ミュージカル『ファントム』大阪公演 2023.08.03-08.04マチネ

全体感想 -2幕-

2幕の展開はALW版の『オペラ座の怪人』とコピット版の『ファントム』とではだいぶ違います。「オペラ座~」は音楽的要素を前面に出しているのに対し、「ファントム」はセリフ劇をベースにした分厚い人間模様を描き”ファントム”と呼ばれるに至ってしまった青年”エリック”の内面をさらに深堀していく印象が強い。後者の方が人間ドラマの描き方は非常に濃いと思います。

冒頭の♪君をなくせば♪のナンバーではエリックが舞台の混乱で気を失ったクリスティーヌをボートに乗せて隠れ家へ連れていくシーンが登場。このシーンが全体を通して唯一ALW版との共通点を視覚的に感じられる場面かもしれません。
ただ、ボートの存在感は『ファントム』のほうがかなり大きい。龍の装飾がなされてあり小舟というよりは中型ボートに近いくらいの幅があるw。「オペラ座~」ではファントムとクリスティーヌの二人を美しく映し出すような演出になっていますが、「ファントム」では立派な舟のほうに目がいきそうになる感じかなw。でも、ここで歌われる歌詞がめちゃめちゃ切ないんですよ(涙)。エリックの心の孤独がストレートに胸に迫ってきて泣けます…。特に「君を失えばぼくの人生は終わる」というような歌詞が出てくるのがとても印象深い。ALW版よりもエリック(ファントム)が自らの心の孤独を鮮明に表現してる感じですね。

ここから先は、ALW版とほぼ別の物語が展開していきます。仮面舞踏会(マスカレード)のシーンも、ファントムの新作オペラ「ドン・ファンの勝利」も出てきません。ファントム、クリスティーヌ、ラウルの三角関係を色濃く描いていくALW版に対し、コピット版はファントムと呼ばれてしまうに至ったエリックという一人の青年を巡る切なく哀しい人間ドラマにかなり重点を置いている。その過程で「オペラ座~」では登場してこなかった”父親”の存在が大きくクローズアップされるのが特徴的です。

クリスティーヌを連れ去ったエリックの行動をキャリエールは激しく責めますが、彼は全く聞く耳を持とうとしない。エリックとしては愛するクリスティーヌがカルロッタに陥れられたことを察知しているので、彼女を守るために連れ去ったという意識が強いんですよね。つまり、自分だけがクリスティーヌを守れる唯一の人だと思い込んでしまっている。でも、キャリエールはその先に待つ恐ろしい出来事が予見できてしまっているのでなんとかクリスティーヌを逃がさなければと思ってしまう。
この時点で二人の関係はまだはっきりとは明かされていませんが、今回見て感じたのはエリックはキャリエールが自分と一番近い関係にあることをちゃんと察しているように見えたんですよね。だから自らの内面に渦巻く激しい感情を遠慮なくぶつけてる…みたいな。ゆえに余計哀しく見えてしまった。

怒りに震えたエリックが部屋を飛び出した後、キャリエールは目を覚ましたクリスティーヌを連れ出そうとする。でも彼女はエリックが恐ろしい人物であると信じることができず立ち去ろうとはしない。それを見て、キャリエールはついに自らの正体と過ちについて告白するのです。彼こそがエリックの実の父親であると。そして、エリックの母・ベラドーヴァと許されぬ恋に落ちてしまった過ちを…。
キャリエールとベラドーヴァの恋愛は一見するととても清らかに見えるのですが、話が佳境に入ったところで衝撃の事実が明かされるんですよね。今回はそんな彼の”過ち”により強くスポットライトが当たっているなという印象がありました。キャリエールはとても清廉な人物のように描かれてきたけど、実は弱い一人の人間だったのだということが前回以上に浮き彫りにされているような気がしました。

コピット版ではエリック(ファントム)と母親のドラマが描かれていますが、ALW版では二人の関係について詳しく描かれることはありません。ただ、2幕のクライマックスでクリスティーヌに拒絶されたことに大きなショックを受けたファントムが「母にも嫌い抜かれて」と哀しい顔で歌うシーンがあります。ここが一番大きな違いかなと。

ファントムは母親から忌み嫌われたという記憶しかないのに対し、エリックは母からとても愛されていましたがその記憶がほとんどないまま死別してしまったように描かれている(以前は少年の頃に母に愛されていた描写も出てきた気がするんだけど)。

顔半分にマスクをつけた経緯も違います。ファントムは”母”が「顔を見たくないから」と無理やりマスクをつけたというニュアンスで表現されていましたが、エリックの場合は少年時代の彼が湖を覗き込んだ時自らの顔を見て怖がったため”父”が気休めにとマスクをつけたことになっている。つまり、父親としての贖罪の気持ちからマスクを与えられてるんですよね。
少年エリックはそんな事情知る由もないから、オペラ座の地下にしか居場所がなく醜い顔の自分に絶望して心を閉ざしてしまう。いつしかオペラ座に「幽霊(ファントム)が出る」という噂が飛び交うようになった経緯がこれに絡めて語られているのもコピット版の大きな特徴のひとつだと思います。

