飯田洋輔くん(ファントム役)について
今年の1月以来約4か月ぶりの洋輔くんファントムとの再会…。今回キャスティングされてからもう3週目に入ってて、この日を逃したら次いつになるのか分からないような状況。つまり、もう会える機会はほとんど残ってないんだなと…。昨年はキャスティングされるたびに毎週のように通っていたのでw、それができなくなってしまったことが寂しくてねぇ。
そんな気持ちのまま見たので、登場するたびに感情のバロメーターが上がりまくってボロ泣きしながらの観劇となりました(←通常運転じゃない!?とも思いますがw)。
♪ミラー♪
クリスティーヌが怯えながら扉を閉めたあとの一発目の声の迫力がとにかくすごかった!「私の宝物に手を出す奴!!」の第一音目の「わ」の勢いからしてまた前回以上にパワーアップしたんじゃない!?と鳥肌級に感動しました。怒りの感情表現が見るごとにどんどん増してる気がする。
昨年初めて見た時からの進化が止まらないというか…、本当に会う度に私に大きな衝撃と感動をぶち込んでくるんですよね。そんなことを思うとなんかもう、感情のコントロール効かなくなって自然に涙がブワッと溢れてきてしまいました。ただただ、あぁ、もう、本当に大好きだなと。
「姿を現して、連れていってね」というクリスティーヌの歌がそのまま私の心の声となっていた♪ミラー♪の場面。「私がいるのだその中に」と鏡の中から洋輔くんファントムの姿が見えた瞬間、本当に心が震えます。彼を称える歌を熱唱しているクリスに向ける熱い視線にもドキリとさせられる。
洋輔くんに関してはものすごいフィルターがかかった状態で見ているのでまともな感想にならないかもしれないんだけど(汗)、鏡の向こうへクリスを誘う時の彼の演じるファントムは本当に神々しくて見ているこちらも吸い込まれていきそうな気持にさせられます。
♪The Phantom of the Opera♪
ボートを漕いで橋の向こうから現れる時の立ち姿も本当に綺麗。佐野さんのような洗練された妖艶さはないんだけど、洋輔くんならではのこれまで積み上げてきた”ファントム”像がそこにはあって…それが本当に美しく見えるのです。そんな姿を目の当たりにできるだけでもう感無量。
「歌え、私の音楽の天使よ」とクリスに歌を促す場面。最初の「歌え」からどんどんクリスティーヌへの欲求が深まって彼女の歌に興奮していく様子がものすごくリアルに伝わってきました。特に後半の「歌え、エンジェルオブミュージック!!」と彼女を前に押し出しオルガンへ向かっていく時の爆発力がすごくて…見てて震えました!!あの感情表現、本当に凄かったよ!!私が見たいと思ってる、役者・飯田洋輔の進化が手に取るように伝わってきて…涙が出るほど感激しました。
それから、クリスが歌っている時に一緒に口を開けて歌う仕草がまた戻ってきましたね。一時は口を閉じて聴き入るような仕草になってたけど、個人的には一緒に歌うバージョンが好きかな。
ハットの投げ入れはかなりのスピードで袖に入っていきましたが、興奮状態が高めだったからか直線的な跳び方ではなかったかな。マントの畳み方も以前より少し簡単になってる。それだけ意識をクリスティーヌに集中させてるってことなんだろうなと思いました。
「連れてきた」のところは未だ興奮状態が収まらなくてクリスティーヌへの飽くなき感情を放出しているかのような歌いっぷりでしたが、「私のために歌ってほしい」のところから祈りに似た静かな感情が広がり「どうか」と楽譜をなでるところはまるで彼女に触れているかのような柔らかい繊細な手つきに変わっていく。このファントムの感情の移り変わりのお芝居も、洋輔くんホントすごく丁寧に演じていて、歌詞の言葉もセリフ劇のようにしっかりと心の中に響いてきました。
♪Music of the Night♪
洋輔くんファントムのMotNはもう本当に、聴いているこちらが催眠術掛けられているかのような心地よさに包まれます。「耳を澄ませて聞いてみたまえ、優しい音楽を」の歌いっぷりが特に素晴らしくて。「優しい」の言葉の音色のなんと美しく柔らかいことよ…!!!あの音色は洋輔くんにしか出せない唯一無二のものだと思う。
