劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.08.27 千穐楽

飯田洋輔くん(ファントム役)について

ついに洋輔くんのファントムに会う最後(大阪公演)の日を迎えてしまい、見る前からひどく感傷的な気持ちに苛まれてしまった私。大阪は本当に通ったので本当にすごく感慨深いものがある。キャスボにある”オペラ座の怪人:飯田洋輔”という文字に毎回どれだけ感極まっていたことか。千穐楽の日に再び会えたことに感謝しながら客席に着きました。

♪ミラー♪

いつも胸高まらせながらこの瞬間を待ってたけど、楽ということもあり有り得ないくらいドキドキしてしまって(汗)。もうねぇ…、最初の第一声の「私の宝物に」という怒りに満ち満ちたすごい迫力を聴いた瞬間から涙がボロボロ溢れてきて大変なことになってしまいました。何だろう…、なんというか、これまでの集大成の結晶みたいな…そんな風にも聞こえたかもしれない。

クリスティーヌへの想いが感情の爆発となって表にバーンと飛びだしたかのような洋輔くんのファントム。それに対して海沼クリスも「心からお慕いしてます」といった陶酔の表情で迎え入れていて…、”二人の心が共鳴し合ってる”というのをものすごく感じました。それがまたとても感動的でねぇ…。ホント胸が震えました。

♪The Phantom of the Opera♪~♪Music of the Night♪

ボートに乗って湖の向こうから現れる姿も本当に観に行くごとに威厳と美しさを増していったと思います。手の動きの繊細さやクリスティーヌを想いながらも表情を表に出さず青い炎のようなオーラを纏った静けさを体現した姿など、もう本当に言葉がない。

隠れ家に着いた後クリスティーヌに差し出された手はやはりどこか温かみを感じます。そう思えるのは、やっぱり洋輔くんが演じていたからこそじゃないかなと。
「歌え、私の音楽の天使よ!」と彼女に歌を促した後、この日はかなり興奮状態だったからか口を開いて共に歌ってるように見える瞬間が多かったような気がします。一番最初5月に観に行ったときにはずっと一緒に歌ってて、そんな姿がとても新鮮で大好きだったのを思い出したな。

ハットは綺麗に鋭くは袖に入らなくなっていたけど(それもまたファントムの興奮が見える形として良き)、私はその後のマントを外して上からバッサ~~とはためかせながら畳む仕草がめちゃめちゃカッコよくて好きでした。あの美しい切れ味のある脱ぎっぷりがほんと良いんだよねぇ。もう見られなくなるの残念。

興奮の最高潮となる最後の「歌え!!私のために!!」の叫びもすごかったなぁ。「私の」のところを今まで以上にすごく強調してたように聞こえた。洋輔くんファントムが、クリスティーヌのすべてを喉から手が出るほど欲しがってる気持ちが手に取るように伝わってきて…もうそれだけで泣けたよ(涙)。
その直後からの歌いっぷりですが…、あれはまさに”帝王”だった。極度の興奮状態の時は、ピッチが少し上がってるようにも感じられて…思わず心の中で「あぁ、これが生のオーケストラだったらピタッとその感情に合わせてあげることができるのに」と呟いてしまった。それくらい彼の歌の言葉の中に込められていた感情表現が凄かったんです、本当に。

MotNに入る前、楽譜の前で「私のために歌ってほしい、どうか」と歌う場面。一言一言にありったけのクリスティーヌへの気持ちを込めてるのが痛いほど伝わってきて涙が止まらなかった…。特に「どうか」のところは”祈り”だよね。とても神聖な…簡単には触れられない空気感がそこにはあった。
そこから始まるクリスティーヌに捧げる歌声はまさに極上。自分の想いを溢れる感情のまま伝えようと歌ってたなぁ。時にまろやかに、時に優しく、時に思い余って激しく…と一つのナンバーの中にありったけの感情がいくつも込められてた。特に歌と歌の間に挟まる「間」がすごく良かったんですよ。あの一瞬の静寂に色んな感情が見え隠れしてる。洋輔くんはファントムの心を余すところなくとても丁寧に表現してたと思います。もうその姿を目の当たりにしただけで感無量の心境だった(涙)。

