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ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』2025年2月18日マチネ(合同貸切)観劇ネタバレ感想

ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』を観に日生劇場へ行ってきました。

2025年ラブネバ観劇通算4回目になりますw。チケット全当選した時はビビってましたが、始まってしまえばあっという間に終わりが見えてきて「もっと取っておけばよかった」というヤバイ思考に(←破産するので足してませんがw)。中毒性半端ない…。

この日は【ホリプロステージ会員、TBSチケット会員、読売新聞オンライン】の合同貸切公演ということで、ステッカーを一枚頂きました。さらにカーテンコールでは特別に主演の石丸幹二さんのご挨拶も。石丸さんのコメントについては最後の方にちょこっとレポ入れてます。

公演も後半戦に入りましたが、今さらながら日比谷OKUROJIでコラボ企画があったことを知り慌てて行ってきました。っていうか、こんな場所があったことすら全く知らなかった(←私が関東にいない10年の間にできたらしい 汗)。

SOLEIL(ソレイユ)さんのコラボメニュー「ブルーハワイ」をいただき、特典のコースターをゲット。3種類の中から1枚選ばせていただけました。ブルーハワイもそれと一緒に頼んだお食事もとても美味しかったです!

OKUROJIに入ってからわりかしすぐの場所に、メインキャストの直筆サイン入りパネルが展示してあります。この場所を知らない人も多いのかは分かりませんが、誰もいなかったので写真撮り放題でした(っていうか、パネル1枚しかないんですけど)。楽の前に気づいて行けて良かったw。

『ラブ・ネバー・ダイ』の観劇感想一覧

以下ネタバレを含んだ感想になります。

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2025年02月18日マチネ合同貸切公演 in 日生劇場(東京・日比谷)

概要とあらすじについては以下リンクを参照↓。

上演時間は、休憩・カーテンコールを含み約145分(2時間25分)です。

内訳は、1幕65分(1時間05分)休憩20分2幕60分(1時間)、になります。この日は特別カテコがあったので終演時間は+5分程度のだいたい16時07前後でした。

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キャスト

  • ファントム:石丸幹二
  • クリスティーヌ:笹本玲奈
  • ラウル・シャニュイ子爵:田代万里生
  • メグ・ジリー:小南満佑子
  • マダム・ジリー:春野寿美礼
  • グスタフ:植木壱太

知念紗耶(フレック)、辰巳智秋(スケルチ)、加藤潤一(ガングル)

<アンサンブル>

⻘木美咲希、石川剛、尾崎豪、川島大典、神澤直也、木村つかさ、咲花莉帆、白山博基、菅原雲花、鈴木満梨奈、高瀬育海、髙田実那、⻑瀬可織、光由、村上すず子、安井聡、吉田玲菜

<スウィング>

熊野義貴、小峰里緒

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全体・キャスト感想

今回で石丸ファントムがラストだったので、そこ中心の感想に少し偏っています。あしからず。

1幕

♪君の歌をもう一度♪

このナンバーは薄い幕の後ろで歌われるのですが、ピアノに向かっているときの石丸幹二さんのファントムの背中からクリスティーヌへの行き場のない想いに苦しんでいるのが伝わってきます。楽譜に音を書き込んでいる時のペンの動かし方ひとつにしても、彼の心の孤独が感じられるんですよね。一筆一筆が「クリスティーヌに会いたい」という渇望を訴えているようで…。体全体で彼女を求めてる石丸ファントムにのっけから泣きそうになった。

そこからの♪君の歌~♪ですからもう、なんというか、言葉がありませんわ…。ファントムのクリスティーヌへのどうしようもない想いが圧巻の美声でこれでもかというほど迫ってくる。石丸さんの歌いっぷりは本当に毎日でも浴び続けたいと思ってしまうほど私の心をどうしようもなく震わせるのです。

♪コニー・アイランド・ワルツ♪

辰巳スケルチ知念フレック加藤ガングルの妖しさ満点パフォーマンスもまた惹きつけられてクセになるレベル。この3人のコンビネーションは本当に見事。

メリーゴーランドが回りだした時の石丸ファントムの姿は、支配者としてのオーラが半端ない!!手を広げて下界を静かに見つめているだけなのに、その立ち姿だけで彼の圧倒的な影響力が伝わってくる。