「君は私のもの」の歌詞はクリスティーヌへの懇願のようにも聞こえてきて切なかったな。歌が進むごとに彼女へのこれまで溜め込んできた想いが泉のように湧き出て止まらなくなっていく様子が分かる。クリスティーヌを自分のものにしたいという想いが止められなくなる、みたいな感情が伝わってきて切なくてグッときてしまいます。「心の赴くまま」のところの感情の頂点から「君は私のもの」と静かに語りかけるような歌い方までの感情の落差表現もすごく繊細。
ちなみに、「私に触ってほしい」とクリスティーヌの体に触れるシーンは洋輔くんファントム、ちょっと控えめに見えるw。
そして極めつけは最後のクリスの花嫁人形を見せる場面。「さぁ」って彼女に促した直後に目の前で気絶されちゃって、その瞬間の「ど…どうしようっ」っていう慌てっぷりというか動揺っぷりがもう本当に何度見ても萌えますっ!!ここはいつもちょっと洋輔くんの素が垣間見えたような気がして微笑ましくてほっこりしちゃうんですよね~w。
マントをかける時もすごく彼女を気遣ったように丁寧に扱ってる。首元のところはできるだけクリスに触れないように柔らかくフワッと浮かせてるように見えて素敵です。そして眠っている彼女を見つめている表情が…もう本当に切ないっ。「僕の気持ちに応えてよ」っていう切実さと、そこに見え隠れしてる孤独の色と…色んな感情が見え隠れしてる。あれ見ただけでもうボロ泣きでした(涙)。
作曲してる時の洋輔くんファントムも本当に好きだなぁ。空から降ってくる音楽をじっくり自分の中に落とし込んでいくかのような表情が堪らない。彼のファントムは本当に”音楽”に対して真摯だし愛しているんだなというのが伝わってきます。
クリスティーヌがファントムのマスクを好奇心から取ってしまう場面。取られた瞬間は「ぐわぁっ!!」とすごい悲鳴を上げ、そこから一気に怒りの感情が沸点まで到達する感じ。ここのシーンでの怒りっぷりが、たぶん私がこれまで見てきた洋輔くんファントム史上で一番高かったような気がします。「待て!!!何をするこいつめ!!」から「ちくしょう!!!」までの爆発力が今まで見たこともないような勢いで本当にびっくりしたし背筋がゾクゾクッとなりました。
あの洋輔くんの中に、こんなすごい怒りの焔が燃え盛る表現の引き出しが潜んでいたとは!!!特に「ちくしょう!!!」の発し方が過去イチで…、最初に観たときの頃からの進化っぷりにただただ胸が熱くなったというか。私が見たいと思っている洋輔くんの姿をまた越えてきたなと実感した瞬間でもありましたね。それが本当に嬉しい…。
この後匍匐前進してクリスティーヌに必死に思いを訴える場面になるわけですが、怒りの表情から一転、哀しみと苦しみに縛られたかのような姿がそこにはあって…。泣きそうになるのを必死に押し殺したかのような表情に、見ているこちらも胸締め付けられそうになってしまった(涙)。
さらに泣けたのが、クリスから仮面を返してもらったシーン。動揺を隠すように後ろを向いて仮面をつけた後の彼女を見つめる目がものすごく哀しかった…。「僕の想いに応えてほしい」といった切実な祈りが込められているようで…とにかく切ない。さらに自分の気持ちを伝えたい想いがこみ上げたところでそれを振り払うかのように「行かなければ」と彼女の手を引いていく。その時のあの何とも言えない苦しげな表情に涙が止まらなかった(泣)。伝えたいのに伝えられない、伝えきることができないといったもどかしさが手に取るように伝わってきたよ…。あんな哀しく苦しそうな洋輔くんファントム、切なくて切なくてたまらないです、ほんとに。
♪All I Ask of You♪
エンジェル像からのシーンはもう、辛くて切なくて胸が苦しくて涙が出て…と大変な状況になってしまう(汗)。どうしてもものすごいファン目線でのフィルターで見てしまうので、お芝居とはいえ大好きな洋輔くんが心の底から嘆き悲しんでいる姿を目の当たりにすると、私の中にもその感情がリンクしてきてしまって胸がどんどん締め付けられてしまうんですよね。