ダミークリスに驚いたクリスティーヌが失神してしまう場面、やっぱり何度見ても「どうしよう」という心の動きが体に現れて動揺してる姿は愛しくてたまりません。少し慌てながらも務めて冷静に彼女にマントをそっとかけてやるのですが、その後顔に触れようとそっと手を延ばすもスッと引く動きもグッとくる。彼女に触れたい、でも怖い、といった繊細で不器用なファントムの想いがどこか切なくも温かい。そんな雰囲気を感じさせてくれる洋輔くんのお芝居がやっぱり大好きだなと思った。

作曲の場面、今回ものすごく熱心に楽譜に向かっているように見えた。音楽が頭の中に降りてきて「キター!」となった瞬間から今まで以上にペンを走らせる手に熱がこもってた。そんな情熱的な姿もとても魅力的です。

クリスティーヌから仮面を剥がされてしまった瞬間は、これまではどちらかというとまさかの出来事に衝撃受けすぎて頭が混乱したがゆえの叫び声という感じだったのが、今回は予想外の出来事が信じられなさすぎたがゆえの嘆きの声に聞こえたんですよね。「うわぁ!!」という叫び声が今まで以上に悲しく痛々しい響きに思えて、見ていて胸が苦しくなって涙が止まらなかった…。

そこからクリスを罵倒しにかかるんだけど、あれは怒りというよりも哀しみの感情のほうが強かったように思えてならなかったです。激しい言葉を浴びせているんだけど、信じている人に裏切りともとれるような行動を取られたことがショックで悲しくてたまらない・・・みたいな。こういう表現も本当に繊細で見ていて涙が止まらなかったです(泣)。だからなおさらクリスティーヌのすぐ側で蹲って泣く場面が今まで以上に悲しくて泣けたんだよね…。あのときの震える背中、今思い出しても込み上げてきちゃうよ(涙)。
クリスティーヌから仮面を返してもらった直後、彼女の頬に吸い込まれるように手を伸ばすんだけど唇を噛みしめるようにしてその行動を自制する。あのときのなんとも言えない彼の切ない感情を思うとほんと胸が痛んで仕方なかったです…。

♪All I Ask of You♪(リプライズ)

久しぶりに2階席からエンジェル像の場面見たのですが、正面から少し下の方に現れるのでファントムのハットに表情が半分隠れたような状態で。本当は全ての表情を見たかったけど、でも、ハットに隠れた部分のラインがちょっと息を呑んでしまうほどの美しさでドキリとしてしまいました。

すべての表情は見えなくても、そこから醸し出す雰囲気とか細くも哀しい歌声でファントムの心の内側がものすごく胸に迫ってきた。「愛する人に、今、裏切られ」と涙する場面では、クリスティーヌに向かって”あんなに心が通い合っていたのになぜ私だけを想ってくれないのだ?!”といった心の叫びが聞こえてくるようで…本当に辛かったです(涙)。
「クリスティーヌ…」と愛する人の名前を呼ぶたびに、言葉には出てこない「なぜ??」といった混乱と動揺、そしてどうしようもなく込み上げてくる哀しみと紙一重の怒りが沸き起こっているのをすごく肌で感じました。洋輔くんとファントムの心が一体になった瞬間をあの時たしかに感じたんです。そのことに胸がいっぱいになって、1幕ラストボロ泣きしてしまった。

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♪墓場(Angel of Music リプライズ)

2階席から見ると、十字架から静かに現れる洋輔くんファントムがさらに神秘的に見えますね。もう本当にごく自然にスーーッと、まるでお墓の一部であったかのように抜け出してくる感じ。もうその姿を目の当たりにしただけでまたもやボロ泣きしてしまった(涙)。
「ここへおいで、私の愛しいクリスティーヌ」と呼びかける歌声はこの上なく美しく優しい。なんて柔らかい声なんだろう…。「忘れたのか」のあとの”エンジェル”の歌い方などは卵をそっと包み込むような感じ。心が癒されすぎて涙止まらなくなっちゃったよ!