♪あなただけに♪

小南満佑子さんのメグ・ジリーは1月に観た時以来でしたが、さらに可愛らしさが増していてショーもめちゃめちゃ楽しめた。小南メグは背がスラリと高くモデル体型なんだけど、あの抱きしめてあげたくなっちゃうようなキュートな笑顔がすごくいいんですよね~。
ショーが終わった後母親のジリーに「あの人ちゃんと見ていてくれたかしら」と無邪気に歌うシーンでの気持ちの昂りもとてもリアルに表現されていたと思います。とにかく可愛い。

そんな彼女の明るさに影を差すのが春野寿美礼さん演じるマダム・ジリー。春野さんのジリー夫人は一見すると香寿さんよりも穏やかに思えるのですが、ことファントムに話題が及ぶとメラメラと激しい嫉妬に似た感情が内側から燃え上がっていくようでけっこう怖いです。
「オペラ座~」のときはクリスティーヌを娘同様に気にかけていたジリー夫人ですが、このシーンを見ると実はファントムへのこだわりの気持ちの方が何倍も大きかったんだなと思い知らされる(苦笑)。

ちなみに、メグとジリー夫人のシーン(♪この10年)のナンバーが始まる前に流れる旋律は「オペラ座の怪人」で♪Think of Me♪を歌い終わったクリスティーヌにファントムが声をかけるのと同じなんですよね。メグはそれと同じパートを歌ってるというのがこのシーンのミソ。ファントムの声の部分はジリー夫人が歌ってます。

♪クリスティーヌ到着♪

公演終盤にきてようやく笹本玲奈さんのクリスティーヌと田代万里生くんのラウルに会えました。そしてグスタフ役の植木くんも初めまして。これでついに全キャスト観たことになりますw。

玲奈ちゃんは初演ではメグを演じていたそうで、ついにクリスティーヌ役に昇格とのこと。この作品の中では平原綾香さんの圧倒的な母性を感じさせるクリスティーヌの印象がとても強いので、玲奈ちゃんがどう演じるのか想像がつきづらかったのですが、新らしいクリスって感じでとても良かったです。
船から下りてきた玲奈ちゃんクリスティーヌはどこか儚げで切ない表情を浮かべているのですが、グスタフを見つめる目はとっても優しい。若々しい華やかさを備えながらも少しミステリアスな雰囲気もいいですね。

万里生くんは前回公演以来で今季は初めてだったのですが、和樹くんとはかなり雰囲気が違っていて面白い。万里生ラウルはとにかくめちゃめちゃ神経質!!登場した時の苛立ちっぷりもハンパなくて人を寄せ付けないオーラもありました。気持ちに余裕が全然なくてまるで何かに追われてるような感じにも思えたかな。

植木くんのグスタフは好奇心がとても旺盛な子供らしさが前面に出ていて可愛い。目がキラキラしてた。

クリスティーヌ、ラウル、グスタフを乗せた馬車が動き出した時のシーンでも「オペラ座の怪人」の音楽が流れます(♪ミラー♪の一節)。石丸ファントムの低く唸るような「ここだ、エンジェルオブミュージック、おいで、エンジェルオブミュージック」を生で聴けることができることがホント感動ポイント高い!!
そう、このミュージカルの大きな魅力のひとつが、所々に流れてくる『オペラ座~』の音楽を生演奏で聴けるってことなんですよね。四季は東京以外全て録音になっているので、ラブネバはそういう意味でもすごく貴重。

♪なんてひどい街♪

このシーンでの万里生ラウルの怒りっぷりがこれまた激しい。めちゃめちゃ神経質でグスタフの「お父様、遊んで」とせがむ言葉に思わず怒鳴ってしまった後も、ハッとはするんだけどまだハマーンスタインに対する苛立ちが抑えきれないといった感じだったのが印象的でした。あんなピリピリしまくってるダンナが傍にいたら、そりゃクリスティーヌも苦労が絶えないだろうと同情してしまう(汗)。