エリックが現在のような姿になってしまったことについてもコピット版では語られていて。そのエピソードがすごい『ノートルダムの鐘』のカジモドと重なるなということに今回初めて気づきました。あの場面を見た人の中で同じように思った方もいるのではないでしょうか。

ちなみに、キャリエールが語る場面に出てくるベラドーヴァはクリスティーヌ役の真彩さんが演じています。城田くん演出版になってから、クリスティーヌとベラドーヴァを重ねて見せる感じになってますね。大沢さん版の時はたしか声のみしか出てこなかった(真琴つばささんが声で出演されてたっけ)ので、その時とはだいぶ印象が違うなと思いました。

クリスティーヌがキャリエールから衝撃の告白を聞いてた時、感情のタガが外れたエリックは恐ろしい凶行に走ってしまっていた。カルロッタへの復讐劇は前回以上に背筋が寒くなるような描かれ方でちょっとホラーっぽい(汗)。それだけエリックの破綻した性格がリアルに映し出されてるってことなんだけどね。
でも冷静にこのシーンをよく見て思ったのは…、カルロッタの生命力ってすごいんだなという事。事切れるに至るまでの時間がかなり長いのは驚きます(汗汗)。あれだけすごいことされてるのに、めちゃめちゃ絶叫してたりして、逆にそれもホラーって思ってしまった(汗)。

ALW版でも2幕に犠牲者が出る展開になってますが、そこで餌食になってしまうのはカルロッタではなく彼女の相手役をずっと務めていたピアンジです。
私はずっと長いこと、ファントムはなぜその怒りの刃をカルロッタではなくピアンジに向けたのだろうかと思っていたのですが、トークショーでそのあたりのエピソードを聞く機会があり最近ではようやく腑に落ちるようになった次第です(詳しくはこちら参照)。
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エリックは地下室に留まる選択をしてくれたクリスティーヌと一時だけとても幸せな時間を過ごす場面があります。ALW版でも1幕でファントムがクリスを隠れ家に連れてきたシーンで二人きりの時間を過ごす場面が描かれていますが、コピット版はそれよりもさらに”幸福感”を目で見て感じられるような穏やかなシーンとして魅せているのが印象的です。

二人が地下室の”森”を一緒に仲良く歩く場面の冒頭は客席降り演出になっていますが、この時は最前列の前を通り抜ける程度なのでちょっと物足りなさも(汗)。ちなみにエリックの”従者”たちは客席中央通路あたりから登場して舞台に向かってゆっくりと歩みを進めていく感じになってます。

ところがこの幸せな時間は突然終わりを迎えてしまう。その直前までの二人が穏やかであればあるほどその後に起きる悲劇がよりショッキングな形で観る者の胸に刺さるんですよね(涙)。もうここから先は本当に涙涙涙の連続で…本当に切ない。
エリックの優しさを信じて疑わなかったクリスティーヌは「仮面に隠された顔を見せてほしい」と懇願します。エリックははじめそれを激しく拒絶しますが、クリスティーヌの母性溢れる歌声に導かれるように意を決することに…。ここで歌われるクリスティーヌの♪まことの愛♪のナンバーがもう、この上なくドラマチックで温かくて美しい。モーリー・イェストンの音楽がエリックだけでなく観る者の心も激しく揺さぶってくるのです。あれに導かれてしまう気持ちは痛いほどわかる…。

ところが、現実を目の当たりにしたクリスティーヌはそれを受け止めきれなかった。この場面、初演の頃は彼女が驚きのあまり悲鳴を上げて逃げるといった演出になっていたのですが、城田くんバージョンになってからはそうではなく、クリスティーヌが必死に受け止めようと努力する姿が描かれるようになってるんですよね。そうすることで、この後の展開との辻褄がよりしっくりくるようになった気がします。
と、今だからちょっと冷静に書いてますが…、実際の私はもうここから涙腺大決壊で哀しくて切なくて体震えるくらい泣いてしまってました(涙)。特に和樹くんエリックが腰を抜かして倒れてしまったクリスティーヌに「大丈夫?」って優しく手を差し出すシーンとかもう堪らなかったよ(涙涙)。真彩クリスもそれに応えようとするけどどうしてもできなくて、最終的に逃げ出してしまう。もうあんな哀しいことってないよ(涙涙)。その後ろ姿を時が止まったように見送る和樹くんエリックの背中の寂しさったらないのよっっ(涙涙涙)。