クリスティーヌ、ラウルとの三重唱は本当に圧巻でした。なんかもう、言葉にならない。洋輔くんファントムがクリスティーヌに向けて「この前はあんなに心が通ったではないか、その時を思い出してほしい」とありったけの想いを込めて彼女に気持ちをぶつけているのがすごく伝わってきました。それは同時に「私には君しかいないのだ」といった切なる想いもこもってて…、そう思ったらもうなんか、見てるこちらの胸が苦しくて仕方なかったです(毎回このシーンは息苦しい気持ちにさせられるけど、楽の日は特にキューーっときた…)。

ラウルの存在に気づいた後の洋輔くんファントムはトコトン冷酷です。「おまえ、いたのか」みたいなあの視線にはドキリとさせられる。いつもは穏やかな雰囲気の彼の中にあんな引き出しが隠れていたなんて…と、驚きと共に嬉しさを毎回感じていた私です。
火の玉攻撃の激しさは観に行くたびにアップしてたけど、楽の日もかなり鋭い速さで飛ばしまくってて迫力がありました。そこにあったのは”大切な人を奪いに来た”ラウルに対する憎しみだけだったよなぁ。でも、そんな力業ではクリスティーヌの心を自分の方に向けることはできなくて…。「行くなぁ!!」という彼女に向けた悲痛な叫び声はいつも以上に痛々しく哀しく響いていて本当に泣けました(涙)。

♪The Point of No Return♪

山口ピアンジがドンファンの部屋の中に入る時にカーテンを閉め切れなかったこともありちょっとドキっとしましたが、上手いこと乗り切ってましたね。ここ最近は永井さんも山口さんもコツ掴んできたなと思ってたのですが、やはり完璧に閉じるのは難しそうです(汗)。
前に一度だけちらりと見えたことがあるのですがw、ファントムは部屋の一番端っこに待機しててピアンジと入れ替わる時に真ん中から登場するんですよね。なのでたぶん、この日のカーテンを押さえてる後半の手は洋輔くんだったんじゃないかなと少しほっこりしながら見てた私ですw(ピアンジ入室後はスタッフさんが対処してると思う)。

ここからの場面はもう色々と想いが溢れすぎちゃってて冷静に見れなかった(号泣しまくってた)のですが、いくつか感じたことを記しておきたいと思います。

まず最初の「心に潜む密かな願いに導かれおまえは来た、ついに」と歌うシーン。今まではクリスティーヌの気持ちを引き寄せようと少し攻め気味な勢いのある歌い方に思えていたのですが、今回は少しニュアンスが違うなと感じました。なんか、初めの歌い出しのところからすごい悲壮感が漂ってるように聞こえたんですよね…。歌のフレーズの中では”ドンファン”を通して自分のモノになれと強気の姿勢はとっているのですが、今回は声がどことなく哀しげで…。
1幕のMotNの場面の時から海沼クリスはファントムと心の深いところで共鳴しているのではないかと感じながら見ていたこともあって、「あの時確かに気持ちが通じ合ったじゃないか!」と洋輔くんファントムが彼女に訴え続けてるように思えて仕方なかったんです。その気持ちが強く表に出始めたのがこのPoNRのナンバーだったかなと。これは私の推測に過ぎないんですが(汗)。

クリスティーヌから離れ椅子に座っている時は、あまり指の動きは大きくないように見えたのですが(オペラグラスでガン見してたけど私にはそう映った)今まで以上にすごく孤独の色が濃く思えたかな。俯きながらずっと「クリスティーヌは僕のモノだ」と念じているようにも見えたし…、なんかもう、すごいギリギリの精神状態の中であの場に座っているというのが伝わってきて見てるこちらも一緒に苦しくなってしまった(涙)。
そして役を演じるクリスティーヌが後ろから抱きつき顔を寄せたあの瞬間、洋輔くんファントムの中で抑えに抑えていた感情が湧き水のように溢れ出てくるのをリアルに感じて泣きました(涙)。もう絶対に愛する人を手放さないといった悲愴な覚悟がこれでもかというほど伝わってきたし…、彼の気持ちが昂れば昂るほど辛くてねぇ…。本当に堪らなかったよ(涙)。

クリスティーヌからフードを剥がされた直後、洋輔くんファントムは「あっ…」って小さな悲鳴をあげるんですよね。その思わず漏れてしまう小さな声がこの日はなおさら切なくて哀しく響いてきたな…。彼女から逃げるように離れた時の背中の哀しさ、寂しさ…、そしてそこから必死に自分を奮い立たせ振りむいた姿、どこをとってももう思い出すだけで涙が出る(泣←超ファン目線なのであしからず)。
今にも泣きそうな声で歌いながらファントムが指輪をはめる場面、海沼クリス、ものすごく哀しそうな表情してたんですよ…。あの時、やっぱり彼女はファントムの孤独な気持ちへの共鳴を消し去ることはできなかったんだなと思いました。それ故、洋輔くんファントムのありったけの想いを込めた歌声がいつも以上に切実に聞こえてきて涙が止まらなかったよ…。