消え入りそうな切ない歌声はまるですすり泣く声のようだし、クリスティーヌを呼ぶ声はあまりにもか細く頼りなく湖の底に沈んでしまいそう…。クリスとラウルの幻聴を聞いてもがき苦しむ姿はあまりにも辛く、私自身も呼吸困難になりかけてしまう。
洋輔くんファントムでこの場面見るといつも本当に心臓を絞られているかのような感覚になってしまうのですが、それと同時に、ずっと観たかった彼の役者としての新たな一面を観られる喜びも実は感じていて。辛いし苦しいけど、幸せだなぁと思ってしまうのです。
♪マスカレード♪
レッドデスで登場の場面。注目すべきところは「ドンファンの勝利」の譜面をアンドレに投げるとこ。今回も両手で投げてイイ感じに増田さんの手の中にスポッと納まっていました。あれを見るといつも「さすが野球ファンならではのコントロール力」って思っちゃうw。
♪墓場♪
墓場の場面はどうしても最初から十字架の中が気になって仕方なくてそちらに注目してしまうんですよね(クリスティーヌ、ごめんなさい 汗)。
立ち去ろうとしたクリスティーヌの前に、すーーっと十字架から現れるファントム。ここの登場の仕方が本当に凄くスマートで美しい。そこからの「ここへおいで、私の愛しいクリスティーヌ」という甘く優しい温かみのある歌声が聞こえてくるわけですから、あれはもう完全に催眠かかっちゃうよという説得力がある。少なくとも完全に私は会の歌声に魂を持っていかれてしまいます。そのくらいあの第一声には魔力があると思う。クリスの歌の通り、本当に「優しい囁き」なんですよ。ほんと、柔らかな”優しさ”に溢れた声。
ラウルが現れていることに気が付かずにクリスの気持ちを自分に向かせようと彼女に歌いかけるファントム。優しく甘い響きの歌声はやがて徐々に自らの欲求が強まるかのように激しくなっていく。三重唱になった時の洋輔くんファントムの歌いっぷりはまるで美しき帝王のようです。もうあの姿や声を聴くだけで「心が震え」涙があとから後から溢れて仕方なくなる。
♪エンジェル・オブ・ミュージック、私の、大切なひと♪
まさにそれです。
そしてラウルとの対決場面。彼の存在に気が付いてからの攻撃性がまた高まったような気がしました。「ブラァーーボぉぉーーー!!」の叫びの勢いがかなりパワーアップしてるし!!
対抗意識を燃やし、上から目線で勝ち誇ったようなギラついた目線で火の玉を飛ばしまくるわけですが、この飛ばしのスピードがかなり迫力ありました(火力は弱めだったけどw)。ラウルが挑発すればするほどムキになってビュンビュン飛ばしてたしてたな。この時の洋輔くんファントムの狂気の表情がホントすごかった!!ああいうのが見たかったんだよ!!ともう感無量です、私。
そして最後の「行くなぁーーー!!」の叫びがまた切ないのなんの…。全身で彼女を引き留めようとしてて、でもその声は届いてなくて…。あの姿見ると本当に”クリス、戻ってきて”って何度も思ってしまう。
♪The Point of No Return♪
カーテンを開けてドンファンの部屋から出てくる場面、黒いフードで覆われていて表情は見えないのですが、最初からクリスティーヌを欲する強いオーラがメラメラ出てた。フード越しに舞台に立つ妖艶な彼女が見えてからはさらにテンションが上っているようで、歌声からも”早く私の元へ来るんだ”といった強い意志表示を感じました。その想いが強くなればなるほど、見ていて切なくて仕方ないです。クリスティーヌが舞台上で妖艶に誘っているのはファントムではなくあくまでの役としてのドンファンに対してでしかないので・・・。
ファントムはクリス本人しか見えてませんから、その意思疎通の乖離がとにかく切ない。もう、洋輔くんファントムは歌えば歌うほど彼女への想いに胸高ぶらせててちょっと声が震えてるように聞こえる瞬間もあったりしてるのでなおさら辛かった(涙)。
こんなにも女性に対して狂おしい表現が出せるんだ…といった感動もあるんですが、やっぱりそれ以上に叶わぬ思いに身を焦がしている姿を目の当たりにすると、役の上のことであると分かっていながらも胸えぐられるような気持ちになってしまうのです。
