劇団四季『ソング&ダンス60-感謝の花束-』大阪公演 2014年1月5日大千穐楽

飯田洋輔くんについて

このソンダンカンパニーに洋輔くんが加わったと聞いたのが京都公演の後半。いつかソンダンに出てほしいなと思っていただけにキャスティングが決まった時には本当に嬉しくて…関東に来るまで待ちきれずに福岡まで行ってしまいました。それから約半年、全国をソンダンカンパニーとして駆け巡り・・・千穐楽。男性シンガー1枠として皆の中心メンバーとして頑張った洋輔くんの勇姿もついにこの日が最後…と思ったらなんだかそれだけで泣けてきてしまいました。

第一幕

冒頭の挨拶

やっぱり何度聞いても洋輔くんの声って本当に癒されるなぁと…。温かみがあるよね。「ここ大阪には1960年、オオカミ生きろ、ブタは死ね・・で初めてお伺いしています」っていうコメント聞くのもこれが最後だなぁなんて。門真と岸和田では違う演目だったからここの部分覚えるの本当に大変だったと思う。「まずはキャッツ」って言った時の目が爛々と輝いてる姿とかも大好きだったよ。
それにしても…改めて…洋輔くん、痩せたよなぁと。顎のラインあたりかなりシュっとしたよね。ちょこっと男前になったなぁなんてしみじみ思いました。

「キャッツ」

毎回♪スキーンブルシャンクス、鉄道キャッツ♪の部分だけの登場でしたが、この時のパァッとした明るい表情と目の輝きに胸を熱くしていた私。千穐楽の日は特にその笑顔が胸に沁みて…。

「狂信者シモン」

組立セットの後ろから出てくる洋輔くんはすごく良い目をしていた。あの穏やかそうな洋輔くんが攻めの表情で歌うこのナンバー。すれ違うキャストさんにちょこっと気を遣いながらも思い切り熱く歌っている姿が本当に大好きだった。これまであんな力強く攻めの姿勢で歌う洋輔くんって見たことなかったから、このソンダンでそんな姿に出会えたことが心底嬉しかったですね。
力強く踏みしめる動きも、西尾さんと最後に歌い上げて決めポーズする姿も、重々しいんだけどw毎回すごく熱くてとにかく新鮮でした。

「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」

ソンダンに洋輔くんが出て特に嬉しかったことは、この、ファントムのナンバーを歌うシーンがあったことです。福岡で最初に観たときから比べると、本当に歌に感情が乗っているしクリスティーヌを見つめる視線もファントムらしさがあって深みを増したように思います。♪心は空に高く~♪の伸びは楽が一番胸にジーンと響いてきたし、♪心の赴くまま~♪の上がるところもすごくドラマチックな歌声だった。一番好きだったのは♪君は、私のもの・・・♪と歌うところ。クリスティーヌに語りかけるように包み込むように歌っていたし、そこに至るまでの間もすごく良かった。こんなMOTNが聞けるなんて、本当に幸せで…嬉しくて…感涙。

本舞台ではまたソンダンのときとはワケが違うことになると思うので、今の時点の洋輔くんがファントムがすぐできるかと言えば難しいのかもしれないけれど…でも、あの深みのあるドラマ性を感じさせる歌声は今後絶対武器になると思うしファントム役でも生きるんじゃないかと思います。近い将来、洋輔くんのファントムがデビューしたら遠征してでも観に行きたい。その時はきっと涙涙でまともに見れないかもしれないけど(汗)。

「愛せぬならば」

BBは夏劇場で洋輔くんがビーストやっているときにものすごく通ったので…再びこうして、しかも、素顔のままで聞けることがもう…嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。本舞台さながらに気持ちこめて歌われているこのナンバー。最初は語りかけるようにじっくり歌う感じで、後半にグワッとドラマチックに上げていく。何度聞いても胸が熱くなるわけですが、楽のクライマックス部分の歌いっぷりがもう、なんというか、これでもかってくらい熱くビーストの気持ち込めてるって伝わってきて本当に素晴らしかった!まさに魂こもった熱唱で・・・聞いていて涙がとめどもなく溢れて止まらなかったよ(泣)。最高でした、本当に!

「サークル・オブ・ザ・ライフ」

毎回毎回泣きながら見てきましたが…楽はそれ以上に泣いたかも。ドラマチックなナンバーだからっていうのも当然あるんだけど、コーラスしながら入ってくる洋輔くん見るともう自然と涙腺が決壊…。何度も書いてきたけど、本当にキラッキラ輝いて見える。贔屓目視線だからかもしれないけど、ここのナンバーの時の洋輔くんはとても眩しくて…その姿見るだけでただただ感極まってました。

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第二幕

「ようこそ劇場へ」

毎回「ようこそ」のフレーズのところに気持ち込めながら歌ってくれてたと思います。あの優しく温かい声でそれを聞くとこっちの気も緩んでしまうというか…心がホンワカ温かくなるんですよね。♪汗と共に流す♪のフレーズのところのさりげない手の動きも可愛くて大好きでした。
あとはやっぱり、弟の達郎くんと歌ってる姿に和んでましたねぇ、毎回。あそこまでガッツリ一緒に歌ってる姿を満喫できたのって今回のソンダンが初めてだったと思うんで。