そしてそこからのエリックのソロ♪母は僕を産んだ♪。この歌にはいる直前、エリックはあまりにも深い絶望から精神的不安定さを露呈させて従者たちに体当たりしながら暴れ、最後に森をすべて破壊してしまうんですよね。この森が崩れるのと同時に大声で泣き崩れるエリックにかぶさる演出がめちゃめちゃ泣けるんです。これ、前回も衝撃受けたんだけど…本当に何度見ても激しく心を揺さぶられてしまう(涙)。
一つ前回までと少し雰囲気が変わったなと思ったのが、エリックの歌い出し。以前までは何とか息を整え号泣しながらも音符に乗せて歌うといった感じでしたが、今回見たら息が整いきる前から歌が始まるような感じでものすごく苦しそうなんですよ…。そのせいか、殆どセリフのような歌い出しになってる。この演出によってよりエリックの心の孤独や絶望や哀しみといった負の感情がリアルに迫ってきて…もう有り得ないくらい泣きました(涙涙涙)。

ALW版でもファントムが仮面を剥がす場面が登場しますが、自らその行動を起こすことはありません。1幕では好奇心に駆られたクリスティーヌが不意打ちでマスクを外しファントムを酷く怒らせてしまうし、2幕では舞台本番中にファントムと向かい合ったクリスティーヌが抗議の意思を以てマスクを無理やり剥がしてしまう。2回とも愛する人から自分の意思ではないところで剥がされてしまうのが哀しいところです。

ちなみに、仮面を外した素顔を客席にしっかりと見せる演出になっています。特に「オペラ座~」の2幕クライマックスからラストにかけてファントムはノーマスクでの演技となりますからね。コピット版は仮面を外した後の姿に焦点を置かず最後まで見せないようにしているのが特徴的です(大沢さん版の時は再演で素顔を晒す場面がありましたがリアルには作っていなかった)。

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クリスティーヌは自力で地上のシャンドン伯爵の元までたどり着きますが、エリックを酷く傷つけてしまった事を激しく悔やみます。でもキャリエールはこれから起こるであろう恐ろしい出来事を予見してオペラ座の人間を避難させようと必死になる。
ここの場面で新しく加わったのが、ショレがカルロッタの変わり果てた姿を見てショックを受けるというシーン。前回まではカルロッタを必死に探している描写しかなかったと思うのですが、今回から悲劇を目の当たりにして涙に暮れるショレさんの姿が追加になってて…これがめちゃめちゃ切なくて思わず涙ぐんでしまいました(泣)。

クリスティーヌとの一件で壊れてしまったエリックは激しい行き場のない感情を剥き出しにして様々な凶行に及びますが、警官と対峙する中で銃弾を体に受けてしまう。以前はその瞬間が分かりやすく光で演出されていたと思うのですが、今回はハッキリとその瞬間は見せないようになっていました。
キャリエールはルドゥ警部たちを遠ざけた後、深手を負ったエリックを見つけ出し彼の望み通りの場所へ連れて行こうとする。でも彼にはその力はほとんど残っていなくて…、必死に手段を見つけようとするキャリエールを見たエリックは試すように「あなたも(仮面を外した姿を)見たい?」と尋ねる。それに対してキャリエールは覚悟を決めたように「子供の頃に見たことがある」と告白。この時エリックは初めて彼が”父親”だと悟ったような表情をするんですよね。それまでは”なんとなく”だったのが、この時初めて確信に変わるわけで、これがまためちゃめちゃ泣けた(涙)。彼はずっと実感が欲しかったと思うから…。

キャリエールがエリックに初めて”父”として向き合いながら歌う♪君は私のすべて♪も涙無しには聴けません(泣)。特に息子に「母親から愛されていたこと」「父として心から愛していること」を泣きながら伝えるシーンはあまりにも切なすぎて息ができなくなるくらい泣いた…。この真実を息子に伝えるタイミングが、彼の命がわずかだと悟った時というのがあまりにも哀しすぎます(涙)。
それに対してエリックは父を責めることなく、むしろ安心したような笑顔を浮かべながら受け止めるんですよね。死を前にして初めて自分が孤独ではなかったことを悟って嬉しかったと思う。だけどもっと早くその感情を知ってほしかった…。歌の最後で父と息子がお互いを愛しく感じ泣きながら固く抱き合う姿に涙腺が完全決壊して私も大泣きしてしまいました(涙)。この一連の場面はいつ見ても心が震えまくって泣いちゃうんだよね…。

ALW版ではファントムの親の存在については殆ど触れられていません。彼がどんな人生を歩んできたかは観客の想像に任せる部分が大きい。しっかり見せてくるコピット版と、想像に任せるALW版といった感じかな。私はどちらの描き方もそれぞれの良さが出ていて良いと思います。

エリックとキャリエールの感動の”親子再会”の直後にクリスティーヌを連れたシャンドン伯爵と警官たちがなだれ込んでくる。再び感情を乱したエリックは「クリスティーヌは僕のものだ!!」と叫びながらシャンドンに刃を向けていくわけですが、ここの闘い場面は前回よりもテンポが速いなと思いました。あまり激しく剣を交えないうちに上の階へ駆けあがっていく感じ。エリックがシャンドンにとどめを刺そうとした時、クリスティーヌの「やめて!!」という絶叫が聞こえてきて思い止まるシーンがこれまたとても切ないです…。
次第に警官たちに追い詰められ万事休すを悟ったエリックはある行動に出る。それは、キャリエールとの”約束”でもあるわけですが…、もうそこにしか彼に救いの道が残っていなかったという現実があまりにも哀しすぎて涙が止まりませんでした(特にキャリエールは身を裂かれる気持ちだったかと…)。