彼女との距離が最大限に近づいたときに思わず顔を背け逃げてしまう場面、あのときの”彼女への想いが今にも爆発しそうになる”ことに怯えて逃げ出しているかのような仕草もめちゃめちゃ泣けました(涙)。いざ近づいたときにどうしたらいいかわからなくなって混乱して…。ファントムがこれまで想い人どころか人とまともに接することがない人生を歩んできたことがあの行動に表れてるような気がして悲しくて仕方ないんですよね。特に洋輔くんのあの怯えた仕草を見るとそれを強く感じてしまって、もう居たたまれない。
さらにクリスと距離をおいたあとの手指の動きがもう…。クリスティーヌへの想いが募って募って仕方なくて今にも愛を叫びたいといった切実な気持ちがあそこからすごく読み取れてしまう。あの手指が本当に雄弁に語ってる。見るごとに洋輔くんがファントムの気持ちと深くシンクロしているように見えて心が震えて仕方ありませんでした(涙)。
そしてついに耐えきれなくなり舞台中央でクリスティーヌへの思いを告げようとした瞬間、彼女から思いもよらない仕打ちを受ける。黒ベールを剥がされた瞬間の洋輔くんファントムの激しいショックを受けた驚きと悲しみの表情が本当に脳裏にこびりついて忘れられません・・・。さらに彼女から離れた場所へ逃げてしまったあとの背中が・・・。「どんなときでも二人の誓いは」と歌い始めたときの背中は孤独のオーラで満ち溢れている(涙)。彼女に拒絶されたような気がして悲しくて辛くて仕方がないと訴えているかのよう・・・。
それでもやっぱりクリスへの気持ちを抑えることができなくて「言ってほしい、僕がいると。ともにどこまでも二人で」の歌い方はもう、今にも泣いてしまいそうな懇願というか祈りにも似たような感情で。最後の「君が全(て)」の告白は全身全霊。あのときの洋輔くんファントムを見たときはもう私、胸引き裂かれるような気持ちになっちゃって涙が止まりませんでした(泣)。仮面剥がされた直後の「うわあぁぁーーー」といった断末魔のような叫びがあまりにも辛すぎた…。
こんなにも激しく狂おしい愛をぶつけてくる洋輔くんのお芝居を目の当たりにできたことに感無量という言葉しか浮かんできません。辛くて切ないんだけど決して目を離せない。
怪人の隠れ家
これまでも何度も号泣させられてきたけど…、今回はそれに輪をかけて哀しくて悲しくて私の感情がコントロール不能になってしまったかのように泣きました。クリスティーヌから発せられる言葉の一つ一つが洋輔くんファントムにものすごい打撃を与えていて…舞台上とはいえ彼が悲しみのあまりもがき苦しんでいる姿を見るのが本当に辛くてたまらなかった(涙)。
興奮状態で隠れ家へクリスティーヌを拉致してきた直後、「飢えた悪魔の餌食の私」となじられた時、「悪魔」というワードを聴いた瞬間に洋輔くんファントムの目が大きく見開いてものすごい苦しそうな表情に変わったんですよね。その直後に自分の生い立ちを歌うんですけど、「それが私をこうした」のフレーズのところがもう声が泣いて震えてて…。「母にも嫌い抜かれて」のフレーズのときにはそのまま消え入ってしまうのではないかと本気で心配になるくらい孤独の影に覆われていて、激しい感情からのその落差の芝居に大きな衝撃を受けました。あのときの洋輔くんファントム、心底哀しすぎて思わず嗚咽が漏れそうになっちゃったよ(涙)。
「哀れみはいらぬ」のところで悲しみを振り払うかのようにまた激しい感情に戻るんですが、もはや自分自身が見えていないかのよう。クリスに花嫁のブーケを渡す時は自分だけの世界に入り込んだかのような幼い笑みを浮かべてた。その姿がまた痛々しくて涙が止まらないんだよねぇ…。
ラウルがやってきた時クリス人形を投げ捨てて玉座に座るんだけど、この時足を予め組んだ状態で腰を下ろしてた。あれを見た時は「洋輔くん、器用だなぁ」とちょっと我に返った私w。
だけど、ラウルから「悪魔」とか「悪党」とかなじられている時は表向きは勝ち誇ったような見下した笑みを浮かべてるんだけど内心はどれだけ心抉られてるんだろうかと思ったら胸が痛くて仕方なかったです…。ラウルに敵対心を燃やせば燃やすほど自分自身を傷つけているように見えちゃって、見てて本当に辛い(涙)。
