引き留めたのは、皇太子の母で第一夫人のチャン。王への深い愛情と共にアンナへのリスペクトも深く抱いているチャン夫人の言葉は心揺さぶられるものがあります。チャン夫人の真心に触れたアンナは、国の政治で思い悩むKingに助言をすることを了承。

このアンナとチャン夫人のシーンは1幕の中で最も感動的な場面でもありました。演じるケリー・オハラとセザラー・ボナーの魂のこもったやり取りが心に沁みて思わず涙が溢れてしまった。

渋々ながらも王の元へ赴いたアンナは、彼が国の政治に苦悩を重ねながらも必死に多くのことを吸収するべく学んでいる姿にこれまでとは違う感情を抱いていきます。ただの傲慢な王だと思っていたアンナでしたが、その影では国のことを想い悩み苦しみながらも必死に学ぼうとする別の一面があったことに気が付くんですね。
孤独な王の涙ぐましい努力が垣間見えるシーンにも見えて…これは感情移入するの分かるなぁと納得してしまう。

そのやりとりの中で、イギリスがシャムの内情を探るためにイギリス公使を送りこもうとしていることが発覚。なんとしてもシャムの良いところを見せたいと躍起になる王にアンナは様々なアイディアを提案。
もともと彼女との仲を修復したいと思っていたこともあり、王は素直にその意見に乗って大はしゃぎしてくるわけで、それがなんとも可愛らしい。

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このやり取りの中で、王がアンナに「自分よりも頭を上にしてはいけない」と命令して彼女が渋々従うという流れがあるのですが、それは今までのギスギスした緊張感のある雰囲気ではないんですよね。二人の関係がほぼ対等に見えるんです。とてもコミカルな場面になってるし、どさくさに紛れて王がアンナに家を与えると約束してくるシーンは特に印象深い。
二人の距離感が一気に縮まったように見えて、なんだか嬉しくなってしまいます。

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2幕の冒頭はすぐにでもやってくるイギリス公使への対応準備に大騒動になってるコミカルな場面からスタート。アンナが履いているスカートと同じものを身に着けるべく婦人たちは悪戦苦闘してるわけですが、この騒動がなんとも可愛らしい。
結局準備の途中に公使が来ちゃって大変な姿を晒しながら走り去っていく場面は面白かったw。

でもこの準備のシーン、東洋人から見ると「なぜ自国の文化の良さをアピールせずに視察してくる国の文化に迎合させなければいけないんだろう」って思ってしまうんですよねぇ。
アンナには全くそんなつもりはないので、変に押し付けがましい場面ではないんですが、これも作品が作られた時代的背景が影響してるのかなぁと考えてしまいました。

で、このやってきた公使のラムゼイは実はかつてアンナを口説いていた過去がある人物だったことが判明。未亡人のアンナにこっそりと再アタックしてくるところがなんとも厭らしい感じなんですがw、その様子を陰から見て動揺を隠せない王がこれまた可愛いのです(笑)。
見なかったふりして二人の間に割って入る形で登場してアンナを半ば強引にエスコートする姿は、なんだか子供っぽいんだけど憎めない。このちょっとした嫉妬心が実にチャーミングで魅力的だった。

そして、公使をもてなすためにタプティムが演出する「アンクル・トムの小屋」のステージが上演されることになる。
ステージが始まる寸前までタプティムがルンタと密会して脱走する計画を練っていたシーンが出てくるので、見ている方はハラハラさせられてしまう。

劇中劇の「アンクル・トムの小屋」は超オリエンタル。夫人たちが登場人物を紹介する時に語尾を上げるところとかも可愛らしい。
接待のために西洋風を必死に取り入れようとしていたわけですが、この劇だけはシャムの雰囲気100%といった感じで非常に見応えがあります。タイ式な舞踊も見事。

ところが、ストーリーが進んでいくにしたがってだんだん不穏な展開となっていく。どう見てもこの作品のテーマは「権力者=王への痛烈な批判」。王はおそらくそれを早い時期から感じ取っていたと思いますが、クライマックスに差し掛かるまで耐えてたって感じですかね。
でも、思い余ったタプティムは感情が高ぶりすぎて劇中にも関わらず猛然と王に対して抗議の声を上げてしまう。「私は王が死ねばいいと思っている」とまで言い切ったところに、彼女の王への強い憎しみを感じました。

王は激怒し、一触即発ムードになりますがなんとか劇は最後までやりきりタプティムはそのまま約束の場所へと急いで去ってしまう。アンナはタプティムとルンタの恋を応援しているので、二人が無事に脱出できるのを密かに祈っていました。

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タプティムの態度に苛立ちを感じていた王でしたが、ラムゼイ卿はシャムの接待に上機嫌で気分良く帰国したことは素直に嬉しい様子。アンナの功績にも感謝した王は自分が大切にしていた指輪を彼女に進呈します。あんなにいがみ合ってたのに、これはとてつもない大きな一歩!
さらに、アンナから西洋の習わしを学ぼうとする王は無邪気で純粋です。そしてあの有名な「シャル・ウィ・ダンス」のシーンへ。

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映像でしか見たことがなかった謙さんとケリー・オハラさんのダンスシーンがついに生で!!ダイナミックでかつ繊細で、二人の距離がさらに一気に縮まるような雰囲気があって…なんかもう色々と…本当に感動しました!!

