広島から京都へ公演地を移動した劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』を観に遠征してきました。
距離的には広島も京都もあまり変わらないのですが、交通費は京都便の方がちょっとお高いので・・・今回はこの1回のみの観劇になりそうです😅。まぁ、昨年広島にけっこう通ってしまったのでw京都は我慢といったところです。
参考 『オペラ座の怪人』広島公演感想(4回目のものですが1~3回分もリンクしてます)
京都劇場に来たのは昨年の『ノートルダムの鐘』遠征以来でした。ちょっと懐かしい感じw。この日は天候不安定でしたが、駅と隣接している劇場なので濡れずに行けるのがありがたいです。
グッズ売り場は今回もけっこう充実のラインナップ。京都公演限定グッズに加えて、つい先日『オペラ座の怪人』7000回突破したということでその記念グッズも発売されてました。
京都公演は基本この1回のみの予定なので…限定ものに弱い私はけっこうお買い上げしてしまいましたw😅。
京都公演限定のキーホルダー
『オペラ座の怪人』7000回記念キーホルダー
これに加えてパンフレットとクリアファイルをチョイスしたところ、レジのお姉さんが
「お客様、あと300円購入していただきますと7000回記念のトートバッグがオマケでつくことになっているのですが…如何しましょうか?」
と遠慮がちに尋ねてきたではないですか(笑)。そう、今回7000回限定グッズを含めて5000円以上購入した人には非売品の限定トートバッグがプレゼントされることになっていたのです。私は記念キーホルダーをチョイスしていたので、あと300円でトートバッグに手が届く位置にいたらしいwww。
っていうか、ここまで購入するつもりじゃなかったんですが😅😅いつの間にww。パンフレットを一緒にしたのがけっこう効いてたらしいかも。
これが「あと500円」だったらお断りするところだったんですが、「あと300円」となると気持ちが動いてしまうのが私の哀しい性でして😅・・・w。するとお姉さんが「こちらが一番お安い商品になっています」と勧めてくれたものがありまして。
『オペラ座の怪人』デザインのボールペン、500円也(笑)。
結局なにげに500円出してしまってた私ww。うん、でも、ボールペン使うからいい買い物したよ(笑)。
そうしてゲットしたのが、こちらの7000回記念トートバッグです。見た目よりも意外と丈夫そう。良き記念として大切にしようと思います。
劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
2018.03.22マチネ公演 in 京都劇場(京都)
主なキャスト
- オペラ座の怪人:佐野正幸
- クリスティーヌ・ダーエ:岩城あさみ
- ラウル・シャニュイ子爵:鈴木涼太
- カルロッタ・ジュディチェルリ:河村彩
- メグ・ジリー:黒柳安奈
- マダム・ジリー:佐和由梨
- ムッシュー・アンドレ:増田守人
- ムッシュー・フィルマン:青木朗
- ウバルド・ピアンジ:山口泰伸
- ブケー:田辺容
全体感想
いつもは観劇するにあたって1週間前に発表されるキャストを確認してから行っていたのですが、今回はすっかりそれを失念してしまってて(汗)・・・まさに、現場で初めてその日のキャストを知る事態になりました😅。
未だに出会ったことのない橋元ファントムも興味があったんですが、京都は1回しか来れない予定なので…やっぱりマイベストの佐野さん来てくれないかな~~~と念じていたら・・・ドンピシャ😂!!キャスボの前で思わず心の中で握りこぶし作ってました(笑)。
数か月ぶりに『オペラ座の怪人』観たわけですが、やっぱり素晴らしい作品だと再確認。演出も音楽も完璧なラインナップで、ロイドウェバーとハロルド・プリンスのコンビは無敵だなぁとしみじみ思ってしまいました。
開演してからまず驚いたのが、シャンデリアが昇っていくときの近さです。
広島公演の時は劇場の構造的に客席まで出てきてってことができなかったようでまっすぐ垂直に上がっていったのですが、京都劇場は四季が関わって改装された経緯があるのでシャンデリアを客席上まで持っていける仕組みになっているようでした。久しぶりに客席上を通るシャンデリアを見てテンションが上がったんですけど、かなり奥の方まで張り出してきてて…!私は真ん中よりちょい前のほうの列に座っていたのですが、大迫力のシャンデリアが迫ってきた感じに見えてものすごくドキドキさせられました😳!!
