劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2013.01.04マチネ

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もしかしたら年末いっぱいでお別れかも…なんて悲観的予測をしていただけに、新年からも洋輔くんビーストが配役されていたことにテンション上がりました。帰省から戻ってすぐに前日予約走りましたからね(笑)。ここまでくると、楽までいくのかいかないのか…非常に微妙な情勢だなぁ。夏劇場のBBでは他のキャストさんよりも比較的連続ビースト登板が短かったのでなおさら…(汗)。

今回、洋輔くんのビースト見て新たな驚きが!またお芝居が微妙に変化してるんです。年末に観たときにもものすごく感動したんだけど、あの時とは違う洋輔くんビーストが確かにそこにいた。見ていて何度も"あ、変わった"って思ったので。ファンから見た視点だからかなと思ったんですけど、他の友達も"昨年とは違う感動があった"と話していたのでたぶん間違いない。
鳥原さんがベルとして新しく配役されたからというのもあるかもしれないですね。その時その時によってお芝居をより深く繊細に変化させていく飯田洋輔くんが私はやっぱり好きだ!見るたびにいろんな感動をくれる。

王子から野獣に変えられた瞬間の動きも少し変わってきたかな。鏡を見て自分の姿を見た後ショックで顔をそむけるけれど、その直後にものすごく哀しそうな表情で鏡をちらっと見てから抱え込む。このワンアクションがここ最近加わったような気がします。ビーストの絶望感が伝わってきて冒頭から切なくなる…。

モリースを脅すシーンではかなりの確率で雷にその姿が見えてしまっていた洋輔くんビーストでしたがw、この日は上手い具合に見えないようにモリースの上に現れてました。思わず心の中で「洋輔くん、ナイス!」って叫んじゃったよ(笑)。脅すときの顔も迫力あるんだけど、それとは逆にビーストの心の孤独も感じるんですよね。

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変わったなぁと思った一つは前半部分のビーストの孤独さの芝居だったと思います。最初にグッときて涙が出たのはモリースと引き裂かれて泣き崩れるベルに手を差し出したシーン。「それなら・・・」っと手を差し出すんだけどそれをベルは拒絶する。そのあと思わず手を引っ込めて傷ついてしまうビーストなんですが、この傷ついたときの表情が…本当にすごく寂しい顔してたんですよ(涙)。この時、ビーストの心の中にあるどうしようもない深く暗い孤独が感じられていつも以上に泣けてしまいました。この暗さがベルを部屋に案内するときまでずっと続いてて、どうしようもならないことへの絶望感からの怒りの表現のように見えました。このあたり、年末とはちょっとニュアンスが違うお芝居だったような気がします。

それからここ最近とてもいいと思っているのが、召使たちから「癇癪を起さないこと」と指摘された後の芝居です。自分の怒りを必死に抑え込んでいる様子がものすごくリアルに分かりやすく表現されるようになってます。コグスワースに「それで?」と尋ねる時なんか、思わず一歩足を踏み出そうとなっているのを決死の想いで留まっていて本当に可愛い(笑)。これもベルになんとか興味を持ってもらいたいっていう切なる思いからの行動なんだよね…って見ていてすごく共感できちゃうんだよなぁ。

ベルに食って掛かるところ、「失礼よっっ」の真似っこがこの日も最高(笑)。鳥原ベルバージョンからなのか、なんかちょっと力を抜いた感じで真似っこしてて思わず吹いたよww。あと、「私と一緒に、夕食を食べ…っっっっないかねっ?」の言い方も最高です!コミカルさというよりもビーストの必死さがものすごく出ていて自然。あの味は洋輔くんならではだなぁと思います。
そんな可愛い洋輔くんビーストが、自室にこもって悶々としてしまうシーンはめちゃくちゃ泣けます。ルミエールたちのやり取りの間も暗い部屋の中で自分の膝をバンバン叩いたりして混乱してるんですよね。ベルへ想いを伝えたいのに伝わらないことへのジレンマに苦しんでいることがライトが当たらなくても伝わってきたよ…。

そしてベルの本当の今の気持ちを聞いた時…自分の過ちに気付くわけですが、ホントにねぇ、なんって哀しい顔するんだよっっ!!って心の中で思わず叫んでしまうほど切ない表情してた(涙)。こういった傷ついたときの表現力が昨年よりもまた一ランク上がったような気がします。

