劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2012.12.22 ソワレ(クリスマスカーテンコールあり)

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楽が決まるこの時期になってくると、いよいよ洋輔くんビーストとの別れを意識して見ざるを得ない状況に。今キャスティングされているということは、楽まで居るかと言えばその可能性はけっこう低いと思うんです。そうなると、もしかすると、この日が最後の洋輔くんビーストかもしれない…。次の公演地の北海道まではどうあがいても行けそうにないので実質、いつ個人的千穐楽が来るか分からない(汗)。
ということで、前回に引き続き今回も相当集中して洋輔くんビーストを心に刻み込んでまいりました。例によってかなり泣きましたw。

王子から野獣に変わった瞬間、前回はその時すでにボロ泣きしてましたか今回はウルウル程度w。ちょっとあれから落ち着いたのかもと思ったり。でもやっぱり洋輔くんビースト出てくると感極まっちゃうんだよなぁ。

モリースを脅すシーン、今回もチップの台が死角になっている状況ではありましたが…鏡の後ろから出てくる瞬間の顔は見えました(笑)雷の光のなか完全に自分の姿を消すって洋輔くんにとってはけっこう難しい課題なのかもね。佐野さんはあのあたりものすごく上手く出ていくのですごいなぁと思ってしまうんだけど。まぁでも、見えてしまうのもご愛嬌で可愛いと思ってしまうのは勝手なファン心理(笑)。

「誰だ貴様は?」の言い方とか、本当にゾクっとするような声色ですごく良い感じ。モリースに顔を見られ恐れられたことでますます心を閉ざしてしまい吠えてしまうあの流れも、ビーストの心情が伝わります。良い吠え面してるんだよなぁ、これが!このあたりの迫力、観るごとに増してるように思えるんですよ。悲しみと怒りが入り混じってあの咆哮。あぁ、洋輔くんビースト、すごく良い表情してるって…そう思うだけで一人勝手に涙ぐんでいたりしますw。

ベルとの対面の時、「私を身代りに!」とベルが語った瞬間の「何と言った!?」の言い方が最高にヘタレまくってて思わず吹きそうになりましたw。ここのシーンはいつも可愛いなぁと思ってしまうんだけど、この日はさらにビーストのドキリとした心情がそのままセリフに乗っていてものすごい臨場感があった。洋輔くんビースト、ベルが残るということでめっちゃ動揺してるよ!みたいなw。そのあと、永遠に残ると約束したベルに「よぉぉっし!」って出て行くんだけど、もうそれが、子供っぽいというか単純というか(笑)。あぁ、ビーストこの時点で一目惚れしやがったなっていうのが分かっちゃうw。つまりは、最初からビーストにはベルに対する悪意なんてないんですよね。それがとてもストレートに伝わってくる洋輔くんの演じ方が好きです。

モリースと無理やり別れさせられて泣き崩れるベルに近づいている時、本当にどう彼女に接してていいのかオロオロしてるしw。「牢屋にいたいか!?」とつい大声を出してしまった後、思い直してそっと手を差し出すものの拒絶されてしまうシーンなどはかなりグッときます。ひっこめた自分の手をとても哀しそうな目で見つめてて…自分はどうしてこんな姿なんだって責めてるみたいで泣ける(涙)。
さらには城を案内しているときに思わずベルの首を絞めてしまった後の反応も繊細です。手を離したときに「あ…っ…」って感じで目が泳いで混乱してる。本当にベルへの接し方に戸惑っている様子がすごく伝わります。彼女に悪意はないしどうにか上手く接したいんだけどそれができない。そんな自分自身に対するもどかしさ…。扉を目の前で締められた後イラついて立ち去るシーンも、ベルに対してというよりも、どう対応していいか分からなくて混乱してああいう態度になったという風に見えるんですよね。

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夕食にベルが来なくてイライラしまくっている姿は本当にガキそのものw。召使たちに当たり散らしてる姿は本当に子供っぽくて可愛い。でもそんな中で自分の姿に「私を見ろ…」と呟くときにはめちゃめちゃヘタレてる。ベルに一目ぼれしてるんだけどその姿のせいで望みがないと諦めちゃっている姿がなんだかとても切なく見える。

「どうすればいいか分からぬ」と椅子に座り込む姿はほんっとに可愛らしい!!一生懸命ルミエールやポット夫人の言葉を聞き逃すまいとしている姿もホントに素直で可愛い!!「癇癪を起さないこと」と釘を刺された後、振り上げた手を見ながら「あ…」と自分を抑え込む仕草もこのところホントに進化したなぁと思います。コグスワースに感情を無理やり押し殺してベルの様子を尋ねるシーンも、必死に湧き起こるイライラの感情を涙ぐましいほどの努力で抑え込もうとしてて。面白いシーンでもあるんだけど、こういった細かな感情表現がますます冴えわたってるなぁと感動してしまうのです。
我慢が効かなくてベルの部屋に乗り込んでいこうとするシーン、誰かに足を抑えられてる時に「離せっっ!!」って自然に言葉が出てくるところがものすごく好み。以前はこの言葉が出てこないことの方が多かったけど最近はけっこう出現率が高いw。