公演後にトークショーが行われたのですが(この後レポします)、京都劇場が一番客席奥までシャンデリアが行く構造になっているそうですね。「すごかったでしょう~」ってキャストの皆さんがニコニコしながら客席にアピールしてました(笑)。
ちなみに、1幕ラストでファントムが嫉妬に嘆き悲しんで歌う場面。
横浜公演から舞台上にあるエンジェル像ではなく、舞台奥に設置してあるペガサス像から出現するパターンに変わったとのことですが(ちなみに広島も舞台奥から登場でした)、京都劇場ではどうなるのかと注目してました。
結果、広島と同じく舞台奥のペガサス像からの出現でした。京都劇場では上からの登場が復活するのではと少し甘い期待を抱いていただけにちょっと残念😅。でも、佐野ファントムの嘆き哀しみが切なすぎてウルウルきてたんですけどね。
それから全体的に見てちょっと変わったなぁと思ったのが、アンサンブルさんたちの芝居の濃度です。
これまでは背景のように溶け込んでる印象で、どちらかというといかにメインキャストを引き立てるかというところに気を使って演じているように見えていました。が、今回見てみたら、アンサンブルさんたちの芝居が一段階濃くなっているように感じたんですよね。
特に「ハンニバル」の場面。以前から新しい支配人が来たあたりでガヤついてる芝居はしていたのですが、どこかいっぽ引いた感じの印象が強かった。それが今回見たらガヤの声などもちょっと大きくなっていたし、なんだか以前よりもそれぞれのアンサンブルさんの芝居がハッキリしていてキャラクターの個性が見えた気がしたんです。
メインキャストさんの邪魔をするようなところまではいかない、いいバランスでアンサンブルさんたちの世界も垣間見えてくるって印象を今回すごく感じました。そのために、今までよりもさらに一段階濃いドラマに思えたんですよね。
普段はあまりアンサンブルさんたちの方まで目が行く方ではない私だったので(すみません 汗)なおさらそう思ってしまったのかも😅。あくまでも個人比ですのであしからず。
もう一つ京都公演で「お!!」と思ったのが、コーラスの追加です。
気が付いたシーンは二つ。
「ハンニバル」の場面でカルロッタが気持ちよくソロを歌いまくっているときに突然後ろの幕がバタっと落ちてきて大騒ぎになるのですが、メグとコーラスガール(クリスティーヌはこの時舞台上にいません)が「こわいわ、ファントムの気配よ!!」と歌うときに一緒にコーラスも入るようになっていました。
このシーンは全体的にみんなが混乱した雰囲気になっているので、コーラスがどんな歌詞を歌っているのかは聴き取れなかったんですけど😅、場面的には厚みが出たように感じられてすごく良かったと思いました。
もう一つは「ファントム・オブ・ジ・オペラ」の場面。ファントムがクリスティーヌを初めて自分の住家である地下室へと案内するときに、歌の中盤あたりに影コーラスが加わわってました。
「影コーラス」とは舞台の上ではなく舞台裏からコーラスを入れることをいいます。四季には確か、影コーラス用のスペースがあったような気がします(以前バクステイベントで見たことがある)。
海外ではすでにこのシーンでの影コーラスは通例になっているところが多いそうですが、日本では京都が初めてじゃないかな。「ハンニバル」と違ってこの部分ではコーラス部分がハッキリと聞こえてきました。大きなろうそくが出てきたあたりに入ってくる感じだったかな。まさかここで影コーラス入ると思ってなかったこともありw、歌詞をすべて覚えてはいないんですが😅・・・
”彼はファントム・オブ・ジ・オペラ”
と歌っていた部分はよく聞こえました。その前は”闇に生きる”みたいなニュアンスの歌詞だった気がします(うる覚えですみません💦)。
でも、影コーラスが加わったことでさらにこのナンバーがドラマチックで厚みを増した音楽に聞こえてきてちょっと今まで以上に感動してしまいました😊。こういった変更が少しずつ加わるというのは以前はなかったので少し驚いていますが、海外から何か指示があったのでしょうかねぇ?どちらにしても、作品を進化させていくという意味では個人的にはとてもいい傾向だと思います。
悔しいのは、「墓場」の場面でのラウルの歌詞が未だによく分からないことかなぁ😅。