クリスティーヌのとりなしでようやく落ち着きを取り戻したラウルがグスタフとオルゴールを見つめる場面。ここは万里生くんラウル笑顔になるんですが…、なんかすごいプライドが高そうな匂いがプンプンしてましたww。柔らかさ、みたいなのは感じなかったですね。このあたりの演じ方も和樹くんとは違っていて面白い。

クリスティーヌは二人が”父と息子”に戻りオルゴールを和やかに眺めているのを見てホッとするんだけど、そこで流れてくる音楽を聴いて不吉な予感に駆られます。それもそのはず、この音楽は「オペラ座の怪人」の♪ポイントオブノーリターン♪の一節ですからねぇ。クリスにとっても忘れられない旋律なわけで、心がざわつくのも無理はない。この時の玲奈ちゃんの表情がめっちゃサスペンスで緊迫感ありました。

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♪心で見つめて♪

愛されてないのかなと落ち込むグスタフを慰めるクリスティーヌ。♪心で~♪の旋律はゆったりと穏やかな川の流れのように美しくて、すっごい心地いいんですよね。気が付いたら流れに身を任せてゆらゆら漂っているかのような感覚になる。

このシーンの玲奈ちゃんクリスティーヌ、グスタフに対してとっても優しい表情してた。柔らかいというよりは、明るい太陽のような存在って感じかな。息子と語り合ってる時の彼女は本当にリラックスしていて、鼻をちょっとつまんで見せたりといった遊び心も出してくる。ごく自然な母と息子の光景に見えてなんだかとても癒されました。
玲奈ちゃんのクリスって本来は明るくて社交的な一面もある女性なんだけど、神経質でイライラすることが多いラウルと暮らすうちに本来の姿を封印つつあるのかな…なんて思ったかも。

♪月のない夜♪

クリスティーヌが一人になったタイミングを見計らってファントムが登場。石丸ファントムの立ち姿の威厳と美しさに釘付け!!ビックリしすぎて気絶したクリスティーヌを支える手は優しく繊細で、椅子に座らせた彼女にそっと触れようとする時の少し怯えた感じもグッときます。
この時玲奈ちゃんがファントムに背を向けるような感じで椅子にもたれていたのも印象深かった。

ちなみにこの場面は「オペラ座の怪人」でファントムがクリスそっくり人形を披露した時に彼女がビビッて気絶したシーンとリンクしてると思われます。

目が覚めた後の玲奈ちゃんクリスの感情はとても激しい。ファントムに裏切られたという気持ちがすごく強いため「今さら現れて何様のつもりよ!!」と言わんばかりの責め方で、石丸ファントムがなかなか彼女に触れられずオロオロしてる姿がめっちゃ萌えましたww。
クリスティーヌの前ですこしビクついてしまうファントムは「オペラ座~」の世界観とは違うかもとは思うのですが、クリスティーヌへの想いをなんとか訴えたくてもがいてる石丸さんのお芝居見るともうそこに感情移入させられてしまうんですよね。

そして”運命の夜”のことが歌われていくわけですが…、平原クリスと石丸ファントムはクラシカルな大人の世界の妖しさを感じましたが、玲奈ちゃんクリスと石丸ファントムはサスペンスドラマ見てるようなハラハラ感がありました(笑)。歌で言葉をぶつけあっているというよりも、内に秘めていた感情を相手にガンガンぶつけていくような。それがすごいスリリングでしたね。

印象深かったのはクリスティーヌが「愛していたのに!」と言葉を発した瞬間の石丸ファントムの反応。ファントムは彼女の気持ちをはっきりと聞かないまま自ら身を引いたことでずっと悶々としてきた。それだけに、「愛している」という彼女の本心を直接聞いた瞬間「えっ…!!本当に…??」といった感じで絶句して苦しそうに胸を押さえてるんですよね…。クリスティーヌから愛されていたという事実を知り、彼女の前から逃げてしまった過去を心から悔いているようにも見えた。
この時の石丸ファントムが本当に切なくてねぇ…(涙)。展開されてるドラマはR指定みたいな内容なんだけどwww、石丸ファントムの切なる想いに心を寄せてウルウルしてしまった。

