皆様、あけましておめでとうございます!
昨年は大変多くの方に当ブログを訪れていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。
さて、2019年も大変多くの作品と出会うことができました。ということで、今回も例年通り振り返り総括してみたいと思います。
2019年に観劇した作品の本数は以下の通り(同作品は1つとカウントしてます)。
- ミュージカル作品:21本
- ストレートプレイ作品:7本
- 劇団四季作品:2本
- コンサート系:2本
劇団四季作品で観に行ったのは『ノートルダムの鐘』と『エビータ』のみ。
最近めっきり四季に行く回数が減ってしまいましたが(汗)、それでも全国を回ってくれるのはとてもありがたい。住んでる地域で公演してくれると交通費もほとんどかからないし、気軽に行けるのが嬉しい。そこにさらに推しの役者さんがいれば最高にテンション上がりますしね(笑)。
昨年より6本多い作品を見に行けたのは収穫でした。私的には「観劇当たり年」な2019年でした。その中から5つに絞って個人的ベスト5を挙げて見ようと思います。
2019年 舞台作品個人的ベスト5
第5位 ストレートプレイ『黒白珠』(6月観劇)
西宮の阪急中ホールで観劇した松下優也くんと平間壮一くんのW主演ストレートプレイ作品『黒白珠』。最初は優也くんの舞台観たさに足を運んだのですが、予想していた以上にストーリーに惹きこまれてしまった印象深い舞台でした。1幕が終わってからすぐにDVD予約コーナーに走ったほどでしたからね(笑)。
キャストは一見すると渋めで重厚な雰囲気すら漂っていましたが、実際に見てみると本当にすごく見やすくて皆さんの演技力にグイグイ魅了されていきました。青木豪さんの紡ぎだすストーリーもドキドキの連続、本当に目が離せなかった。
そんななかで、優也くんがとても伸び伸び自由に芝居をしていたのもとても印象的でした。
また再演されたら観に行きたい!
第4位 ミュージカル『スクルージ』(12月観劇)
今回は強豪揃いで第4位となりましたが、それがなければ『スクルージ』は1位か2位に食い込んでいてもおかしくないくらい大好きな作品です。またしても関西圏での上演がなかったので東京の日生劇場まで遠征してきました。
97年から上演されるたびに必ず観に行っているのですが、何度見ても何十回見ても心に染み入る本当に素敵なミュージカル。ずっと主演を張っている市村正親さんが演じるスクルージも円熟味が増してさらに泣けたし、楽曲も心の琴線に触れるものばかり。
お子さんにもわかりやすい作品ではありますが、個人的には大人にこそ見てほしいとすら思います。年を重ねれば重ねるほど泣けるんじゃないかと。本当は毎年公演してほしいくらいなんですよねぇ。せめて2-3年に1度くらいのペースでお願いしたい!!
ただ気になるのは、市村さんの後を継いでスクルージを演じられる役者さんが今後現れるかどうか…。完璧なんでねぇ、市村スクルージ。それと同じレベルの味を出せる人も出てきてほしいかな。ずっと公演してほしい作品なので。
第3位 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(4月観劇)
大阪の梅田芸術劇場で公演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、この作品も大好きで再演されるたびに足を運んでいるのですが、今回も非常にレベルの高い素晴らしい舞台でした。
特に印象深かったのが、ロミオ役の大野拓朗くんがめちゃめちゃ歌唱力アップして魅力的なお芝居を魅せてくれたことです。もともとエリザのルドルフで観たころから歌がさらに良くなる予感があったのですが、今回のロミオでその理想形に到達したんじゃないかと。
ロミオとしてのお芝居もとても繊細で何度も泣かされました。今はアメリカに留学へ行ってしまった拓朗くん。またパワーアップして舞台に戻ってきてほしいなと思います。
200回記念のカーテンコールも本当に豪華でめちゃめちゃテンション上がりました!!DVDも思わず両バージョン買ってしまった(笑)。
第2位 ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』(1-2月観劇)
10月までの時点では『ラブ・ネバー・ダイ』が2019年の個人的1位作品でしたw。それくらいハマった。なにせ、突発で遠征するという荒業までやってしまったくらいでしたから(笑)。
5年前に日本公演が決まった時は東京でしか上演がなくて、遠征を迷っているうちに公演が終わってしまって…。そしてついに待望の再演が決まり、今度こそ関西公演もあるだろうと楽しみに待っていたらまたしても東京のみの公演ということで(苦笑)耐え切れずに遠征したんですよね。でも、その甲斐は十分すぎるほどありました。
この作品、ストーリー内容だけを見ると「なんでそうなるんだ!?」的なドロドロ展開が多く、ALWの『オペラ座の怪人』ファンには評判がかなり芳しくなかったみたいなんですよね。たぶん、ストプレで観たら私も同じ感想を持ってしまったかもしれませんw。
でも、それを凌駕したのが…やはりALWの音楽の力でした。海外版のブルーレイは持っているのですが、日本版を見るまではと封印していたので今回初めて聴くことになったわけですが…めちゃめちゃ私好みの楽曲がワンサカ出てくる!!さらに嬉しいことに『オペラ座~』で使われていたナンバーも少しアレンジされた形で導入されたりしてて、ゾクゾク・ワクワクの連続でした。
やっぱり、アンドリューロイドウェバーはすごい人だ!!というのを実感した作品でもあります。