第2幕のMCのときも温かい声で魅了してくれたし、福井さんのコメントのときにもウンウンって聞きながら客席を感慨深そうに見渡してる姿がとても印象的でした。楽の日には2幕MCの後にも拍手が起こってて嬉しかったです。

「煉獄のおいらたち ヤ〇ザ」

出てきた瞬間から大阪では特に笑いを引き起こしていた洋輔くんのヤ〇ザ(笑)。楽はリピーターが多かったのであまり大きな反応は来なかったけど、でもところどころでクスクス声が聞こえてきたな。前にも書いたけど、洋輔くんの演歌なんか多分もう、これっきり聞けなくなると思うので本当にファンとしては貴重なワンシーンとなりました。めちゃめちゃいい声の演歌はまさに新しいジャンルって感じ。見た目もちっとも怖くないし、お坊ちゃんがヤ〇ザの格好させられてるみたいな風貌が可愛くてww毎回毎回癒されてました。

演歌ということで歌い方も自分のスタイルをちょっと変えて歌ってた気がしますね。特に♪18の春~♪のところなんかかなり演歌調ですごく面白かった。そのあとの語り、「殴り込みだぁ」とか「弱い者いじめはお手の物」とか・・・洋輔ヤ〇ザからはそんな香りがしてこない(笑)。一突きされた時もモタモタしてる時にやられたんだなって想像できちゃうところがもう、何とも言えず可愛くて好きだった。あれはあれで味がある新ジャンルのヤ〇ザって感じでソンダンオリジナルってことでよかったんじゃないかと。それでも最後の「ごめんなすって」は楽はさらに気合入った言い方だったなぁww。
「お粗末な人生ね」って光川さんからツッコミ入れられた後、退場する姿はもう、ヤ〇ザの面影ゼロw。両手を前に持ってきて猫背気味にスゴスゴ帰っていく姿が情けなくも可愛くて大好きでした。

「アンパンマンのマーチ」~「友だちはいいもんだ」

達郎部長がコミカルにポックリ逝っちゃった後、アカペラで歌いだしてやってくるこのシーン。♪何のために生まれて~♪ってアンパンマンのマーチを歌いながら入ってくるので毎回笑いが起こっていました。だけど、達郎くんに手を差し伸べる洋輔くんの図は、まさに美しき兄弟愛!なかなかに良いものを毎回見させてもらいました。
最初は笑い声が多い客席ですが、♪皆は一人のために~♪のあたりから美しいシンガーさんの歌声に心奪われていくんですよね。その流れからの「友だちは~」がさらに感動的に聞こえた。松元さんに優しく手を差し出す洋輔くんの姿に毎回癒されてウルウルしていた私です。

「明日は近づく」

男性シンガーとダンサーさんたちによる素晴らしいコラボシーンでした。歌い出しの♪彼方から近づいてくる新しい時代が♪の部分を歌う洋輔くん、本当に新しい何かがやってくるかのような希望みたいなものが感じられる歌声で本当に感動的だった!っていうか、もう楽は、ここの前奏が始まった時点から私自身が感極まって大変なことになり始めてて(苦笑)。

「すべての山へ登れ」

サウンドオブミュージックの名曲、これが入ることで2幕のドラマチック性がさらに上がっていたと思います。最初の女性シンガーさんたちによる美しい歌声にウルウルしていると、クライマックスでコーラスがたくさん入ってきて。これがもう本当に涙なくしては見れない感動モノ!コーラスで歌ってる洋輔くんの姿見るとまたしても堪えきれずに涙涙でございました…

「心を開いて」

その流れからの洋輔くんのリードボーカル。改めて…本当にすごく温かい歌声だよなぁって…包み込まれるような感覚にさせられましたね。多くのキャストさんが客席に降りて通路傍のお客さんと握手するんですが、楽は私は届かない席に座っていたのでひたすら舞台の上でずっと歌い続けてる洋輔くん見てました。

「アンダー・ザ・シー」

衣裳が本当にこれ、洋輔くんに似合ってなかったんですけどww、でもあの可愛さだけでもう個人的にお腹いっぱいでした。特に♪まな板の上♪の時のOH,NO!みたいなリアクションが可愛くて大好きだったなぁ。魚になって転がってるところも表情が楽しそうで見ているこちらの頬も緩んだ。
シンバル演奏、もう最近は頑張ってる感があまりなくて楽しんでその場にいるっていうのが伝わってきて感動。動きが多いので走るところとかはアタフタって感じだけど、たくさん汗をかきながらも最後まで笑顔で締めてくれてた。最後の叩き終わった後のパァって表情も可愛くて大好きだった。