♪遠いあの日に♪

ファントムは心の底からクリスティーヌの愛を欲してるのですが、彼女はもうラウルと結婚してしまったし時も経ってしまってどうにもできない。そのもどかしさに身を焦がしてる石丸ファントムは何度見てもグッとくる。

特にクリスティーヌが「もう戻れるはずはない」と歌いながらファントムの手をすり抜けていく場面が切なくてたまらない。彼女に触れたくて手を延ばすのに届かない、触れられないまま柱にもたれかかってうなだれる石丸ファントムのなんと切ないことよ!!!あんなふうに打ちひしがれてる姿見たら、泣けてしまうではないの!!!
さらにこのシーンの音楽がこれまた美しすぎる。展開されてるのはメロドラマなのにww、優美な音楽が二人のもどかしい関係を儚く美しいものへと変えてるんですよね。ロイドウェバー卿、やっぱり天才だなと思う。

このあとファントムは強気の態度(彼女の気持ちを知ってから突然強く出るのが面白いww)でクリスティーヌに自作の歌を歌うように迫るのですが、ここの旋律も『オペラ座~』を使っていますね。クリスティーヌから初めて仮面を剥がされた時に歌うシーンとリンクしてる感じかな。

歌う歌わないで揉めてサスペンス色が濃厚になった時w、クリスティーヌの救いの存在として現れるのがグスタフ。彼を柵の上に立たせ「小さな子爵様にファンタズマの世界を見せてあげよう」と妖しく微笑む石丸ファントムはゾクッとするほどの冷たさと威厳に満ちています。ここの声色もすごくカッコ良くてセクシー。

グスタフがいなくなった後にファントムがクリスティーヌに歌うよう最後の一押しをする場面。ここでも『オペラ座~』の旋律を使っているのですが、石丸さんの低音の声は威圧感が本当に凄いんですよね。一度食いついたら離れないといった怖さも感じるし。あんな迫られ方したら(っていうか脅しだけど)クリスティーヌは首を縦に振らざるを得ないと言った説得力が半端ないです。

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♪懐かしい友よ♪

玲奈ちゃんクリスティーヌと小南さんメグの再会シーンはキャピキャピしていてとても可愛らしい。ここは『オペラ座~』の時の二人のイメージととても重なりました。
最初はメグも心からクリスティーヌと会えたことを喜んでいるのですが、彼女から「ファンタズマ」で歌うことになっていると告げられると思わず不安が顔に出てしまう。小南さんはその胸の内側に芽生えたザワザワ感をとても繊細に表現してました。「1曲アリアだけよ」と歌うクリスティーヌの前で必死に内面を見せないよう本音を押し隠し笑顔を見せ続けているのが何とも痛々しくて切なかったな…。

万里生くんラウルと春風さんジリー夫人のやり取りはもうヒリヒリしまくってて(笑)。特にジリー夫人が早々にラウルに種明かしをしてしまった後の二人はメラメラ感が凄いww。

4人それぞれ”懐かしい友”との出会いによって生じた心のさざ波(ラウルとジリー夫人は既に嵐状態ですがww)を隠したまま、体裁を保ち笑顔を浮かべながら手を取り合って歌う。美しい旋律なのに中身はもうドロドロ(笑)。それなのに交じり合う感情を歌う旋律の優雅さに酔いしれてしまう。
『オペラ座の怪人』にも♪プリマ・ドンナ♪や♪支配人室♪のやり取りに多重唱が登場しますが、ラブネバのこのシーンは色々な意味でその上をいっているような気がします。

♪とってもきれい♪♪美の真実♪

グスタフを自分の部屋に連れ込んだファントムが歌うのは、『オペラ座~』で地下室に到着した後クリスティーヌに歌うものと同じ。ここのリンクもワクワクします。石丸ファントムのグスタフに対する歌いっぷりがもう圧巻の威厳で!!まさにその場に君臨している王のような貫禄があって鳥肌ものですよ。

グスタフが奏でた音楽にファントムが反応するシーンも印象深い。石丸ファントム、その旋律を聴きながらどんどん「もっと彼の歌を聴きたい」という欲望が湧き上がってくるのがリアルに伝わるんですよね。「歌え!!歌え、私のために!!」という『オペラ座~』でのファントムの台詞をまんま石丸さんでこの場で聞くことができただけでも本当に感動ものです!!!