さらに、市村さんと石丸さんの全く違うタイプのファントムを見ることができたのも本当に嬉しかった!市村ファントムは私の中では伝説でしたからね。目の当たりにできる日が来て鳥肌きました。さらにラウルを演じていた石丸さんをファントムとして見れる日が来たこともほんとに感無量でした。
色々と収穫の多い作品だったと思います。
ちなみにこの作品、セットが複雑すぎて地方公演に持っていくことができないんだと(苦笑)。だったら今度は大阪だけの公演とかやってほしいなぁ。
第1位 ミュージカル『ファントム』(11-12月観劇)
昨年の1位もモーリー・イェストン作品(タイタニック)でしたが、やはり今年の1位もモーリー・イェストン作品ということになりました。上演が決まったことが嬉しくて気合入れて東京と大阪のチケットをがっつり確保して観に行ってしまいましたw。
ミュージカル『ファントム』は08年に大沢たかおさん主演で観たときに雷に打たれたかのような衝撃を受けて、以来、私の中ではすごく特別な大切な作品となりました。個人的観劇史のなかで、自分が死ぬときにどうしてももう一度冥途の土産として見ておきたい作品ベスト3のうちに1つでもあるほどw思い入れが深いんです。
5年前に城田優くん主演で再演されたとき、正直、それまで思い描いていたものが変わってしまったことが多くて違和感のほうが多かったので、実は今回の再演を聞いたときもちょっと不安はありました。
が、加藤和樹くんもダブルキャストで入っていたので、これはもしかしたら私の好みに合うかもしれないといった予感があったんです。
その予感は的中…というか、さらにその上をいってました!あくまでも私のなかのベストなエリック像は大沢たかおさんが演じたもので揺るがないのですが、それに迫る、素晴らしいエリック像を和樹くんは私に見せてくれました。それが何よりも嬉しかった。嬉しすぎてついにこれまで迷い続けていた和樹くんのファンクラブにまで入ってしまいました(笑)。
そして何と言っても、城田優くんの演出が本当に素晴らしかったです。彼のこの作品に対する溢れんばかりの愛が随所に感じられました。こんなに『ファントム』を愛してくれてありがとうって、心から思いましたね。最高だった。
エリック役に関しては好みの問題もあるので個人的にはやっぱり城田くんの表現はちょっと合わないかなぁというのもちょいちょいあったけど、5年前よりは受け止めることもできたし。
DVDが発売されたのもほんとに嬉しい。でも、やはりもう一度、この布陣で生の舞台として帰ってきてほしいです。
私の大好きな『ファントム』という作品を極上の形で届けてくれたことに心から感謝した2019年でもありました。
次点 劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』(11月観劇)
再び京都に戻ってきた劇団四季の『ノートルダムの鐘』。こちらも大好きな公演だったのですが結局1度しか予定に入れてませんでした。そのことを激しく後悔したのがこの日の公演。
何がそんなに私の心を震わせたかというと…川口竜也さんのフロローですよ!!なぜもっと早くに川口フロローを観に行かなかったのかと、終わった後に地団駄踏んだくらい衝撃を受けました。
これまで見てきたフロローも素晴らしかったのですが、川口さんの演じたフロローはなんていうか…人間の弱さをものすごく繊細に、かつストレートに表現されていて、その行動の一つ一つがありえないくらい私の心に突き刺さったんです。
いろんなことが、私の中で腑に落ちた、そんなフロローでした。
これはもう一度京都に突発しなければ…!と思った矢先、川口さんが次の作品準備のため抜けてしまわれて(四季の役者さんじゃないですからね)…もう、ほんと、なんでもっと早く気付かなかったのかとめちゃめちゃ後悔しました。
しばらく川口さん以外のフロローでは見られないという心境にまでなってしまったので、次の登場機会が訪れるまで待ちたいと思います。
2019年の個人的ベスト5+1作品はこんな感じです。選出しなかった作品も心に残るものが多く今年はけっこう悩みました。それだけ良い作品に出会えたということで、本当に観劇に恵まれた一年となりました。
2020年は『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の大阪公演からスタートします。昨年東京でも観ていましたが、大阪でのパフォーマンスも本当に楽しみです。この作品も上演されるたびに通うほど大好きなのでね。
それから、期待したいのは新作ミュージカル『アナスタシア』。以前SNSでラミン・カリムルーさんがこの作品に出演していることを知って以来、日本にも来てほしいと熱望していたんですよね。アニメ映画版は何度も映画館に足を運んだほど大好きなのですが、ミュージカルではまたそれとは違う角度で描いているということで、どんな感じなのか本当に楽しみです。
あ、それから『ヘアスプレー』も期待大!なんといっても石川禅さんと山口祐一郎さんの夫婦役が楽しみで仕方ないです(笑)。
役者さんに関しては、まずはファンクラブにも入ったということでw加藤和樹くんをこれまで以上に応援していこうかなって思ってます。四季の飯田洋輔くんも応援し続けて今年で10年目に突入しますが、変わらずに活躍を楽しみにしていきたいです。あと、フロローに衝撃受けた川口竜也さんの作品も観に行くことにしてるのでこちらも楽しみです。
2020年も、いろんな感想書いていきたいと思ってるので、もしよろしければ引き続きお付き合いくださいませ。本年もどうぞよろしくお願いします。