ミュージカル『 キューティ・ブロンド』大阪公演 2019.03.14

神田沙也加さん主演のミュージカル『キューティ・ブロンド』を観に大阪まで遠征してきました。

1月~2月はどっぷりとラブネバ漬けで軽くロス状態に陥っていましたが、それもちょうど落ち着いたタイミングだったので個人的にはかなりベストな状態で観劇することができましたw。

※熱すぎるラブネバの感想→こちら

『キューティ~』は2年前の2017年に地元香川にやってきた公演を観て以来になります。

※初演の感想↓↓

 

ストーリー的にも私のツボにはまるような展開が多くて大好きな作品だったのですが、その中でも特にシュガーくんことLE VELVETSの佐藤隆紀くんが演じたエメットが萌えポイント多すぎてメロメロになったんですよね(笑)。
でも今回は「レミゼ」と重なってしまって配役されてなかったので、正直最初は行くのどうしようかかなり悩みました。

でも、ストーリーは好みだったし、元基くんのエメットもきっと可愛いに違いない!と思い結局チケット入手。大阪は公演日程が5日間しかないこともありチケットは完売状態だったので、ほんと取れてよかったです(汗)。

ロビーは今回もきれいな花がたくさん並んでいてとても華やかでした。

ドラマシティはスペースが広いので大きな花が置けるのがいいですよね。

公演日数は少ないながらも、大阪公演は濃いイベント設定が3回あって。私はその1回目に参加することができました。その件については最後に付け加えたいと思います。

以下、ネタバレ含んだ感想になります。

 

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2019.03.14 ソワレ公演 inシアター・ドラマシティ(大阪)

主なキャスト

  • エル:神田沙也加
  • エメット:平方元基
  • ワーナー:植原卓也
  • ポーレット:樹里咲穂
  • ヴィヴィアン:新田恵海
  • ブルック:木村花代
  • キャラハン教授:長谷川初範

エメット役の平方くん以外のメインキャストは初演組が続投です。

そして忘れちゃいけない、チワワ犬のブルーザー!!

ホントにおとなしくて賢いワンコ。見ているだけで可愛くて癒されちゃいます。舞台の上でもたまに眠そうな顔してたりして大物感を発揮。傍で大きな音が鳴っていても動じない。
健康にはスタッフさんも気を遣ってるようだし、最後まで元気にツアー乗り切ってほしいです。

初演の後に正式に沙也加ちゃんの家族になったそうで、今回はさらにその深まった絆を感じることもできました。

※ブルーザーのブログもありますよ~。要チェック!

で、今回ゲットしたくてたまらなかったのが、ブルーザーのキーホルダー。しかしリサーチ不足であえなく数分前に売り切れに。限定品だったとは…(涙)。

というわけで、写真だけ撮ってきました。


欲しかったよ、ブル―ザー!


ちなみに大きいのは非売品です。

 

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あらすじと概要

初演の時にはほとんど触れてなかったので、簡単にちょこっと解説。

原作はアマンダ・ブラウンによる小説で、2001年にアメリカで映画化され大ヒットし続編も制作されました。ちなみに日本で第1作目が公開されたのは2002年でした。

この映画でブルーザーを演じていたワンちゃんは、2016年に18歳で虹の橋を渡ったそうです…。

その後、2007年にブロードウェイで「Legally Blonde The Musical」として上演。受賞はならなかったものの、トニー賞で多くの部門がノミネートされました。

日本初演のあと、エルを演じた神田沙也加さんはその演技が高く評価されて第43回菊田一夫演劇賞を受賞しました。ミュージカルでデビューしたばかりの頃から見てきたので、この受賞は本当に嬉しかったですね。

簡単なあらすじは以下の通り。

オシャレが大好きでブロンドが印象的な女子大生エルは、学生寮デルタ・ヌウで友人達と自由に楽しく暮らしている。だがある日、婚約間近だった彼氏のワーナーに突然振られてしまう。その理由は「上院議員を目指す自分の妻としてブロンド娘はふさわしくない」という一方的な決めつけによるもの。