「スーパースター」

正直、楽はこのナンバーが始まった瞬間から私かなり涙してしまったので記憶がアヤフヤなんですが(汗)…本当に本当に大好きだった、洋輔くんの「スーパースター」。福岡で初めて見たときには頑張って声張って歌ってるって感じだったのに、今では自分のものにしているというか・・・何よりも歌っている本人がすごく気持ちよさそうに楽しそうに歌っている姿があって、それを目の当たりにできたのが何よりもホントに嬉しかったです。女性シンガーの最初の♪ジーザスクラーイスト♪のコーラスの時のン~っていうときの表情が陶酔したような感じになっててすごく可愛かった。

♪名高いあなたの磔は♪のところはすごくキーを高めに歌ってて「磔」のところを上げて歌っているところも大好きでしたね。♪考えを知りたいだけさ♪のところやラストの♪ジーザスクラーイスト!♪のところや、ラストの♪ジーザァース♪はもう、すべてを出し切るような勢いで楽は本当にすごかったです、圧巻でした!!あんなすごい洋輔くんが見れたことがもう何よりも嬉しくて感涙。

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特別カーテンコール(挨拶)

そして、特別カーテンコール。一番最初にカミカミながらも最初の挨拶を行ってた洋輔くん。
そのあとに大感動の一言挨拶があったわけですが…遠目からは泣いているのかどうか分からなかったんですよね。でも、よく上を見て堪えているような仕草があったりして…。そのたびに他のメンバーの挨拶のほうに顔を向けて笑顔見せていたり、頑張って涙こらえてるのかなって思いながら見ていました。近くで見ていた友人の話によると、やっぱりこの時、涙を見せていたようです…。

そして洋輔くんの挨拶。

「1幕のMCで各都市での年数と作品名を覚えるという過酷な課題があったわけですが」と語り出して会場からの笑いを誘っていましたが、その一つ一つが先輩たちが築いていた劇団の歴史なんだという想いを感じながら毎回務めていた、というようなことを語っていて…すごくそれが胸に響きましたね。

「感謝の花束というタイトルに負けないような舞台をということで一丸となって頑張ってきたけど、それはお客様の後押しがなければできなかった。本当に全国の来てくれたお客様に心から感謝したいし、千穐楽を多くの人に観てもらえたことの喜びを胸に、また次の舞台で頑張っていきたい」

と、たしかこんな前向きなコメントをしてくれていたと思います。自分の言葉で、時折言葉の途中で噛んじゃったりしながらも心を込めた挨拶をしてくれた洋輔くんに涙涙…!ちょっとユーモアがあるような、それでいて温かくて優しい気持ちが伝わってくる素敵なコメントだった。

そして、「愛をありがとう」と・・・「ヴォルツ・オブ・ヘヴン」

「愛を~」の時にはいつもの温かい笑顔で歌っていた洋輔くん。

続いて披露された「ヴォルツ~」も最初のほうはしっかり歌っていたように見えたんですが…、中盤から後半に入るところのコーラスで見る見るうちに顔が赤くなってって思わず後ろを向いてしまった洋輔くん。暫くして前に向き直った時、目が真っ赤になりながらボロボロ涙流して歌ってたんです…(涙)。ここまで頑張って堪えてきたけど、やっぱりラストナンバーのところで色んな思い出が洋輔くんの中で蘇ってきて我慢しきれなくなっちゃったのかなと…。あんなにボロボロ泣きながら歌う洋輔くん見たの初めてだったので…見ているこちらももう堪らなくなって…必死に声を抑えながらも嗚咽状態になりました(汗)。
後ろにいた水原さんにポンポンって感じで励まされながら、握手のほうに涙顔で走っていった洋輔くん。あの涙に、これまでの色んな思いが凝縮されていたような気がして…心からありがとうって思いました。

終演後はなんか抜け殻状態みたいになってた私(苦笑)。でも、洋輔くんと握手できるのもこれが最後だと思って…何か言葉を…と思ったんだけど、他愛もない「お疲れ様でした」ってことしか出てこなかった(苦笑)。でも、私が行った時点でまだ人が多く出てきていなかったので、短いながらもちゃんと顔を見合わせて交流できたことが嬉しかったです。エラい涙顔で恥ずかしかったけどwww。洋輔くんのホワッとした温かい笑顔が大好きだった。

ソンダン60感謝の花束に洋輔くんが参加してくれて本当に良かったです。素顔で舞台に立つ作品にあまり出ていなかったこともあったのですごく貴重な機会となりました。バラードだけじゃなくて攻めの姿勢のナンバーや、演歌、ロックと新しい一面をたくさん見れたこともファンとして本当に嬉しかった
そして何より、舞台上の洋輔くんはいつもキラキラ眩しく輝いていました。大変そうにしてることも着替えに苦労しているだろうようなこともあったけどw、それらも全部彼の魅力だなと思いました。最後に毎回握手もできたし、本当に素晴らしい時間でしたね。この公演でファンも増えたんじゃないかと思います。

本当に本当に、約半年間のツアーステージ、お疲れ様でした、そして、感動をありがとう!
飯田洋輔くんのファンでよかったなと心から思えた公演
でした。

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