そこからの♪美の真実♪!!!ここまで圧倒的なクラシカルな歌い方をしてきた石丸ファントムが歌うロックは超絶カッコいいです!!!もう私の中の血が激流として駆け巡っていくような感覚。特に「美しさの裏、不気味さの裏」というフレーズの中の「裏」の歌い方がめちゃめちゃセクスィーなんですよっ(興奮)。あれを聴くだけでも個人的に狂気乱舞したくなるくらいテンション上がるww。

グスタフの歌を聴いていくうちに「彼は美しすぎる、私とは違う」と思いながらも「だが感じ方が同じだ」と混乱していく石丸ファントムもめちゃめちゃ萌えます!!グスタフの美しい外見を見ると自分とは関係ない少年だと理屈では理解しながらも、感性が同じであることから自分と同じ血が!?という気持ちも拭い去ることができない。この複雑な二つの感情が鬩ぎあう様を石丸さんは実に繊細に、かつダイナミックに演じ歌ってくれていたと思います。

石丸ファントムの♪美の真実♪もっともっと聴いていたかったなぁ。映像化が無理ならせめてCDとして残していただけないものだろうか。超絶カッコいいんですもの…!!

グスタフへの気持ちがどんどん高まって、彼ならば自分のすべてを受け入れてくれるかもしれないという気持ちから勝負に出るファントム。この日の仮面剥がしは今季見た中で一番スムーズだったかもw。
で、分かったんですが・・・石丸ファントムの”真実”の姿の髪型は”トサカ”スタイルが正しいんだなと(笑)。最初見た時はちょっとトラブってああなったのかと思っていたけど、今回よく見たら剥がれた時は立っていなかった髪型が再登場したら立ってたのでww納得しました(←そこは別に気にするシーンじゃないけどw)。

♪問い詰められて♪

クリスティーヌから衝撃の”事実”を聞いた瞬間の石丸ファントム…、泣けます!!!ストーリー的には「えぇ!!??」となるところでもあるのですがw、あのシーンで声を上げて慟哭している石丸ファントム見たら…衝撃の違和感などどうでもよくなってしまう。ここはもう、ただただ石丸ファントムの感情の揺れ動きに魅せられて泣いた…。あれは、ほんっとに心震えてしまう。石丸さんのお芝居からは、ファントムが抱え続けてきたとてつもない孤独がこれでもかってくらいリアルに伝わってくるのですよ。あれは本当に、やられたって思った。

事実を知って初めてクリスティーヌの元から離れた自分自身を心から悔いたファントム。石丸ファントムの涙ながらの「許してくれ」という一言がとてつもなく切なくて哀しい。
『オペラ座~』でのファントムからはあの言葉は出ないだろうとも思うのですが、ラブネバでの石丸ファントムはクリスティーヌへの愛情が歪みはあるものの”純度”高めに思えるんですよね。だからあの謝罪の言葉も自然と受け止められる(私は、ですが)。クリスティーヌに縋るように「グスタフには内密にしてほしい」と訴える姿も切ないです…。

自分は独りではなかったのだという実感を得て妖しい部屋を一人さまよう石丸ファントムの姿もとても印象深い。初めて”生きていく意味”を見出し、たとえようのない悦びで感情が昂っているのが伝わってくるし、それを見ていたらなんだか安堵感のようなものも芽生えてきて思わず涙ぐんでしまった。

で、ここで終わるのかと思いきやから戦慄が走る1幕ラストww。激しいドラマが展開されてる間ずーーーっとあの中で聴き耳を立てていたのかと思うと・・・ホラーすぎてビックリします(笑)。

2幕感想、歌詞きりカテコの様子などは次のページにて。

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