横浜公演からラウルが加わるようになったとのことですが、今までずっとファントムとクリスティーヌの二人の世界で歌われていたので耳がそれに慣れちゃってるんですよね。そのためか、なかなかラウルの歌詞に集中しようとしても聴き取れない(汗)。涼太さんなら大丈夫かと思ったんですが、今回も玉砕でした😅。あの部分の歌詞、知りたいので公表してほしいです。
ファントムのマスクだけが残るラストシーン。
広島で見た時、一度マントが上手くはがれなくて椅子の上のマスクが見えなかったことがあったので(苦笑)それ以来ちょっとドキドキしながら見てたんですがw、今回は大丈夫でホッとしました(余韻よりも心配が先に立ったという 苦笑)。あのマント剥がし、なにげに難易度高そうですからねぇ…。メグ役の皆さん、頑張ってほしいです。
キャスト別感想
佐野正幸さん(オペラ座の怪人・ファントム)
やっぱり佐野さんのファントムは私の好みにピタリとハマるなぁ~~と再確認。
見た目のセクシーさはもちろんですが、感情をガっと表に出してさらけ出している芝居がズキズキと心に突き刺さるんですよね。
佐野さんのファントムはとにかく見ていて切なくて悲しいのです。ファントムの成長しきれていない幼い部分とかも隠さずに見せてくれる。これまでどんなに虐げられて孤独な人生を背負ってきたのだろうか…と、見ているこちらに想像させるだけの余韻を与えてくれるんです。
ミラーで登場した時の怒りの声はゾクっとするほどの迫力。私が見てきたファントムの中で、たぶん一番ストレートに「怒り」を感じさせるのが佐野さんだと思う。ラウルへの嫉妬心がとにかくのっけから激しい(笑)。
クリスティーヌに仮面を剥がされた瞬間の「ぐわぁ~!!」っていう表現も鬼のような形相で。以前は剥がされた瞬間に顔を隠してましたが、佐野さんはここ最近剥がされてからもしばらく隠さない芝居をしているのでなおさら迫力がある。だけど、ここのシーンでも成長しきれていないファントムの未熟さみたいなものが見え隠れしていて・・・恐くもあり切なくもあるんですよねぇ😢。
今回もラウルに対しては相当の怒りのエネルギーを向けていて、墓場シーンでも火の玉も本気でぶつける勢いで放ってましたね。たまに適当にパンパン落としてるんじゃ?と思えるファントムさんを見かけたことがあるので😅、なおさら佐野ファントムは鬼気迫るものを感じますw。
クライマックスの隠れ家で対峙した時にも、ラウルを陥れることに全精力を向けている感じ。その憎しみの闇は深くて、クリスティーヌへの執着心が浮き彫りに見えてくる。このあたりも非常に印象的でした。
そして何といっても佐野ファントムの一番の見どころは、2幕の隠れ家での感情の激しい移り変わりです。
クリスティーヌに仮面を剥がされた後、強引に隠れ家へ連れ去って彼女に花嫁衣裳を着せる場面があるのですが・・・佐野ファントム、ベールや花を持つ手が震えてるんですよね…。クリスティーヌから浴びせられる拒絶の言葉が確実にその心に突き刺さっているんだけど、彼女の望まない行動を取らずにはいられない気持ちの不安定さが見えてくるようで、ものすごく切なかった😢。
クリスティーヌに花嫁衣装を着せて指輪を送ることはファントムの一番の願いであり欲求だったはずなのに、そのことが逆に彼の心を追いつめて苦しめていくようにも思えてとても痛々しいのです😭。
ラウルが来たときにクリスティーヌはもらった花束やベールを投げ捨てて駆け寄るんですが、それを目の当たりにしたときの衝撃と絶望の表情を浮かべた佐野ファントムもものすごく哀しくて切ない…。捨てられた子供のようになってる。
ラウルを締め上げた後、クリスに無理難題を押しつけて歌う場面では・・・ラウルやクリス以上にファントムの方が崖っぷちに追いやられているように見えて仕方ないんですよね。罵る言葉を吐き捨てれば吐き捨てるほど、自分の首を真綿で締め付けているような…。それだけに「もはや、戻れない」と顔をそむけて歌うシーンは辛すぎて涙が止まりません😭😭。どう自分を保っていいのか、その方法が見当たらなくなってる状態に見えるので…。
あのシーンで絶望的に苦しんでいるのは、間違いなくファントムのほうだと思えるのが佐野さんなんです。心底早く救ってあげて…!って思ってしまうんですよ😭。
そこからのクリスティーヌからのキスシーン。
最初にキスされた瞬間、佐野ファントムは何が起こっているのか全く理解できないといったような呆然とした表情をします。まるで時間が止まったような感じ。それでいて、子供みたいな無防備な顔にも見えるんですよ…。めっちゃ切ないです😭。