ちなみにこの場面の演出は大沢さん版の時から変わってなくて、もはや伝統の様に受け継がれていますね。演じる役者さんは大変だと思うけど、視覚的にはめちゃめちゃ気持ちが揺さぶられます。

ALW版のファントムも2幕クライマックスで追手に追い詰められる描写がありますが、コピット版のように彼らに傷つけられる展開にはなりません。っていうか、むしろほとんど追手の存在は出てこないです。クリスティーヌの恋人ラウルが助けに入るという展開は少し重なる点もありますが、より濃く三角関係の切なさを前面に出してファントムの気持ちをあぶりだしているのは「オペラ座~」という印象が強い。

ラストはファントムの心が救われたと思える描写もありますが(役者の演じ方によって印象は変わってきますが、大好きな飯田洋輔くんが演じるファントムは心が浄化される瞬間を私は感じます)、顛末の描き方は全く違います。

全てが終わった時、キャリエールがルドゥ警部に必死に縋りつきながら”真実”を耳打ちする場面がこれまためちゃめちゃ心抉られて泣けます(涙)。それを聞いて彼の願いを聞き入れるルドゥ警部の懐の深さも感動的です。
ラストシーンはエリックとクリスティーヌ二人の世界だけがそこにあって。彼女がエリックのすべてを包み込んでいくかのような光景はとても儚く、美しく、哀しいけれど希望が見える印象深いシーンになっていると思いました。…なんて冷静を装って書いてるけど、実際はもう涙に溺れすぎて呆然自失に近い状態になっていた私です(苦笑)。

エリックの物語はとても切なくて哀しいのだけれど、それと同時にとてもとても愛しくてあの世界観に何度も足を踏み入れたくなります。何なら毎日でもそこに触れていたいとすら。そう感じさせてくれるのが「ファントム」という作品の大きな魅力でもあるように思います。

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主なキャスト感想

ファントム(エリック):加藤和樹くん

前回和樹くんのエリックに出会ってから、こうしてもう一度会える日を心の底から待ち望んでいました!3年前に観たあの日、衝撃受けて後援会にまで突入してしまった私です(笑)。
いやぁ、もうなんというか、これはぜひライフワークとしてずっと演じ続けてほしいと思ってしまうほどのハマりっぷりでしたよ。前回以上にエリックとしての人生をより濃く生きている和樹くんの姿に心が震えまくって涙が止まりませんでした。とにかく、愛しいです、本当に。

前回からさらに”純度”が増した雰囲気になってるなと感じた今回の和樹くんエリック。特に1幕でキャリエールと対話するシーンは未熟な少年といった雰囲気が強く出ていたのが印象深いです。感情の赴くまま自分の心の内をぶちまけていて、見ていてとても危なっかしい。キャリエールから「ふざけるな!」と一喝させるといったんシュンとなって「冗談だよ」とオドオドしながら答えて見せたりと、大人になり切れない幼児的な表現が多くなったような気がします。

クリスティーヌの歌に初めて触れる場面もとても印象深い。探し求めていた美しい声に導かれるように少し挙動不審な動きで奥から出てきて、彼女を見つけた瞬間にまるで少年のように純粋でまっすぐな瞳で釘付けになりながら見つめてた。彼女と語る時はどう接していいのか分からないながらも必死にコミュニケーションを取ろうとしていて、そんな一生懸命な姿が脆くもあり愛しくもあっていつの間にか心を奪われてしまった。

シャンドン伯爵とクリスティーヌが愛し合う姿を目の当たりにしてしまった瞬間の和樹くんエリックはこの上なく哀しく切ないです(涙)。立ち尽くしているその背中は脆いガラス細工のようで、ちょっと触れたらすぐにバラバラに壊れてしまいそうな儚さで…。そんな彼が悲しみと対話するかのように泣き崩れそうになりながらも「それでも呼ぶよ、君の名を」とクリスティーヌへの変わらないありったけの想いを乗せて歌うシーンは思い出すだけでも涙が出るほど美しく、哀しかった…。客席を通って退場する時も声を上げて泣いてて、もう本当に見ていて心が張り裂けそうになりましたよ(3日は途中でガックリ膝を落としてたし… 涙)。
クリスティーヌとの場面でもうひとつ印象深いのが2幕のやりとり。仮面を取ってほしいと告げられて外した瞬間に彼女は腰を抜かしてしまって、それを目の当たりにしたときに「大丈夫?」ってそっと手を差し出してあげる。この時のセリフの響きがものすごく純粋で温かいんですよ。これは和樹くん自身の優しさが役に生きてるからこそだなとも思えたんだけど、そこから先の展開が辛くて哀しくてたまらなかった(泣)。♪母は僕を~♪のナンバーの時、歌い出すのが本当に苦しそうで自分の胸を激しくゴンゴン叩いて必死に声を出していた姿が忘れられないです(涙)。あんな哀しい演じ方する和樹くん、初めて見たかもしれない…。