究極に切なかったのが「愛せぬならば」。歌い方が年末に観たときよりも微妙に変わってた。自分の殻に閉じこもってしまうような、光の見えない孤独の中で絶望してる感じが痛いほど伝わってきてオペラグラス覗きながらも思わずボロ泣き(涙)。また少しストプレに近いような歌い方にちょっと変わってたかな。言葉を本当に一つ一つ噛みしめるように丁寧に情感こめて歌っている姿を見て涙が止まらなかった。
最後の歌い上げのところも年末に観たときよりもだいぶ調子が戻っているようで非常にドラマチックでした。お芝居を一つ一つすごく頑張っている洋輔くん、だからこそあの素晴らしい歌声がさらに見ている者に訴えてくるような気がします。私の周りに座っていた人たちもみんな泣いてました。

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ベルをオオカミから助ける時のオフマイクでの「ベルッ」もけっこう後ろのほうまで聞こえてきてまた涙スイッチ入ってしまう(涙)。

助けた後にベルと意地の張り合いになってしまうシーン、鳥原ベルは坂本ベルよりもかなり強気で攻めてます(笑)。なので自然と洋輔くんビーストのテンションも上がって頑張って対抗していましたが、優勢だったのはやっぱり鳥原ベルだったかなww。そんな雰囲気の中、ベルが「ありがとう」という言葉をかけるわけですが、この言葉の掛け方、鳥原さんが非常に絶妙だった!「助けてくれて…」って言った後に少し勇気を出そうっていう気持ちが見えてそのあとに「ありがとう」が出てきたんですよね。これに対しての洋輔くんビーストの反応も前回見たときとは変わっていて、"少し気を許してくれたのかな…"って恐る恐る「どういたしまして」って少し溜めるように答えてましたw。この時の二人の間が最高でしたね!!見ていて思わず笑顔になってしまう。

ベルが気を許せば許すほどビーストのテンションも比例するように上がっていく。二人が急速に近づいていく過程が見ていて本当に微笑ましかった。ベルが図書館を見て大喜びする姿を見たときの洋輔くんビーストの反応、ここ最近の中で一番派手なガッツポーズしてたんじゃなかろうか(笑)。もう、喜び大爆発!みたいな表情してて本当に可愛いったらありゃしないw。

ベルにアーサー王を読んでもらっているシーンは前述しましたが、あの雰囲気が本当に最高でしたね。普通に若者同士の恋愛を見ている感じ。そんな嬉しいテンションの中で、ふっと自分がビーストの姿である現実を思い出して落ち込んでしまうシーン。ここのお芝居も秀逸です!嬉しかった気持ちが急にしぼんで哀しみと向かい合い座り込んでしまうわけですが、背中が泣いてるんです、ほんとに!あの背中見ただけで涙出ます。そんなビーストに同調してくれたベルの手に自分の手を重ねる時の表情も素晴らしいです。ドキドキしながら…万感の想いをこめてちょっと恐る恐る重ねてみる。悲しみに沈んだ心が癒されていくのがあの行動で伝わってきます。

こういった細かい心情表現がさらに進化しててホント泣けました。もう一度夕食に誘われた時の喜びっぷりもものすごいテンションの上げ方でwwそれが見ていてすごく嬉しくなってきちゃってなぜか涙が溢れてしまう。

勇気を出してベルと食事に行こうとするシーンは洋輔くんの可愛さが全開なんですけど、この日はなぜか客席の反応がちょっと鈍かったな(汗)。可愛いんだけど、あそこはあまりオーバーな表現しないからね、洋輔くん。
でももう、ベルと食事してるシーンからは涙が止まりませんっ。心を尽くし、ベルに一生懸命接してて。ダンスしている時の次第に表情が変わっていく姿もとても印象的。心の底からの喜びが伝わります。

告白シーンは何度見ても泣けますね。恐る恐る「幸せかい…」って聞いた後の「とっても」の返事。あまりにも感無量で思わず後ろに一歩下がってしまうあの動き!この表現力が本当にとても繊細で涙出てきますよ…。別れのシーンの時にも心では行ってほしくない気持ちがあるんだけどそれを必死に抑え込んでいる様子が伝わってきて涙なくしては見れません(涙)。ベルが去った後に魂が抜けたようにベンチに座り込む姿は本当に切ないです。

変身シーンで観劇の笑顔で洋輔くん王子が降りてくる!もうその姿だけで胸が熱くなってボロ泣き(涙)。ホントに嬉しそうに幸せそうにベルを抱きしめてて…。なんだろうね、あの洋輔くんの笑顔の魔力w。あの笑顔観てると胸いっぱいになって涙止まらなくなってしまうんですよ。
次の週も洋輔くんの配役が決定。とりあえず、前日予約とかで洋輔くんが夏劇場にいる間はなんとか会いに行きたいと思います。

新年早々、こんなテンションですみませんw。興味のある方(というか、ここまで読んでくださった方)、洋輔くんビーストはあとわずかですが最後までこんな感じで行くと思うので・・・またよかったら遊びに来てください(汗)。

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