クリスティーヌを強引に連れ去り再びボートで隠れ家へ向かう場面、「追いかけられるこの身の辛さ」のフレーズの当たりから洋輔くんファントムの声が涙ぐんでて…そのあとのクリスティーヌを呼ぶ声が今まで以上に辛く哀しく胸に刺さってきました(泣)。あんなん、もう、泣いちゃうよ、本当に(涙)。

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怪人の隠れ家

クリスティーヌを部屋に乱暴に投げ入れた時はもう、自分でも感情を整理しきれなくて激しく動揺してたよね…。そのあと彼女から「飢えた悪魔の餌食の私」と激しい非難の言葉を聞いた時、グサリと胸に突き刺さる痛みは感じたものの、それを悟られないようにすぐに冷酷な自分を演出しようとした姿がなんだかとても哀しかった…。
でも、「醜く歪んだこの顔」と歌ったあたりから自分を保てなくなって泣きそうになりながら歌う母との冷たい思い出。この時の洋輔くんファントム、本当に”孤独”でねぇ…。今にも脆く崩れ落ちてしまいそうで見ていて堪らなく胸が痛んだよ(涙)。

クリスティーヌに無理やり花嫁衣裳を施す場面、今までは彼女の「穢れは心の中よ」という必死の訴えに全く耳を貸さないといった様子が多かったのですが、今回はしっかりと届いているように見えました。聞こえないようにしたくても、彼女の表情と目が合ってしまってその言葉がまるでボディブローのように彼の心にダメージを与え続けてる。その時の何とも言えない、どんな表情で射ればいいのかも分からなくなってるような洋輔くんファントムが哀しすぎて涙涙、また涙…(泣)。

そのタイミングでラウルが現れると、スイッチがバチっと入ったかのようにものすごい鋭い目で彼女を睨み手を強く持ち上げて威嚇する。この時の洋輔くんの表情は背筋がゾクっとくるほど冷たくてビックリします。
玉座に座った後に足を延ばしたまま組もうとするのは今年に入ってからよく見られた光景ですね。そうすることで、ラウルの前では決して弱いところを見せまいとする必死の抵抗が伝わってきます。

ラウルの首に縄をかけた瞬間の悪魔に憑りつかれたかのような狂気の笑い声、毎回本当に驚きながらそのシーンを見てたけど…楽は一番狂ってたかもしれない。ラウルに対する猛烈な嫉妬心と、是が非でも自分の元へ引き寄せたいクリスティーヌへの強すぎる想いとが交錯してて…。怒りなのか哀しみなのか、その感情を言葉で言い表すのはおそらく彼自身も不可能なのではないかなと思えたほどだった。
そして、クリスティーヌから突きつけられる「憎しみ」という強い拒絶の言葉が浴びせられるわけで。彼女からの言葉をオルガンの前で息を殺しながら待っていた洋輔くんファントムが、それを聞いて一瞬間を置いた後に足元から崩れ去る姿は涙無くしては見られません(号泣)。あの瞬間、”元に戻れない現実”を自分自身が引き寄せてしまったのだと悟ったような表情をしてて…もう見てるこちらとしては心が張り裂けそうになってしまうよ(涙)。

それでも必死に立ち上がって必死に食い下がろうとするんだけど、クリスティーヌがラウルの前に庇うように立ち塞がるたびに泣き崩れそうになってる洋輔くんファントム…。特に、彼を見つめ祈るように訴え迫ろうとするクリスティーヌをまともに見ることができずに泣きそうな顔で逃げ出してしまう場面は哀しすぎて前が見えないくらい泣いた(涙)。
あの時一番追い詰められていたのは、確実に洋輔くんファントムだったよね…。ラウルやクリスを傷つけようとすればするほど自分の首を真綿で締めつけているようにも見えて、その姿目の当たりにしたこちらも苦しくて仕方なかったよ…。「もはや戻れない」と歌いながらも彼らから逃げ、背を向けたその表情は涙に歪んでいて今にも崩れ落ちそうだった(涙)。