そしてキャリエールとの親子の場面。和樹くんエリックは1幕の最初から彼を”親しい肉親”だという目で見ながら接しているんじゃないかなと思わせるお芝居をしてたようにみえたんですよね。それ故、2幕になってキャリエールが父だと確信したときに「やっぱりそうだったんだ」という安心感のような感情がすごくリアルに伝わってきました。自分が本当はとても愛されていたことを知った和樹くんエリックがまるで子供のように号泣しながらキャリエールの胸に飛び込むシーンは思い出すだけでも涙が溢れますよ、本当に(泣)。

ラストシーン、錯乱しながらも愛する人への想いを全うしようとする和樹くんエリックの姿は本当に尊くて…愛しくてたまりませんでした(涙)。おそらく東京公演でまたさらに感情を深めたお芝居を魅せてくれるに違いない。その時が楽しみでなりません。

クリスティーヌ・ダーエ:真彩希帆さん

残念ながらsaraさんが全公演休演ということになってしまい、真彩さんがシングルキャストとしてクリスティーヌを演じられることになりました。相当体力的にも精神的にも大変だと思いますが、大千穐楽まで体調崩すことなくsaraさんの分ま頑張って完走してほしいと思っています。
真彩さんは『ジキル&ハイド』でルーシーを演じられていましたが、私はタイミングが合わずにとうとう見れずじまいとなってしまったので今回が初めましてになりました。

元宝塚のトップ娘役さんだったそうで、宝塚版の『ファントム』で長くクリスティーヌ役を演じられたとのこと。いやぁ、納得です!もう本当にエリックが憧れ、そして愛する”クリスティーヌ”そのものだった。登場した時からの明るい笑顔はまるで大輪の花が咲いたかのように可憐で、思わず注目したくなる存在感に溢れていました。カルロッタからキツく当たられても、それを悪意と受け取らずに笑顔で受け止めてる鈍感さも可愛らしい。

エリックと最初にデュエットするナンバー♪ホーム♪では、歌う喜びに溢れ素直な感情が滲み出るような笑顔がとても印象的だったし、和樹くんとの声の相性もすごく合っていて聴き心地が良かったです。なんといっても柔らかいソプラノの声の伸びが素晴らしいですよね。包み込まれる安心感すら感じます。
エリックと音楽を通じて過ごす場面での真彩クリスティーヌはとても幸せそうに見えます。だけど、シャンドン伯爵と接している時の方が明らかに恋愛感情が芽生えているように感じられたんですよね。城田くんは彼女の恋愛対象はあくまでもシャンドンだと解釈しているとのことなので、その意図を忠実に汲んで演じられてるんだろうなと思いました。

エリックの素顔を見てしまった2幕の場面、想像を超えた現実を目の当たりにして腰を抜かしてしまった時に、それでも必死に彼を受け止めようとしていた姿がとても印象深かったです。エリックのすべてを受け止めたいという気持ちは痛いほど伝わってきた。でも、結局はその気持ちが自分の中で追いつかなかったわけで…。クリスティーヌの若さゆえの未熟さが悲しかったな。
でも、この時にエリックを拒絶する意思を見せないことで後に続く「先生に会って謝りたい」というセリフや展開により強い説得力が出たと思います。

ラストシーンのエリックに向けた微笑みは神々しく、柔らかい優しさに満ち溢れていてめちゃめちゃ泣けました。次回また真彩クリスに会える日が楽しみです。

フィリップ・シャンドン伯爵:城田優くん(3日)

2014年と2019年の時にエリックで見ていますが、個人的には伯爵の方で見たいかもと漠然と思っていて…ついに今回その願いが叶いました。
パンフレットによると、拓朗くんの他に彼の理想とする伯爵役候補が見つからず悩んでいたらプロデューサーさんから「いっそ自分でやってみたら」と背中を押されての配役とのこと。演出とエリックの二刀流だけでも相当大変だと思うのに、シャンドンも引き受けたのはそういう理由だったのかと納得しました。もうホント、よくぞ引き受けてくれたよ!!

いやぁ・・・もう、めちゃめちゃ凛々しい完璧すぎる伯爵男子でございましたよ。上手袖の通路から登場した瞬間、何も台詞を発していないのにまるで少女漫画から飛び出してきたかのようなキラッキラ王子様オーラがめちゃめちゃ眩しくてビックリ!!特にスっと筋の通った鼻先は薄暗い中でもその美しい輪郭が際立っていたほどです。こんなにもドンピシャとは…!

