ミュージカル『ファントム』東京公演 2023年9月7日・8日マチネ

後述

本当は生で楽を見届けたかったのですが、チケット確保が難しく断念せざるを得ないかなと思っていたところ「前楽・大楽配信」という歓喜の情報が流れてきて、ありがたいことに両方見ることができました。

和樹くん前楽の回、もう家で干からびるまで泣きまくった…。エリックへの想いがこもりまくった熱演、本当に素晴らしかったし同じく楽を迎えた麻帆さんの存在感も素晴らしかった。

カーテンコールまで配信してくれたのですが、ここで印象深かったのが、同じく楽を迎えたヤング・エリックを演じた星くん。これまで何度か大千穐楽の舞台を観てきましたが、だいたい子役さんたちはしっかりした挨拶を述べてニコニコ可愛い笑顔を浮かべている雰囲気だったんですよね。大人のキャストの皆さんのほうが涙ぐんでるってパターンが殆ど。
でも、星くんは挨拶の前段階からすごい号泣してて…。子役さんが楽の挨拶であんなに泣きじゃくってる姿を見るのは初めてだったので画面越しながらもらい泣きして一緒にボロ泣きしちゃったよ(涙)。そういう感情であふれてしまうくらい、ファントムカンパニーの居心地が最高に良かったってことなんだろうなと。本当に優しい皆さんだったんだなと。なんかそれだけで泣けちゃったよ…。岡田さんがその横で胸ポケットのハンカチ出して涙拭ってるのもグッと来たし、和樹くんも仮面の奥の涙を拭ってたよね…(涙)。

麻帆さんも星くんの涙にもらい泣きしてて最初言葉に詰まりそうになってたけど、最後は明るく爽やかに締めくくっていらっしゃいましたね。

和樹くんが挨拶の中で「前回は4回しかできず心残りだった大阪公演を今回はかなりの回数できたのが嬉しかった」と最初に語ってくれたの、すごく嬉しかった。どの公演もそうだけど、東京以外は平均1週間からよくて2週間しかなくて。短いと3日か4日で終わってしまうものも多い。どうしても演劇文化は東京が中心になりがちなんだけど、そんななかでも関西でもたくさん演じたいと思ってくれた和樹くんの優しい心意気に涙しました。
まだやり足りないと思うところもあるって語ってたから、出来ればまたもう一回和樹くんのエリックに会いたい。できればライフワークにしてほしいくらいなんだけど…色々大人の事情もあるだろうからな。だけどもう一度また再会したいという気持ちは強いです。

 2度目のエリック役を通してまたさらに役者としての魅力度が上がった和樹くん。公演中も他の仕事をたくさんこなしていたし…、そのエンターテイナーっぷりには本当に頭が下がる想い。今は遠方住まいなのでなかなか参加できるイベントが少ないけど、公演にはなるべく足を運びたいと思ってます。本当に50公演お疲れ様でした!!

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そして大千穐楽の配信。ここで今季初めて城田くんのエリックを観ました。和樹くんとは演技のアプローチが違ってたのがすごく印象的で、クリスティーヌに向ける強烈な想いは本当に凄まじかった。♪まことの愛♪から♪母は僕を産んだ♪のナンバーの芝居も和樹くんとは雰囲気が違っていて、城田くんはしばらく自嘲したあとに感情を爆発させていたのがとても哀しくて泣きました。

カーテンコールでは時間の関係でメインキャストが代表して挨拶をすることになっていましたが、城田くんは一人一人を紹介する時にちゃんと役者本人がどんな人となりなのかを丁寧に語っていたのがとても印象深かったです(ちなみに前日の和樹くんに対しては「彼がいなければ”三刀流”はできなかった。僕の嫁です」って言ってたな)。あぁ、城田くんは本当にキャスト一人一人…おそらくオケやスタッフさんに至るまでしっかり向かい合って愛を注いだんだなって思ったな。だからこんなに温かさを感じるカンパニーが誕生したんだと納得。それだけで涙…。

グッと来たのは加藤将くんだったかなぁ。彼はSNSの中で「城田優くんのエリックを見て本格的にミュージカルをやりたいと思った」と公言してて。私はその言葉がとても微笑ましく嬉しく受け止めていました。で、挨拶の時に城田くんへの想いをハグで表現したいと言って…大きな体で城田くんをギュっと抱きしめて「本当にありがとう」って感謝の言葉伝えてた彼の姿に涙が止まりませんでしたよ…。本当に熱い感動的な瞬間だった。

それから真彩希帆さん。SNSや普段のカーテンコールの時には太陽のように明るく元気な笑顔を注いでくれていた彼女でしたが、カテコの時には思わず感極まり涙を浮かべてて…もうそれだけで見てるこちらも涙涙だった(泣)。今回の公演で唯一残念だったのがsaraさんが直前になって体調不良で全休となってしまった事だと思います。真彩さんはそんな彼女の無念の想いも一緒に受け止めながら50公演一人で演じ抜いていたんじゃないでしょうか。
クリスティーヌ役は宝塚でやり切った感があったのでこの話を受けるのは迷ったけれど、ベラドーヴァを演じられると聞いて参加することを決めたと語ってましたね。今公演で本当にすべてを出し切れたと達成感に満ちた表情をされてて、「これで本当に終わりですから」と笑顔の真彩さんに城田くんが「この後はもう本当に自由に羽ばたいていただきたいです」とエールを送っていた姿がとても印象的でした。

最後に今回、演出・エリック役・シャンドン伯爵役と三刀流を見事に完遂した城田優くん。一緒に舞台に立った皆に対しては「ほかの作品で見かけたらぜひ応援してほしい」と嬉しそうに語っていた姿にグッときましたね。たしか、大沢たかおさんも「一緒に共演した仲間は宝物」と語っていたっけ(大沢さんは今でもシャンドン役で出演してた海宝くんや古川くんを大切に想ってるようですし)。

2023年版の『ファントム』カンパニーが温かく愛に満ちた仲間たちだったというのは、観劇していた私にも確実に伝わってきていました。きっとその中心に、優しく仲間想いの城田優くんと加藤和樹くんがいたことがとても大きかったんじゃないでしょうか。そんな皆さんに出会えたこと、本当に嬉しかったし感謝しかないです。

50公演完走、カンパニーの皆様、本当にお疲れ様でした。最後の最後まで、幸せな時間をいただきました。ありがとうございました!!叶うならば、次回も同じメンバーで…今度こそその場にsaraさんもいらっしゃる時が訪れたらいいなと思ってます。

そして配信終了後には超ビッグな嬉しいお知らせが!!!なんと、和樹くん楽回と城田くん大千穐楽回のBlu-ray化が決定したと!!!もう、ほんと、キタァーーーーーーー!!!!な心境ですよ!!あの大感動の時間が保存版にできるなんて感無量。カテコ挨拶まで収録されてるそうなので、ぜひそこで皆さんの声を聴いてほしいです(西郷さんとか岡田さんのコメントも最高だったので)。

セットで購入するとさらに特典がついてくるとか(9月中の申し込み限定)。またFC経由だとさらにいいこともあるようなので、是非多くの方にチェックしていただきたいです。

ありがとう『ファントム』!また会える日まで…!!

2019年公演版DVD(2種類)発売中

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