二度目のキスの時に、初めて自分の状況が飲み込めるようになってきて、震えながらクリスを抱きしめようとするんだけどできない。震えながら抱きしめようとするのはどのファントムも共通しているのですが、一番胸震えて切なく思えるのは…私はやっぱり佐野さんなんですよね。
最後にクリスティーヌと対峙して指輪を渡される場面では、これまでの激しさが嘘のように柔らかくて頼りない、そして寂しいファントムがそこに居ました…。クリスの指輪を受け取った時には優しさすら感じられて…。ここで優しさみたいなものを感じられたのは初めてだったかもしれない。あんな表情返されたら、クリスティーヌも泣いてしまうよな・・・って納得でした。
ラウルとクリスが去るボートが見えなくなった頃に初めてその方向に目を向ける佐野ファントム。彼女が投げ捨てたベールを椅子に隠れるギリギリまで手に握っていたのが哀しくて泣けました😢。
あ~~~、なんかやっぱり、佐野ファントムだと語りが長くなっちゃいますね😅。
ロングトーンを歌うところでは広島で見た時よりも若干弱いかな~と思う部分はあったのですが、それ以外は声もよく出ていて素晴らしかったです。それにあの芝居がもう最高でした!!やっぱり大好きだし愛しいです、佐野ファントム😊。
岩城あさみさん(クリスティーヌ)
初めましてのクリスティーヌ役者さんでしたが、とても深みのある柔らかい歌い方をされる方だなぁと思いました。歌声を前面に出すというよりかは、内面に少し引いたような感じだったかな。癒し系のクリスティーヌという印象かも。ファントムを癒すキャラとしては適任、みたいな😁。
夢見がちな少女という設定にすごく当てはまっているなと思ったのは「ハンニバル」の場面。どのクリスティーヌもフワっとしたつかみどころのない表情をするのですが、岩城さんはそれに輪をかけた感じに見えました。綿毛のようにどこかへ飛んで消えてくんじゃないかって雰囲気があったかな💫。
「シンク・オブ・ミー」の場面では、歌い出しの時の怯えっぷりがかなり大きいタイプ。支配人たちが「本当にこの子で大丈夫なのか?」と心配してしまうのが分かるような消極性を見せてました。それだけに、舞台上での堂々とした変貌っぷりが際立っていてとてもドラマチックでした。
ラウルへの感情は、愛情というよりかは依存っていう印象だったかも。ラウルは全力でクリスティーヌを愛してるんだけど、岩城クリスは実はラウルのことを本当に愛しているのかどうか自分でもよく分かっていないかも?みたいな部分が垣間見えた気がします。
かといってファントムに心を寄せたってわけでもないんだけど、最後の隠れ家の場面でキスをしたあとに彼の本当の寂しさと苦しさを受け止めたんじゃないかなとも思えたかな。それもあって指輪を返す時に泣いてしまっていたのでは…と。
どちらかというと内向的な印象があったクリスティーヌでしたが、柔らかいソプラノの歌声は魅力的な女優さんでした。
鈴木涼太さん(ラウル)
何年振りだろうか、涼太さんのラウルに会えたのは😃。思わず懐かしい!って思っちゃいましたw。
子爵様という言葉がピタリとくるような紳士っぷりで、ザ・ラウルみたいな雰囲気(笑)。所作も美しいし、スマートだし、とにかくカッコいい。女子たちの憧れの的って感じが滲み出ていました😁。
クリスティーヌに対しては、再会した時から自信にあふれてましたね。強引に食事に誘うのですが、その時も「彼女は僕の想いに応えてくれる」といった確信を持っているような雰囲気で、まさに大人の余裕・・・みたいな。クリスはそんなラウルに不安感じてるんだけどなぁって思うとなんだかちょっと苦笑いしてしまったww。
「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」ではひたすら紳士的。見た目はどこか優男的なんだけど、自分が彼女を守り抜くといった強さと自信が垣間見えて頼りがいのあるラウルだったと思います。クリスの心が傾くのも無理はないな、みたいなw。
だけど、その自信満々なところがファントム視線からするとかなり鼻に付くこともたしかかも😅。
「マスカレード」の涼太さんのラウルは本当にスマートでカッコいいんですけど、残念だなと思ったのはクリスティーヌの肩リフトがなかったことかな。最近、どのラウルもほぼやらなくなってしまって。最後に見たのは広島で1回目を見た時だったかな。