納得がいかないエルは、一念発起して猛勉強の末にハーバード大学のロー・スクールに見事合格する。しかし、ブロンドでピンクのファッションに身を包むエルは学内で目立つ存在となり、黒髪の美女ヴィヴィアンをはじめクラスメイト達から批判を浴びてしまう。しかもワーナーはヴィヴィアンと婚約してしまったという。だが、その逆境がエルのやる気に火をつけ、一人前の弁護士を目指して奮闘を始めていく。

尊敬すべき先輩エメットやヘア&ネイリストのポーレットらと知り合い、外見も中身も磨きを掛けたエルは、大学の教授でもあるキャラハンの弁護士事務所でインターン生として働き始める。そこで担当することになったのは、デルタ・ヌウの先輩でもあるブルックに関わる裁判。果たしてエルは彼女の容疑を見事に晴らし、一人前の弁護士になることが出来るのか!?

公式HPより引用

 

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全体感想

やっぱりこの作品見るととてつもない幸福感に包まれますよね~。なんか、自分が想像していた以上に気持ちが盛り上がって、二幕後半は気づいたら涙がこぼれてました。
それくらい素敵な舞台だった!もしかしたら初演より心のテンション上がったかもしれませんw。

ストーリーのテンポも小気味いい感じでグイグイ引き込まれますが、それ以上に曲が最高なんですよね!アメリカっぽいテイストなんだけど、とにかく聴いてて元気が出るしハッピーな気持ちにさせられるものばかり。

♪Oh My God!♪とか♪What You Want♪とかは思わず口ずさみたくなる旋律で、心が躍りたくなるような満たされた気持ちにさせられる素敵なナンバーです。初演は一度しか見てないけど、すぐに頭の中に甦ってきましたしそれくらパンチ力がある。まさにエルの前向きパワーのそのものです。
個人的には1幕ラストの♪So Much Better♪も好きですね。インターンに選ばれると思ってなかったエルが「まさかの選出」に驚いてテンション上げ上げになるナンバーで、見ているこちらも嬉しくなっちゃいました。

登場人物たちも個性的で面白い。

沙也加ちゃんが演じる主人公のエルはひたすら明るくて、羨ましいくらいに前向き。学生寮デルタ・ヌウの仲間たちはそんな彼女を超ハイテンションで強烈に背中を押しまくりますw。ちょっと鬱陶しいと感じることもあったけどw、嫌な感じを抱かなかったのは作品の勢い故だったかも。
その友達はロースクール時代になるとエルの頭の中に「コロス」として登場してくるw。そんな設定も面白いです(笑)。

それにしてもエルって...めっちゃ頭いいですよね!いくら自分を振ったワーナーを振り向かせたいために必死に奮起して勉強頑張ったとしても、ハーバードのロースクールに合格なんて普通はありえない(汗)。しかも、入学したあとも教授を唸らせる発言してますし、ラストにはさらに仰天の顛末になってたわけでw。
もともとすごい頭の切れる女の子なんだと実感させられました。

が、本人はその自覚があまりなくて、最初はワーナーを振り向かせることに集中w。ちょっとコミカルにおバカっぽく演じてるんだけど、一生懸命でまっすぐな気持ちがストレートに伝わってくるので、見ている人はいつの間にか彼女の気持ちを応援してる。
何度も思いましたもん、なんでワーナーは彼女の魅力に気づかないんだろうと。

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で、その魅力の虜になっていくのが先輩で苦学生のエメット。身なりは構うタイプじゃなくて垢抜けない雰囲気なんだけどw、いろんなことに対してとても誠実に向き合う好青年です。