ラウルの首に縄をかけてクリスティーヌに自分を選ぶよう無理やり選択を迫るシーンは痛々しすぎて本当に見ていられない…。激しい言葉で攻撃しているように見えて、実際のところはもう精神的にスレスレのところに追い込まれてて…クリスティーヌに「僕を選んでよ!」と必死に訴えているんです。激しい言葉をぶつけながらも声が泣いてるんだもの…。
そして極めつけが、「もはや引けないぞ」と最後通告をクリスティーヌに突きつけた直後の場面。オルガンの前で彼女の答えを息を呑んで待っていたものの、返ってきたのは「悲しみの涙、今、憎しみに変わる」といった痛烈な拒絶の言葉だった。この「憎しみ」というワードを聴いた瞬間の洋輔くんファントムのあのなんとも形容しがたい衝撃と悲しみと絶望とが入り混じったような表情…!!!もう、それがあまりにも哀しくて哀しくて哀しくて…見てる私の心臓が抉り取られるかのような感覚に襲われてしまった。
あの瞬間、彼の中で”クリスティーヌが自分の元から完全に離れてしまった”という想いがこみ上げていたのではないだろうか。絶対に認めたくない事だけど、どんなにそれを拒もうとしても受け入れざるを得ない現実が目の前にあって…修復不可能なところまできてしまったことを自覚せざるを得なかったのではないかと。
そこからもクリスティーヌに何度も自分を選ぶよう脅迫し続けているんだけど、彼女が自分を選んでくれる未来が見えないなかでそんな行動をしてるかと思うと、もう見てるこちらの胸が張り裂けそうになってしまう(涙)。後戻りできないなかただ暴走し続けている洋輔くんファントムは、今にも壊れてしまいそう…。自分で自分を止めることができない、コントロールできない悲しみがこれでもかと言うほど伝わってきてもう、辛すぎて涙で前がぼやけまくってた私です(号泣)。
「許さない、選べ!」とクリスティーヌに最後通牒を突きつけ背を向けた時、洋輔くんファントム痛みと悲しみに襲われて今にも泣き崩れそうになってた…。自分の言葉が鋭いナイフとなって自分自身の心を切り刻んでいるかのよう…(涙)。あんな姿見たら、クリスティーヌだって「絶望に生きた哀れなあなた」という感情にたどり着くよ。キスをして孤独な心を癒やしてあげたくなるよ…。
クリスティーヌからキスをされた直後、以前は「無」の表情を浮かべていたことが多かったけど…今回はなんとも言えない苦しそうな混乱した表情を浮かべてましたね。無意識に歩みを進めていく中で必死に今自らに起きた出来事を落とし込もうとしているかのよう…。そしてかなり前進した場所で震えながら自らの唇に手を当ててた。またこのときの表情が切なすぎるんだよ(涙)。まるで幼い子供に戻ったかのような頼りなさというか…、ちょっと言葉が見当たらない。ラウルの縄を切る時はまさに断腸の思いといった感じ。「うわぁーー!!」と叫び声を上げながら焼き切る姿に涙が止まらなかった(泣)。
クリスティーヌとラウルに出ていくよう迫る時は必死に言葉を絞り出しているかのようで「お願いだぁーーー!!」という最後の叫び声に私の心は引きちぎられそうになった(涙)。猿のオルゴールの前で歌う時は自らの境遇と照らし合わせているからか今にも泣き崩れてしまいそうな歌い方…。
クリスティーヌが指輪を返した場面、牧クリスはどちらかというと去り際もちょっとドライな印象があるのでなおさら洋輔くんファントムの切なさが際立っているように見えたな。いなくなった彼女を追いかけるような手の動きが哀しすぎるよ。そのまま消えていこうとしたときに目に入るクリスティーヌに受け取ってほしかったウェディングベール。それを目の当たりにした瞬間に、本当に彼女を失ってしまったんだという実感が洋輔くんファントムに容赦なく襲いかかっているように見えて居た堪れず嗚咽級に泣いた(号泣)。
もうこの最後の隠れ家のシーンは私自身が我を失う勢いで声を必死に殺してむせび泣いているので(汗)なかなか見たままの感想を書くのが厳しい状況でして。洋輔くんファントムが舞台上で表現している今現在の感情を全身全霊で受け止めながら見てるのですが、個人的な想いが溢れすぎてちょっと言葉を紡ぐのが難しい。それほど彼のファントムは私の中で特別な存在なんだなというのを改めて実感した次第です。
2023年4月21日マチネ感想