ベルの部屋で威勢を張るわけですけどそれをことごとく折られ自分を見失っていくビースト。この作品の中でも一番の面白場面だったりするわけですが…私はもう、笑いながらも半分泣きながら見てますww。だって、ベルにやり込められてる時の洋輔くんビースト、ものすごくいじらしいんですよ。「失礼よっ」の真似っことかクオリティ高くて面白いし笑えるけど、だんだん壊れてきて「夕食に来てほしいか・ら・だっっっ」っていう地団太っぷりなんてもう限界まで感情が沸騰してしまっているような雰囲気で面白いんだけど哀れでなんか自然と涙出てきてしまう。

それでもベルになんとか夕食に来てほしくて必死に感情を押し込めてお願いする。ここのくだり、ものすごーく繊細に演じてます。感情を無理やりコントロールしているのが手に取るようにわかる。そこまでして、ベルとの距離を縮めたいというなんとも涙ぐましい努力っぷり!もうねぇ、本当に、頑張れっって心の中で叫んでしまうほど一生懸命なんです。ドッカンドッカン受けるような仕草やセリフ回しではないんだけど、一つ一つの言動がその場の雰囲気にすごく合ってるんですよね。ビーストの心の動きがとても自然。その姿に胸打たれて、みんなが笑っている中一人ひっそり涙している私です…。

自室に戻り混乱している姿は毎度のことながら涙なくしては見られません。癇癪起こして立ち去ってしまったものの、本心ではベルとの気持ちの距離を縮めたくてたまらない。でもそれが全然できなくて悔しくて哀しくて落ち込んじゃう。この時のビーストの気持ちがとても切ないんです…。その切なさの表現を洋輔くんはとても繊細に表現している。
鏡を覗いてベルと距離が縮められない本当の原因を知った時、ますます自己嫌悪に陥る。モリースに自分がしてしまったことにハッとした気持ちにさせられ…「関わりたくない」と言われた時に絶望感に陥る。決して派手なリアクションしてるわけじゃないんだけど、いやというほどビーストの絶望感が伝わります。洋輔くん、本当に表現力が見るごとに進化していて胸が熱くなるよ(涙)。

汚名挽回とばかりに自分で作った料理を持って行くシーンも可愛いんだけどグッとくる。「これを食べてくれるかな」って言ってる時のなんともプチ幸せを感じてるかのようなあの表情!!もうそれ見ただけでウルっときてしまうよ。だからベルの言葉にガックリきて料理を捨ててしまうシーンはとても切なく見えてしまうのです。

西の塔にベルが入ってしまった時、一番見られたくなかった彼女に秘密を知られてしまい絶望と悲しみに捕らわれてしまう。「出て行け!」と言ったときのあの苦しげな一瞬の表情が泣ける…。そして思わず彼女の袖を破いてしまい我に返る。表情は見えないけど、背中が泣いているのが分かるんだよ(涙)。ベルに立ち去られた後の洋輔くんビーストの背中はこの上なく哀しい…。

そしてその悲しみの中歌われる「愛せぬならば」。秋に観たころよりもセリフっぽい歌い方ではなくなっていますが、それでもストレートプレイで語っているように聞こえてくる。歌詞の一つ一つにありったけの想いをこめて歌っているのがものすごく伝わるんです。歌詞の端々に込められたベルへの真摯な気持ち…。歌い上げの時はやっぱりちょっと苦しそうだったけど、それでも最後までありったけの想いをこめて歌いきってくれた洋輔くんに惜しみない拍手を!!!

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城を抜け出しオオカミに襲われたベルを助けに入るシーン、この日もちゃんとマイクに入らない「ベルっっ」って声が後ろのほうまで聞こえてきて涙…!ベルへの想いがまっすぐでとても素直で一生懸命なのがものすごく伝わるんです…(涙)。
治療してもらってる時の「痛っ」っていう可愛い声はもう何度聞いても萌える(笑)。洋輔くんらしさが出てるよねぇ。そしてベルから「ありがとう」と言われた時のドキリとしたような表情も印象的。ずっと言いたかった素直な言葉「どういたしまして」をおそるおそる口にする姿がとても可愛らしいです。ベルの傷を拭いてあげるシーンで鼻にチョンって最後にした後の照れ笑いっぷりは超絶可愛いですwww。

スープを飲んでさらに良い雰囲気になっていくにしたがって恋心が急に走り出す様子もとても素直に表現しています。「これが、恋なのか!?」ってはしゃいでる姿は1幕でのもどかしさに苦しんでいた姿を見てきただけにあまりにも嬉しくて…なんだか涙腺が緩んでしまうんですよ。ずっとこういう雰囲気になりたかったんだよねって。そう思ったらもう、図書館に行く前にボロ泣き状態になっちゃって(汗)。