クリスティーヌから「昔は心捧げた」と告げられた時ようやく彼女と正面から向き合う場面。この時の洋輔くんファントム、彼女のその言葉に吸い寄せられそうに一瞬心が揺れるんだけど、必死にそれを打ち消して「許さない、選べ!!」と再び背を向けてしまうんですよね…。でも、表情はもう嗚咽しそうなのを歯を食いしばって懸命に耐えてるみたいになってて、見ている私が嗚咽寸前になっちゃったよ(号泣)。そんな姿を目の当たりにしたクリスティーヌは、あの時初めて彼の孤独を本当の意味で受け止められたんだろうなと思った。

キスを受けた直後の洋輔くんファントム、彼女の唇から離れた瞬間に「うぅっ」って声を漏らして泣いてるんだよね…。その時湧き起こった新しい感情を自分の中で整理できないままフラフラと彼女から離れていく感じ。その歩みはいつも以上におぼつかなくて今にも倒れちゃうんじゃないかってくらい頼りなかった(涙)。自らの唇に手を触れられたのはかなり先に行ってからだったけど、この時も震えてるようにして立ち尽くしてて…もうそれだけで私は壊れそうになるくらい泣いたよ(涙←声が出ないようにするのに難儀したほど)。

ラウルの縄を切る瞬間の「間」もまた泣けるんだよ。愛する人を奪う目の前の人を許せない気持ちと、これ以上彼を傷つけてはいけないという気持ちが激しく鬩ぎあってる感じだった。縄を断ち切る時のすべてを振り切るかのような「うわぁーーっ」という絶叫がもう本当に辛かったです(涙)。
そのあと二人を逃がす決断をするのですが、一度目の「行け」の時に立っていられなくなったかのように玉座に座り込んで「うぅっ」って泣きかけるんですよね。だけどクリスティーヌがまだ立ち尽くしてるのを見て「行け、行ってくれ、お願いだぁーーーー!!」と最後の力を振り絞り涙声で追い払ってしまう。あの時の彼の心境を想うと、この一連の場面ももう見ていて胸が潰れそう…。

誰もいなくなったことを確認した後、魂が抜けたようにフラフラっと数歩歩いたところで猿のオルゴールが目に入る。そして崩れ落ちるようにその場に座り込んで♪マスカレード(リプライズ)♪を歌いながら自らの人生を振り返る。歌の最後で少し自嘲するかのような表情になりながら哀しく涙する姿がとても印象深い。まるで自分が招いてしまった”孤独”と向き合っているようにも見えてねぇ…(涙)。
そこへ戻ってきたクリスティーヌに指輪を返されるわけですが、この瞬間ちょっとビクッとしながらも静かに受け入れるのがまた哀しい…。最後に告げた「I LOVE YOU」の優しく温かい響きがさらに涙を誘いました…。あのとき、海沼クリスティーヌ、すごい顔歪めながら泣きながら去っていったんですよね。それを見た時に、やっぱり最初に出会った時からこの二人はずっと心の中で共鳴し合っていたんだろうなと思いました。ファントムの元から去る時にあれだけ泣いてるクリス、久しぶりに見た気がする(涙)。

クリスティーヌが去った後、玉座の方へ向かおうとしたところで彼女が投げ捨てたベールが目に入る洋輔くんファントム。今回見たら、最初にそれを全て自分の胸の中に一生懸命搔き集めて抱きしめてて…そのあと端の方を掴んだもののこみ上げる涙で力が入らなくなりハラリと落としてしまうといったリアクションでした。命がけで愛し求めた人を手放してしまったことへの言葉にしがたい哀惜の念がこぼれ落ちたように見えて、ほんっっとうに切なかったです(涙)
そして誰もいなくなった部屋で、自らの想いのすべてを込めて歌った♪ミュージックオブザナイト(リプライズ)♪。そこには洋輔くんのファントムへのラブレターのような気持ちも込められていたように感じられて…胸がいっぱいになりました。すごかったです、素晴らしかったです、本当に。

大阪公演最後の洋輔くんが全身全霊を捧げ演じるファントム、見届けました。本当に、会うことができて良かった。こんなにも激しく私の心を揺らしてくれて、ただただ、ありがとう。