15日で最悪最後の洋輔くんファントムになるかもしれないと思ったら寂しさがあり得ないくらい襲ってきて…、耐えきれずに前予にて21日マチネ公演のチケットを入手し再び大阪へ行ってきてしまいました(翌日にジキハイの石丸さん楽公演を観に行く予定もあったので)。
先週から以下のようにキャストが変わってました。
カルロッタ:河村彩さん / メグ:黒柳安奈さん / 女性アンサンブル:鮫嶋美里さん
”オペラ座の怪人:飯田洋輔”と刻まれたこのボードが見れるのも残りわずかと思うとこみ上げるものがありましたねぇ…。21日は名前見ただけで目が潤んじゃったよ(涙)。
感想については、上で散々暑苦しいほど書きまくったので気がついたところだけ少し。
多少セリフを噛んでしまう役者さんもいらっしゃいましたが、それ以上に熱い熱い舞台で圧倒された21日マチネ公演でした。15日にスペシャルオフステに参加したこともあって、あの時司会担当してた増田さんや見付くんに主に注目したところはあるかな。あの時増田さんは「”オペラ座〜”がホーム」って熱く語っていらっしゃったので、その芝居の一挙手一投足に相当な思い入れを込めていらっしゃるんだろうなと思いを馳せながら見ました。
ToMの場面、光田ラウルのオペラグラス越しに見るクリスティーヌへの視線が激アツ!その姿を見て、あれはまさに私が洋輔くんファントムに熱視線を注いでいる姿ではないか!?と自分自身に重ねてしまった私です(笑)。
牧さんのクリスティーヌの歌の表現力が先週よりもパワーアップしていて素晴らしかったです。
ミラーの場面、「鏡に向かって瞳凝らせば」と歌ってる洋輔くんファントムですが…その前のところから目を凝らしまくってる私はとうとう姿が見えないシーンの表情まで見えるようになってしまったw。姿が現れたあとの、クリスティーヌに向ける視線の熱さにドキリとさせられました。瞬き一つしないで見入ってた。
1幕の支配人室、佐藤フィルマンのテンションが先週よりさらに高くて高笑いの迫力がすごかったw。新聞の投げ方も派手だったけど、今回は前回見たときより袖の方面に飛んでたと思うw。あと、♪プリマ・ドンナ♪のときにカルロッタが座る用の椅子にドッカと座っちゃった直後の慌てっぷりがツボ(笑)。
AIAoYのシーンのときの光田ラウル、クリスティーヌの激しい感情の揺れ動きに翻弄されて表情がコロコロ変わっていくのが好きです。彼女とどう向き合えばいいの格納してる表情が特に良い。
♪マスカレード♪のときの牧クリスのソロダンスが本当にキレがあって美しい。ラウルとはぐれたあとも生き生きと踊ってるのが印象的。
洋輔くんファントム(レッドデス)は今回もドンファンの楽譜を投げる時は両手でナイススローイング。ドンピシャで増田アンドレの腕の中にスポッと吸い込まれていきました。
2幕の支配人室での佐藤フィルマンの動揺っぷりがすごいww。完全にファントムにビビリまくってて「おい、また手紙だ!」とアンドレに手渡すときの仕草が前回以上に乱暴になってました(笑)。
あと、ファントムの手紙のシーンの時、増田アンドレがちょっとだけピアンジのお腹を揶揄するようなリアクション取ってて可愛かったですw。今までは冷静に反応してる事が多かったで今回のようなリアクションはちょっと珍しいなと思ってしまった。
稽古場のシーン、見付レイエがピアンジに振り回されてる姿がなんか可愛かったです。なかなか歌えないピアンジに思わず「違うっ」と語気を強めたことで皆の視線を集めた直後、「言い過ぎたかも」ってちょっとビビった表情してたのツボ(笑)。あと、カルロッタが「どの音程で歌えばいいの!?」と正しい音程でガーッと歌ったシーンの時は「うるさぁい」って感じで耳を塞いでてまともに聞いてなかったのも面白かったww。
♪ドンファンの勝利♪のときの永井ピアンジ、めっちゃハイテンションでノリノリな歌いっぷりでしたw。これから自分のところに獲物が来るかと思うと興奮を抑えきれないと言った様子の熱演ww。カーテン閉めはもう心配いらないって感じですね(今回も大成功でほっと一安心w)。
光田ラウルが湖にダイブする場面、オフステのところで「私、意外と高いところ大丈夫なので」とニッコリしてた姿が思い出されてちょっとほっこりしてしまったw。