クリスティーヌとの場面では更にその眩しさが増していくのがすごいです。スマートで紳士的な振る舞いはもちろんのこと、セリフの一つ一つが美しく輝いてるんですよ。シャンドン伯爵ってけっこう傍から見ると「キザ」な言葉をサラッと口にしちゃうキャラなんですが、城田くんが発するとまるで一迅の爽やかな風がスッと吹き抜けていくような清涼感がある。あの美しさであんなふうな言葉をスマートにかけられたら…そりゃ誰だって恋に落ちるよw!ディズニーの王子キャラも真っ青って感じ(笑)。

印象深かったのは楽屋でクリスティーヌ初日を祝福する場面。彼女の前に立つ城田シャンドン伯爵はどこまでも真っ直ぐなキラキラ青年で、少女漫画の王子様がそっくりそのまま出てきたかのようなおとぎ話的オーラがある。
その眩しさがとても強烈だったので、舞台が回転して逆側にいるエリックが映し出されたときの哀しみと絶望の闇が以前見たときよりも一層濃くなっていたように感じられて大泣きしてしまいました(涙)。

エリックと対峙する場面での城田シャンドン伯爵はとても勇敢で美しい騎士のよう。愛するクリスティーヌを守るために剣を取り向かっていく姿はとてもカッコいい。そしてやっぱり眩しい存在です。だから余計にエリックが精神的に追い詰められているように見えるわけで…見ていて苦しくて仕方なかった。
だけど、一方で城田シャンドン伯爵にはエリックに対する”憎しみ”のような感情は不思議と見えてこなかったんですよね。彼と正面からぶつかっていく中でその心の奥底に渦巻いている哀しみや絶望を感じ取ったところもあったんじゃないかと思える瞬間が何度かあって。その目線はどことなく哀愁をはらんでいてなんだかとても切ない気持ちにさせられました。それゆえ、ラストシーンでの彼の立ち姿は光が当たっていないところでもすごく物悲しく見えたんですよね。それがこの物語を更に悲しく、そして美しく見せているんじゃないかなと思いました。

城田くんのシャンドン伯爵は東京で見る予定なのでどこまで進化するかとても楽しみです。

フィリップ・シャンドン伯爵:大野拓朗くん(4日)

拓朗くんはここ数年でミュージカル俳優としてメキメキ頭角を現しているので(ロミジュリもすごく良かった!)シャンドン伯爵役はぜひ見てみたいと今回のチケットを取るに至りました。でも、和樹くんエリックとの組み合わせがめちゃめちゃ少なくて…、この日が最初で最後ということになってしまった(汗)。

拓朗くんシャンドンは城田くんとはかなり雰囲気が違って、お育ちの良いお坊ちゃまといった感じ。人間的でちょっと茶目っ気も感じさせるような可愛さや温かさもあって、どちらかというと親しみやすい青年だったように思います。台詞回しも穏やかだし、ごく自然にクリスティーヌの元へ歩み寄って名刺を渡す姿が実にスマート。相手に警戒心を感じさせないような子爵様っぷりがとても素敵でした。
最初に登場したときは、ALW版の『オペラ座の怪人』に登場するラウル役でもイケるんじゃないかなとも。城田くんシャンドンはちょっと経路が違うけど、拓朗くんシャンドンはラウルと似てる雰囲気あるなぁと思っちゃった。

クリスティーヌの歌がみんなに認められた場面で「恋に落ちたのか?」と問われそれを否定する場面。城田シャンドンはスマートにその噂を払い除ける印象だったけど、拓朗シャンドンは恋心が芽生えたことを周囲に知られたくないから必死に気づかれないよう繕ってる感があるように見えたのが可愛くて面白かったですw。
それゆえ、二人だけのシーンになったときは結構グイグイ積極的にアプローチ。だけど全然嫌らしくなくて、むしろ純粋に思いを伝えようとしてるのが伝わってくるからとても微笑ましい。拓朗くんならではの柔らかい一面がすごい演技に生かされてるなとホッコリしました。

後半エリックとクリスティーヌを巡って対決する場面での拓朗シャンドンはとても毅然とした態度で頼もしかったのですが、あまり激しくグイグイとエリックを傷つけに行く感じでもなかったかな。クリスティーヌの恋人として彼女を守ることに重点を置いた行動を取っているように見えました。

シャンドン伯爵の拓朗くん、とても魅力的でした。将来的にはエリックを演じてる姿も見てみたいなとちょっと思ったかも。どんな形であれ、またこの作品の中で生きる彼を見てみたいです。

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カルロッタ:皆本麻帆さん(3日)

皆本さんは可愛らしい女優さんという印象があったのでカルロッタに決まったと知ったときにはどんな雰囲気になるのか想像があまり付きませんでした。
皆本カルロッタは最初に登場したときは見た目がとても可愛らしいところに斬新さを覚えたのですが、口を開くと下品道まっしぐらでww(←褒めてます!)そのギャップの激しさがめちゃめちゃ面白かった。特に発声練習の声とか最高です(笑)。忖度がなければDIVAに選ばれることはなかったんじゃないかとすらww。あれはエリックがノイローゼになってしまうのも納得。