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後述

本編終わった直後は、マスクを着けていられないくらい(というか潰した 汗)泣いたので呆然自失状態となり、拍手をするまでに少し時間がかかってしまいました。

1回目のカテコが終わったあたりのタイミングで支配人役の日浦さんと佐藤さんから御礼のご挨拶がありました。大阪公演は13年ぶりの上演だったそうですね。かなり長いこと間が空いてしまってたのかとちょっとビックリ。今回は約1年6か月の上演期間でしたが、本来は3月に終了予定だったのが延期されたのを鑑みると、大阪の人の「オペラ座~」への熱い期待度が伺えます。
最後は作品を愛してくれたお客様への感謝と、2023年12月から始まるミュージカル『バケモノの子』のPRで挨拶は〆られました。ちなみに『バケモノ~』の大阪公演は来年2024年5月までの期間限定公演となるようです。大阪四季劇場の2階ロビーには既にバケ子PRとして舞台写真展などが展開されていました。ちなみに私の東京公演観劇時の感想はコチラ。よかったら参考にしてみてください。

ここしばらくは劇団四季の千穐楽公演を観に行けていなかったのですが(抽選制になってから特に)、相変わらず楽日のカテコの盛り上がりはものすごく熱かったです。通常カテコのあと追加で6-7回(途中から数えるのやめたからもっとかもだけど 汗)はあったと思います。最後の方は、はじめに洋輔くんが一人で出てその後皆を呼んで挨拶といったスタイルに。袖に下がる前に感謝の思いを込めながら四方八方にちょっとシャイな、でも朗らかな笑顔で手を振り続ける姿はとても可愛くて癒されました。

四季のカテコって最後の方に行くにしたがってものすごく熱狂的になっていくのはもう伝統みたいになってるんですがw、ここ最近はあまり長すぎるのもどうなんだろうと思うことも…。何度も出てきてくれるのはファンとしても本当にありがたいしとても嬉しいんだけど、最後の数回はなんだか感謝のエール交換というよりも”根競べ”みたいな感じに見えてきちゃって(苦笑)。
キャストの皆さんもスタッフの皆さんも、全力を出し切っての舞台だったはずで相当疲弊されたと思うんですよね。そんな中でも拍手が鳴り続ける限り出てきてくれてて…、最後の2‐3回は”ありがたい”というよりも”申し訳ないな”という気持ちの方が強くなってしまいました(汗)。

楽のカテコが短いのはそれはそれで寂しいと思うこともあるけど、あまりにも回数が多すぎるのも個人的には過剰じゃないかなと感じる部分はあります。最後の方は周りにいた何人かの方が洋輔くんに何かリアクションを求めるかのような合図を送ってるのも見えて…ちょっと複雑な心境も(苦笑)。まぁ、考え方は人それぞれだから何とも言えないんですけどね。

さて、今回の『オペラ座の怪人』大阪公演。遠征の身でありながら、岡山に住んでいる時は比較的距離が近いということもありかなり回数重ねて観に行ってて…気が付けば30回以上通ってしまいました。そのうち洋輔くんのファントムを見に行ったのが約20回。何度か突発もしてしまったっけw。

東京公演で彼がファントムデビューした時はコロナ禍ということもあり遠征を断念した悔しさがあったけれど、大阪で複数回会いに行くことができたのは本当に幸運でした。ファンになった当時から洋輔くんのファントムを観るということは私のでもあったので…、大阪でついにその日を迎えた時のことは本当に忘れえぬ大切な思い出です。これまでソンダンで「オペラ座~」を歌う姿を見たこともあって、その度に早く本編で生きる姿に会いたいと何度も願ってきました。その想いをついに叶えてくれたこと、本当に本当に嬉しかった。

洋輔くんのファントムと共に過ごした大阪公演の約1年3か月、私にとっては宝物のような時間でした。素敵な思い出をたくさん刻ませてくれて感謝の気持ちでいっぱいです

次の公演地は横浜。

その時に彼がファントムに配役されるか、はたまた出演されるかはまだ分かりませんが…、私の環境も今とは違うものになるかもしれない状況なので(汗)運が良ければまた会いに行けるかもしれません。
『オペラ座の怪人』を通して役者として大きく飛躍した洋輔くん。そこから先の役者としての姿もたくさん見ていきたいです。色々な舞台に立ってほしいな、本当は。多くのものを吸収して進化した彼をこれからも応援していこうと思います。

大阪公演に参加されたすべてのキャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に本当にお疲れ様でした!感動をありがとうございました。

最後に御礼を。
これまで私の暑苦しすぎる『オペラ座の怪人』感想にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

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