怪人の隠れ家のラストシーン、アンサンブルさんたちが鉄格子を伝って降りてくるのを見て先週のオフステエピソード思い出してしまった。かつては「降りられません!」と泣きが入ってた役者さんもいたって話てたよなぁ。それを聞いた後にギシギシ降りてくる場面見ると、相当大変な想いしてる人もいるのではないかとちょっと心配にもなってしまいました(汗)。
そして洋輔くんについて。私の思い入れが強すぎるのでもう感情も言葉も追いつかないんだけど、少しだけ。
1週間でまたさらに深みを増した哀しいファントムになってた。もう本当に、哀しくて哀しくて…そして何よりも愛しくてたまらなかったです。後から後から溢れる涙を終始止めることができなかった。
※此処から先は無駄に熱くなってる可能性大なので、危険を感じた方は回避願います。
ミラーで登場する前から、力強い怒りのこもった歌声を聴いた瞬間からものすごい勢いで私の心が吸い寄せられていく感覚。クリスティーヌに向けられた熱視線から目が離せない。
隠れ家についた後、クリスの歌声を聞いているときの場面。「歌え、私の音楽の天使」と最初に言葉をかけた時は紳士的なんだけど、彼女の「Ah」音を聴くや否や陶酔と興奮が入り混じったかのような表情になってどんどん動きや感情が大胆になっていく。ハットの飛ばし方も力が入りまくって後ろに落ちちゃってたし、マントの畳み方もいつもより乱雑な感じだった。それほど感情が高ぶっているんだろうなっていうのが伝わってきてドキドキしちゃったよ。
MotNのときの歌の表現力も本当に臨場感たっぷりでその瞬間瞬間の洋輔くんファントムの心の動きがリアルに伝わってきました。
クリスに仮面を剥がされた瞬間の怒りの表現が本当に進化したなと思います。セリフとしてというよりも、あの瞬間の気持がそのまま言葉になって飛び出してきた感がすごいもの。「ちくしょう!」の言葉の発し方も昨年最初の頃に見たときと全然違う。
だけど、実のところは怒り狂いながらも想いを寄せている人から受けた突然の仕打ちにショックのあまり哀しくて仕方ないって感じなんだよね。「もう二度と許さぬ!地獄ヘ行け!」と叫んでるんだけど、その姿はまるで泣き崩れてるように見えて仕方なかった(涙)。表で見せる感情とは裏腹の気持ちを見せるお芝居が洋輔くん、ホント繊細に表現しててめちゃめちゃ泣けるんですよ…。
クリスから仮面を返してもらった時は少し震えたように手を差し伸べてて、触れそうになった瞬間にした唇をかみしめて「クッ」と耐えながら「行かなければ」と彼女を連れ出す。この一連の動きも本当に悲しくて涙涙だった。洋輔くんの下唇を噛む仕草、以前から個人的にすごいツボでこみ上げちゃうんだよね…。
墓場でラウルに気がついた後の狂気っぷりもすごかった。特に「彼女を監禁したとしてもな!」とラウルに罵られた直後の敵意を前面に押し出したかのような悪魔っぷりがものすごい印象深かったです。目がイっちゃってるというか、火の玉の出し方も異常だし。それ故にクリスがラウルについていっちゃうことまで考えが回らないって感じなんだよね。だからその予想外の出来事が目の前で繰り広げられたときにものすごい動揺した表情。「行くなぁーー!」の叫びが本当に哀しい。
PoNRの場面はもう、全身黒尽くめのところから泣けて仕方ない。カーテンの部屋から出てきてクリスティーヌの姿を見た瞬間から、彼女が欲しくてたまらないといった想いがダダ漏れまくってる。全身で彼女がほしいと叫んでるようにも見えてきて…、その先の展開を知りながら洋輔くんファントムを見ると切なくて切なくてたまらなくなります(涙)。
で、この日はクリスにマントを外された瞬間ちょっと洋輔くんが右側の後頭部をすごい気にする仕草を見せてまして。あれ、剥がされたときにちょっと後ろが引っかかったのかな。鬘取れそうになったとか!?だけど、この顔を抑えてる仕草がまた…ファントムの痛みをより鮮明に映し出してるように見えてなおさら悲しかったよ(涙)。しかも、肩で息をするほど呼吸困難になるようなお芝居してて…それ見たら涙が溢れて溢れて私も苦しくて仕方なかった…。こんな切実な全身全霊で愛を求める姿…堪んないよ!!