図書館に喜ぶベルの姿に大喜びでガッツポーズする洋輔くんビーストの、あのなんとも無邪気なはしゃぎっぷり!!最高だよ、ほんとに。ベルに本を読んでもらう時にはちょっとビクビクしながら隣に恐る恐る近づいて…。感情がとても忙しいシーン。でもどれも唐突じゃないところがとてもいいです。とても自然。

アーサー王の話に夢中になって思わず笑ってしまう表情は子供のよう。そこからビーストではなく王子の姿が垣間見えてきます。あの瞬間、ビーストは野獣ではなくて王子なんですよね。それで思わず「僕が誰か」って話してしまってハッと気が付いて「僕が何かということを」と現実に立ち戻っていく。その現実が見えてしまった時、再び心に影が差すわけですが…その時の後ろ姿の悲しげなことったらないですよ(涙)。あれは本当に泣けるっっ。そんな彼を励ましてくれるベルの手に自分の手を重ねるシーンも、もう、ビーストの心の中の鼓動が直に伝わってくる。ドキドキドキドキしながら手を重ねてる姿も涙なくしては見れません(涙)。

そして、夕食に誘われた時のあの嬉しそうな顔!!「やったぁぁぁ」って感じで、そんな表情見るだけでもボロ泣きw。
夕食に行く前のビーストのヘタレっぷりもさらにバージョンアップしてる気がしますw。ベルが本当に愛しているからこそ怖気づいてしまうビーストの気持ちが痛いほどわかる。ルミエールやコグスワースに囃し立てられながらも「(ビクビク)してない…」って言った時のヘタレっぷりったらもうないですよ!大きなビーストがものすごく小さく見えた。あぁぁぁ、可愛い!!!そのあと鏡を見せられて何度も勇気を出そうとする姿も何度見ても可愛くてたまりませんっ。

ドレスアップしたベルの前へ…。ここからまたさらに私の涙腺が大決壊状態に(涙)。もう、ビーストの行動一つ一つすべてが泣ける対象になりますw。彼女を愛しているからこその優しさが余すところなく感じられる。本当にものすごく温かいです、洋輔くんのビースト。ダンスしている時、最初はぎこちないんだけどだんだん調子に乗ってきて。その時の何とも幸せそうな顔!!もう、胸打ち抜かれるような表情するんですよ、洋輔くん!

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そんな幸せそうな表情見ているだけに告白シーンはホントに何度見てもドキドキする。ベルからなかなか本心が効けなくて思わず「私と一緒で…幸せ…かい?」と尋ねるシーン。ここ、洋輔くんビースト、ものすごく勇気を振り絞ってるんですよ。最後の「かい」は消え入りそうになってるし言葉の端々も緊張のあまり震えてる…。私の涙腺ここでまたさらに決壊(涙)。なんって繊細な表現なんだよ~~(涙)。思い出すだけでもウルウル来るよ…。
で、「とっても」っていうベルの言葉を聞いた後の表現力がまた素晴らしい!!以前はけっこう大きな笑顔を見せたりしていたのですが、ここ最近では笑顔というよりも幸せすぎてものすごーーーく穏やかな感じの表情になってる。心の中が幸福感で満たされて破裂しそうになってるんですよ。もうねぇ、あんな顔見たら、泣かずにいられないよ、ほんとに(涙)。

その直後に、モリースの危機のシーンですからね…。ベルが「どうしようっ」ってオロオロしている後ろで少しの間自分がどうすべきか考えてる。そして意を決したかのように「行ってやりなさいっ」って立ち上がるんです。ここの一連の感情表現も本当に繊細。だからこそ切なくて切なくてたまらない気持ちにさせられる。ベルに行くように言いながら、心の中では逆の想いもあって葛藤している感じ。それがあのシーンにすごい感じられるんですよね。それでも「いてほしい」という気持ちを必死に押し殺して彼女を解放する。

「君はもう捕らわれの身じゃない。ずっと前からそうじゃなかった」

このセリフに、ものすごい万感の想いが込められている…。「ずっと前から」…そう、ホントに厳密に言えば最初からベルはビーストの中では初恋の人であり捕らわれの身って感覚じゃない。それが痛いほどわかる。このセリフの言い方がまたほんと、涙なくしては聞けなかった…。だから、ベルが去ってしまった後に歌う「愛せぬならばリプライズ」は哀しくて哀しくて仕方ないんです…(涙)。

そしてクライマックスの変身シーン。今回はちゃんとマントが体に巻きついていたので晒されずよかったですw。ちょっと前の時を思い出してドキドキしちゃった。王子に変わった後の笑顔がまた癒し系で可愛くて!!「いつの日にかこうして君に出会える日を夢見てた」っていう歌詞がそのまま伝わる笑顔でもう、感無量の号泣!
結婚式で幸せそうに踊る姿に涙が止まらない…!!洋輔くんビーストの幸せそうな表情はこの上なく私の心を幸福感で満たしてくれる。あぁ、この役者さんを好きになってよかったなって実感してしまいます。

これでもう、最後、なんてことにならないよな?・・・もう少しだけ、洋輔くんビーストに会えますように!

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