涼太さんならやってくれるかも・・・とひそかに期待していたのですが肩透かしに終わりました😅。やはりいろいろな事情でやらなくなったのかもしれないですね。
クライマックスに隠れ家で首を絞められる場面、涼太ラウルの苦しみ方がめちゃめちゃリアルで見ているこちらも息苦しくなってしまいそうでした。クリスティーヌに歌う時にもちゃんと締め上げられてる感を出していてなおさらリアルに見えました。
クリスがキスをしたときは衝撃の表情を浮かべ、2度目の時は顔をそむけるラウル。この一連の感情表現が切なかったです・・・とはいうものの、ここはファントムに主に集中しているのであまり注目できないシーンだったりもするんですけどね😅。
涼太ラウル、久しぶりに会えてうれしかったです。
河村彩さん(カルロッタ)・山口泰伸さん(ピアンジ)
河村さんのカルロッタは安定感が素晴らしいですね。歌声はもちろん言うことないくらいの迫力なのですが、個人的にはお芝居の部分がチャーミングでとても好きだったりします。
「ハンニバル」の時のツンケンした態度もどこか可愛さが見え隠れしていて憎めないw。ピアンジを頼りにしてる感もすごく出ていて微笑ましかったり。セリフの言い方がなんか可愛いんですよ😊。
山口さんもすごくチャーミングなピアンジでお気に入りです。カルロッタのこと、ちょっとビクビクするところはあるもののやっぱり好きで守ってあげたくなる、みたいなキャラがハマってます(笑)。なんか一生懸命なんですよね、いつも。癒し系ピアンジかも。
ちなみに、今回ファントムに殺されるのが分かる場面での絶命っぷりがけっこうリアルでした😵。あの、ちょっと斜めにベットから落ちかけてるあたりとか絶妙でしたね。
佐和由梨さん(マダム・ジリー)・黒柳安奈さん(メグ・ジリー)
佐和さんのマダム・ジリーは冷淡さと厳しさの中にたまに垣間見える優しさが魅力です。メグに対して稽古をしろと厳しく接するシーンもありますが、そこには親の愛の鞭みたいな心情も見え隠れするんですよね。クライマックスでメグが一緒に行くと行ったのを制するときは完全に母親の顔になってるし。
ちなみに私は、新演出で加わったマダム・ジリーがざわつく現場を杖の音で鎮める場面がけっこう好きだったりします。あの場面のマダムさんはめっちゃカッコいい😀。
黒柳さんは最初に広島で見た時よりも、ずっとお芝居も歌も良くなりましたね!特にソロの部分は広島で感じた不安定さがあまり感じられませんでした。クリスへの無邪気な友情を見せるシーンも可愛かったです。
増田守人さん(アンドレ)・青木朗さん(フィルマン)
息もピッタリで抜群の安定感がある増田アンドレと青木フィルマン。
増田さんの「オペラ大好き」感が溢れる明るくてちょっと情けない感じのアンドレと、青木さんのコワモテなんだけど実はけっこうプレッシャーに弱そうなフィルマンのコンビが今回も最高でした!
2幕のオフィスでファントムの手紙にあるフィルマンの体形を揶揄する場面があるんですが、広島ではここでの二人の反応があまりなくて少しさみしく思っていたんですよね。それが、今回の京都で見たら、以前ほどではないにしても…二人してコソコソと笑いあってるリアクションが復活してました😂。ここの支配人ズの反応が可愛くて好きだっただけに嬉しかったです。
後述
今回の京都公演が終わった後は、静岡・仙台と公演が続く予定になっているそうですね。私はたぶん今回の「オペラ座~」で一区切りなのでしばらくのお別れになると思います。その前に大好きな佐野さんのファントムに再会できて本当によかった😊。
区切りの観劇となったので、『オペラ座の怪人』関連の映像もの(海外)を紹介しておきます。
映画版
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25周年記念公演版
オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン [Blu-ray]
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どちらもおススメです。興味がありましたらぜひ見てみてください。
この公演の後、アフタートークショーがありました。そのレポは次の記事で報告します。