ちなみに、最後のクリスティーヌが鬘とマスクを剥がすシーンがいつもよりちょっともたついた感じになってちょっとドキリとしました(ベリベリってすごい音がしてたし 汗)。あそこ中途半端になったら大変ですからね(汗汗)。
ラストの隠れ家の場面。もう・・・言葉にならない・・・。洋輔くんファントム、いつも以上に感情コントロールが効かないかのように肩で息をしながら必死にクリスティーヌの愛を求めてた…。彼女から拒絶の言葉を浴びるたびに心が抉られナイフで切り刻まれていくかのようなダメージを負っていく姿はもう、本当に居た堪れない(涙)。必死に音程を保って歌ってるけど、ところどころ悲しみのあまり声が揺れて震えてて今にも泣き崩れてしまいそう…。その姿が哀しくて哀しくてほんっとやりきれない。
「悪魔の餌食」と「憎しみに変わる」というクリスティーヌの痛烈な拒絶の言葉はこの日も容赦なく洋輔くんファントムに大きな打撃を与えてた。その瞬間のあのなんとも言えないショックと悲しみとが入り混じった表情が頭からこびりついて離れない。特に「憎しみ」というフレーズを聞いた瞬間にオルガンの前で立ち直れないほど大きな衝撃を受け泣き崩れるように体が沈んでいった姿がもう…心臓抉られるんじゃないかってくらい見てて苦しくなった(涙)。
此処から先はもう、哀しすぎて言葉がないです。心の中で何度も「なんって哀しいんだよ、洋輔くん!!!」と叫びまくってた。キスの前の「許さない、選べ!」と突きつけるシーンなんか…、クリスティーヌが自分を選ばないと悟った上であえてその言葉を発しているようで…彼女に背を向けたときには悲しみのあまり体が震えてた(涙)。
さらに最後のMotNは絶唱。まるでクリスティーヌを追い求めるかのような狂おしさを込め伸ばした手は小刻みに震えてた。魂を込めた、絞り出すような最後の歌声が忘れられない。これまで見た中で一番切ないラストシーンだったかもしれない。
カーテンコールの時、カンパニーの皆の顔を見たところでようやく少し笑顔が浮かんだ洋輔くん。ファントムの感情がまだ残ったかのように時折グッと堪えたような表情もあったりして。あぁ、今回も彼にとって素晴らしい時間だったんだなと見ていて実感しました。そんな姿を目の当たりにできたことが本当に何より嬉しくて…。そんなカテコの彼の姿を見るとやっぱり涙がこぼれて仕方なくなります。
この日は公演が終わった後も思い出してこみ上げてくるものがありました。私は本当に最高の役者のファンになったんだなと実感した。ほんと、大好きだよ。
推しは推せるときに推せ、という心の声に従って突発遠征した今回(翌日も予定あったけど)。多分翌週はキャスト変わるんじゃないかなと思うので、そうなるとたぶん、楽までに洋輔くんに会えるチャンスは殆ど無い気がします。あと1サイクルくるかなといったところ。その時も私の予定が不透明なので…、今回行けて本当に良かった。願わくは夏近くにもう一度更に進化するであろう洋輔くんに会いたいです。