が、平和な展開はここまで…。
タプティムは捕えられ王の前に引きずり出されてしまい激しい暴行を受けてしまう。その様子を目の当たりにしてしまったアンナは激しいショックを受け、王への気持ちが急速に冷え込んでしまう。あんな残酷な場面を見てしまったら、それは致し方ないことだよなぁ…。王からの友情の証の指輪を外すシーンは特に切ない。

王はタプティムが自分に徹底的に逆らうことが理解できず、混乱のまま彼女を鞭打とうとしますが…それがついにできなかった。激しい感情の中で悲鳴を上げた心臓を押さえ苦しげに去ってしまう。その王の姿に一番ショックを受けていたのはクララホム首相だったというのも切ないです…。

タプティムは恋人のルンタが帰らぬ人で発見されたと聞くと、自分もすぐに後を追うと言残してその場を去っていく。この時のタプティムは本当に気高いというか…美しかった。彼女の凛とした姿はそこにいるすべての者に勝ったように見えました。

王の残忍な姿に絶望したアンナは今度こそ帰国する意思を固めますが、それを引き留めたのはまたしてもチャン夫人。アンナは王に再び会う決意を固めますが…その時目の当たりにした姿はそれまでとは全く違う形でした。

自分の体制に一点の疑念も抱かずやってきた王が、最後の最後に見せた変化。その想いに涙が止まりませんでした。切ないけど、希望のある素晴らしいラストだったと思います。

 

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主なキャスト感想

ケリー・オハラさん(アンナ役)

映画で見た時にもその美しい佇まいと歌声にうっとりさせられましたが、生で観るとなんとも神々しいというか…舞台全体を温かく包み込むようなオーラに圧倒させられました。やはりトニー賞受賞の女優さんはすごいです。

優しい母親のような一面と、間違ってることは間違ってるとハッキリ物申す毅然とした一面と、王の子供っぽい一面に付き合うコミカルな一面と・・・いろんな顔を本当に魅力的に演じられていました。劇場の空気を包み込むような深みのある素晴らしい歌声を生で聴けたことに感謝。

 

渡辺謙さん(King役)

スキンヘッド姿が見れなかったのは残念でしたが(笑)、それでも、威厳とチャーミングさを備えた貫禄あるお芝居はさすがでございました。
一歩間違えばただの傲慢でわがままな王様として見えてしまう危険性もはらんだ難しい役だと思うのですが、思わず笑ってしまうようなコミカルさや時折見せる少年のような純粋さが観る者の心を掴み魅了させられました。このあたりの緩急つけたお芝居はさすが謙さんです。

ミュージカル経験がないなか一人海外に乗りこんで見事に『王様』役を全うした渡辺謙さん、本当に素晴らしいチャレンジだったと思います。大変なプレッシャーの中トニー賞候補にまでなったのは日本人の誇り。本当にお疲れ様でした。

 

大沢たかおさん(クララホム役)

何を隠そう、今回は大沢さんの久しぶりの生の舞台を見たいがために頑張って確保したチケットなのでw、しかと目に焼き付けてまいりました。私が大沢さんのファンになったのは2008年のミュージカル「ファントム」を観た時から。それまではあまり大沢さんに良いイメージを持っていなかったのですがww、あのファントムを観てから印象がガラリと180度変わったんですよね。

つまり、私にとって大沢さんの舞台は原点みたいなものでして。どうしても生で観たかったのです。

映画で見た時には貫禄たっぷりの存在感や初めて聞く大沢さんの英語の台詞に圧倒されてばかりだった気がしますが、今回はそれ以上にきめ細かい立ち居振る舞いのお芝居に惹かれるものがありました。

クララホムって出番的にはかなり少ないし歌もほぼないに等しいのですが、それでも登場した時にはしっかりと存在感を発揮して場の空気を引き締めていて…改めてすごい役者だなぁと感動しました。少ない出番のなかでもしっかりと王へのリスペクトを芝居で表現していたからこそ、あのクライマックスでのアンナに泣きながら訴えるシーンが生きたんだと思います。胸をかきむしるような仕草で「あなたが王を変えてしまったのだ!!」と泣き叫ぶシーンは思わずもらい泣きしましたよ…。

ファントムでは歌唱力の点からけっこう辛口意見を浴びることが多かった大沢さん。私はそれでも心の底を激しく揺さぶられた芝居に心底感激してファンクラブにまで入るほど大好きだったし今でも忘れられないんですけどね。
あれ以来、ミュージカルは懲りてもう出演することはないんじゃないかと思っていただけに、ロンドンへ渡って突然『王様と私』に出演すると知った時にはめちゃめちゃ驚きましたw。ストイックで冒険者らしい大沢さんの芝居への飽くなき挑戦には本当に頭が下がる。「ファントム」上演後に本格的にBWで訓練を重ねたいと悔しそうに語っていたようなので、その時のことがこうして実現したのかなぁと思うと胸熱くなるものを感じます。

次回はもう一度、日本のミュージカルにチャレンジしてほしいなぁとも思います。その気になってくれないかしら(笑)。

 

歌声で魅了されたのは、チャン夫人を演じたセザラー・ボナーさんと、タプティムを演じたキャム・クナリーさん。あんなに美しくて説得力のある深みのある歌声にはそうそうお目にかかれない。
特にセザラー・ボナーさんの強い意志と温かみを含んだ素晴らしい歌声には何度もウルっとさせられました。

他のキャストの皆さんも本当に素晴らしくて…やっぱり本場のミュージカルは最高だなぁと実感しました。

 

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後述

映画でしか見れないと思っていたので、今回生で本場の空気を感じられたのは本当に良かった。特に、厳しい環境の中で王様役として戦い抜いた渡辺謙さんの雄姿を目の当たりにできたのは大きな喜びでした。

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素晴らしいひと時をありがとうございました。エトセトラ…エトセトラ…!!

この後、秋からまた舞台版の映画上映が決まったようです。四国の予定がまだ入って来ていないので何とも言えませんが…もう一度見てみたい。あと、できればDisc化もお願いしたいところです。

サントラは発売中。

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