ところが、カルロッタのビッグソロナンバー♪私のもの♪の歌いっぷりは実に迫力満点で見事。最初のスタッカートでオシャマなところはちょいちょいコミカルな可愛らしさも垣間見せつつクスッとさせるような歌い方だったのが、後半のガラリと音程が変わるところからはパワー全開でクライマックスの歌い上げも素晴らしかったです。

加治くんショレとのラブラブ夫婦っぷりはもう可愛すぎて(笑)。完全に彼を尻に敷いてるんだけど、どこか甘えたところもチラホラ見え隠れしてるのが魅力的。アクの強いガツガツしたキャラを前面に出してはいるけどどこか憎めない、みたいな。特に面白いのは1幕の”バラ”を使った夫婦漫才ww。私が見た日は皆本カルロッタがバラ一本持ってめっちゃ背中反るポーズ(アラベスクみたいな感じ)してて、それを目撃した加治ショレが「めっちゃ反ってるよ!?うん、なんというか個性的(汗)。すごい!すごいんだけど、無理しないで!」と演技とアドリブが混じったようにアセアセしててww。それに対して皆本カルロッタも「背中が痛い・・・」とポロリ本音が(笑)。ここのやり取りが可愛くて思わず笑っちゃいました。

こんなふうに我が強くてわがまま放題なのにどこか可愛くて憎めない皆本カルロッタだったので、2幕でのエリックとの対峙の場面はなんか胸が痛んでしまったな。断末魔の迫力がすごいんだけど愛するショレに必死に助けを求める悲痛な心情も垣間見えてとても悲しかったです(涙)。

カルロッタ:石田ニコルさん(4日)

ニコルさんは2012年にミュージカル「RENT」でミミを演じていた姿がとても印象的だったので、カルロッタに配役されたと効いたときは正直驚きました。あの美人で可愛らしいニコルさんと、自分中心に地球が回ってるようなガサツなオペラ女性歌手役というのがどうにも結びつかなくてw。これは一度この目で確かめてみなければとこの日を確保した次第ですw。

最初に登場した時はセリフがなくショレさんを引き連れてツンとしながら街を歩いていたのですが、その立ち姿が可憐で自身に満ち溢れた美人さんといった雰囲気で思わず目を引いてしまう存在感がありました。とにかくモデルみたいに綺麗な人って感じで。この時点ではまだカルロッタというキャラへの変貌が想像できなかったw。
ところが、そこからブケーへの傲慢な態度やオペラ座支配人のキャリエールを冷たく追い払うべく手を回すなど行動がエスカレートしてくると彼女の中の黒い部分がどんどん吹き出してくるわけで。あんな美人さんの中にこんなにも激しい自己中心的な気持ちが渦巻いてたのかと思うと本当にびっくりしてしまう(汗)。

♪私のもの♪はカルロッタのソロのビッグナンバーなのですが、我こそがオペラ座のスターでありDIVAだという自信がとにかく凄かった。どこからあんな激しい自己肯定の気持ちが出てくるんだろうかと圧倒されまくった私w。見た目の可憐な美しさとは裏腹に口から吐いて出てくる言葉は相手を制圧させてしまわんとする激情がすごくて、そのギャップにビビりまくりでした(汗)。

ただ、一応”オペラ歌手”という肩書は持っているわけなので…暴れまくってもいいからもう少し歌のパートになったときにはそれらしく見せても良いんじゃないかなとは思いましたw。最初から最後まで爆走しまくってる印象が強すぎて、言われなければ彼女がオペラ歌手やってるなんて気づかない人もいたんじゃないかという懸念も無きにしもあらずだったのでねww。キャラとしてはとても新鮮で面白かったです。

ゲラール・キャリエール:岡田浩暉さん

岡田さんは前回公演に引き続いてのご出演。もうキャリエール役は持ち役にしても良いんじゃないかってくらいの当り役だと思ったので、今回もまた再会できたことが何よりも嬉しかったです。

キャリエールは2幕で自らの正体を明かすまではエリックとの関係をずっと曖昧にしていて、名乗りを上げられないけれど彼のことを遠回しに見守り庇護しようとしているといったキャラ。一見すると真面目な人格者でエリックのことも常に気にしている清廉な人物というように見えるのですが、よく見てると実はエリックへの援助を積極的に行っている訳では無いということが分かってくるんですよね。彼に対して忠告は何度化しているけれど、深くは踏み込まず結局その暴走を許すような形になっていたんじゃないかなと…。

キャリエールは2幕に入ってからエリックとの関係についてクリスティーヌに重要な告白をするのですが、そこに至るまでも彼はいつもどこかで罪の意識を抱えながら生きているように見えました。それゆえ、エリックと対峙するときもどこか中途半端に終ってしまっていて…。最終的には及び腰となって自らを守ってしまってる節があるように感じたんですよね。
こんなふうに、今回の岡田キャリエールは欠陥を抱えたとても人間臭い人物という印象が強かったです。おそらく彼もそんな自分自身に違和感をずっと抱いていて、だけどどうすることもできないジレンマを抱えてる、みたいな…。