最初はエルの破天荒な行動や言動にビビッて引いてたんだけど(笑)いち早く彼女の持つ何かに惹かれサポートしていくんですよね。そして次第に・・・っていう少女漫画的展開になっていくわけですが、これがめっちゃ見ていて超キュンキュンくるんですわww
エメットの真面目で誠実な一面が、エルの真っすぐで前向きなところに自然と共鳴したのかなって今回感じました。

特にエメットが恋心を自覚するシーンは最っ高に萌えます!!母性本能くすぐり系的な感じww。
エルがある事件ですべてを諦めようとした時に「僕の存在に気づいてよ」みたいな心の叫びを歌うシーンはめっちゃ切なくて胸の奥が疼きました(涙)。

それだけに、クライマックスでのエルの行動はテンション上がりますよー!これぞハッピーエンド!!って思いましたもん。
ただ、オーマイガー!の歌い方はシュガーくんのほうが好きだったかもw。

エルとエメット以外のドラマも見どころあります。

特にポーレットの久しぶりの恋の場面はかなり面白いことになってますw。あの、Amazonならぬamazing社の宅配便を運ぶお兄さんの動きが妖しすぎるwww。大阪公演、あのシーンはめっちゃウケてました(笑)。

逆にちょっと薄いのがワーナーとヴィヴィアンの関係かな。周りが濃すぎるのもあってちょっと物足りない。エルに見せつけるためだけにイチャイチャしてた印象が強かったので、顛末を知っても「やっぱり」くらいしか思わなかったかも。

ヴィヴィアンに関しては、エルとの関係のほうがドラマとして面白かったかもしれません。最初はエルに敵意を向けてたけど、一緒に裁判を経験していく中で彼女の良さに気付かされていくんですよね。
二人が意気投合していくシーンは爽快感があってとても良かったです。

意気投合といえば、デルタ・ヌウの先輩後輩にあたるエルとブルックの友情も見応えありました!ブルックのテンションがとにかくすごくてww、あれじゃ犯人って疑われてもおかしくないって思っちゃうレベル(笑)。
でも、エルとの絆は固くて…トップシークレットの「あの件」を巡るやりとりは特に面白かった。せっかくエルが秘密守り通してくれたのにね(笑)。っていうか、そこまで隠さなくてもって私なんかは思っちゃったよww。

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全体的にハッピーで楽しい作品なんですが、日本人的に見るとちょっと引きそうになるシーンもあったりします。

エルがポーレットに男性を落とすためのレッスンをする場面。♪かがんで○っぱい♪ってナンバーがww。あそこまでアッケラカーーンと堂々と明るく歌われると何の厭らしさも感じなくなっちゃうんだけど(笑)、冷静に考えてみるとちょっと軽薄だなと思ったりもするんですよね。「オトコはオンナのムネでイチコロよ」みたいなww。
そのあたりちょっと古さを感じました。

それよりも気になるのが♪ゲイもしくはヨーロッパ人?♪の場面。めっちゃ陽気に盛り上がって歌ってるのでそれに流されて笑いながら見てしまうんだけどw、ここはちょっと、差別的な意味合いみたいな皮肉も感じちゃったりしますね、正直。かなりキワドイ線いってるかも(汗)。
凄いテンション高く歌い上げてコメディに仕立ててるんですが、個人的には勢いに飲まれながらも今の時代には合わないナンバーだよなぁ…と少し苦笑いしながら観ちゃいました。

偏見と闘うっていう意味では、エルとキャラハン教授のやりとりもそうなんでしょうけど、こちらはエルが傷つきながらも仲間の励ましで再び立ち上がるって展開になるので爽快感はあります。
でもねぇ、この場面は見ていてちょっと心が痛みますよ。夢に向かって真っすぐ頑張ってた女の子が受けた仕打ちが残酷すぎてね…。笑顔満点のエルが涙する場面は辛くて泣けてきちゃいました。エメットやポーレットたちがついててよかったよ!!

と、ちょいちょい考えさせられるシーンもありますが、全体的にはすごくハッピーで素敵な作品です。

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