2幕クライマックスでエリックの命の期限を悟った時、キャリエールは初めて”本当の姿”でエリックと向かい合うことができたような気がしました。それを察したからこそエリックも心の抱えていた本心を明かすことができたんじゃないかなと。お互いに弱い部分を補うようにヒシと抱き合う姿には涙が止まりませんでしたよ(涙)。岡田さんは実に繊細に丁寧にエリックの”父”として必死に立っていたと思います。何度心を揺さぶられたかわからない。東京でさらに繊細に進化した姿に会えるかと思うと楽しみだし、溺れるほど泣かされてしまうのではとドキドキです。

アラン・ショレ:加治将樹くん

『ファントム』の作品の中では常にテンションが高くて異色な存在で、とにかく何があったとしてもカルロッタに一途に従っている姿が健気で可愛くて面白くて最高でした!いかつい外見からは想像がつかないくらいカルロッタの前では絶対服従になるショレちゃんのキャラがめっちゃハマってた加治くん。その芝居はほぼコメディ寄りでしたが、2幕後半でカルロッタの変わり果てた姿を見た時に泣き叫んでいた姿はめちゃめちゃ切なくて泣けました。

ジャン・クロード:中村翼くん

前回公演のときは楽屋番は女性キャストが演じていましたが、今回は男性の中村くんが演じてました。どちらかというと作品の中では淡々と仕事をこなす働き者といった印象で、これと行った大きな事件に巻き込まれると行ったことはないのですが、実はクリスティーヌに活路を開くきっかけを与えるのが彼なんですよね。一度は断ろうとしたものの、しょんぼりする彼女を見て思わず声をかけてしまった場面はとても印象深いです。

それから、冒頭の群舞のナンバーで一瞬ソロを歌うシーンがあるのですが…中村くん、結構良い超えしてておっと目を惹きました。もう少し歌うシーンが沢山あれば更に注目されたかも。

文化大臣:加藤将くん

今回からメインキャストの一員となった文化大臣。加藤くんは若々しくも威厳のある雰囲気で登場したときからかっこよかった。お高く止まったような尊大な態度をしてるんだけれども、その割にはカルロッタの名前を失念したりするちょっと抜けたところがあってwそこであたふたしちゃうのが可愛かったな。背もかなり高いし登場すると思わず視線を向けてしまうような華もありました。将来的にはもっと上の役も目指しているそうなので、長くこの作品に携わりつつ頑張って欲しいです。

ルドゥ警部:西郷豊さん

西郷さんのルドゥ警部はこれまで見てきた中でいちばんどっしりとした落ち着きを感じましたね。”西郷”というお名前から”西郷隆盛”を連想して見てしまうことも多くてw。でもどっしりとした癒し系かと思えばそうでもなくてかなり威厳溢れた存在感を放っていたのが印象深かったです。コメディ的なお芝居みたいなものもほとんどなくて、本当に正攻法で真面目一徹な警部を熱演されていたと思います。
一番印象深かったのはやはりクライマックスのキャリエールから耳打ちされる場面。彼の必死の懇願を耳にした瞬間、時間が止まったかのように立ち尽くしていた表情がとても印象的でグッと来るものがありました。あの少しの時間にキャリエールとの深い関係性が見えた気がしました。

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後述

約3年半ぶりの待ちに待った『ファントム』上演、城田くん演出に和樹くんと岡田さんが再び出演決めてくれたこと、本当にとても嬉しかったです。この作品に関してはもう思い入れが強すぎて語りたいことが山のようにあるのですが、東京公演にも行かれることになっているので(台風だけが心配)その時にちょいちょい気持ちを吐露していこうかなと思っていますw。

カーテンコールも大盛況で非常に盛り上がってました。私も涙を拭いながら最後まで手をたたき続けましたよ。なんか、和樹くんと真彩さんが二人で出てくる最後がすごく可愛らしくてね。本編では叶わなかった夢をその瞬間だけは実現できてるんだなって見えてしまって、もうそう思うと感極まって涙が溢れて大変なことになっちゃいました。

ミュージカル『ファントム』は今まで東京出発で大阪終わりのパターンが多かったけど、今回は珍しくその逆パターン。一足先に大阪で2公演見れたのはとても幸せでした。東京公演は3つ抑えてますが、どうにかして這ってでも観に行きたいと思いますw(←台風が直撃してないことを祈るのみ…)。

あ、それから、大阪公演の時に大きめのカメラ目撃談がいくつかあったのが気になっています。ライブ用もあったらしく、もしかしたら楽付近に配信の可能性あるかも!??和樹くん楽が取れなかったので、どうかそこに当ててほしいと念じる今日このごろ。っていうか、Blu-ray出してほしいっす!!今回のバージョン、絶対残してほしい…!!

過去のミュージカル『ファントム』感想一覧

2019年公演版DVD(2種類)発売中

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