ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』大阪公演 2021.07.05マチネ~07.06マチネ

主なキャスト別感想

甲斐翔真くん(ロミオ役)

翔真くんは観るたびに歌唱力や表現力がどんどん進化していきますね!今回特に素晴らしいと思ったのが歌い上げるときにちゃんと最後まで声が伸びきっていたこと。声量もすごくしっかりしてたし、ロミオとしてのありったけの感情がガッツリ歌に練りこまれていてとても感動的でした。

翔真くんのロミオはすごく繊細で、どちらかというと控えめな箱入り息子という印象。素直で純真、そして仲間たちをとても大事に想ってる。そんな姿にみんな惹かれているんじゃないかなと思えるキャラでした。あと仔犬みたいな笑顔がめちゃ可愛い。
ジュリエットに一目惚れしたあとのロミオのひたむきな愛情表現は特に印象深いです。特に♪天使の声が~♪のナンバーを歌ってる翔真くんロミオのあまりに純粋な喜びにあふれた表情にはグッときて思わず涙が零れてしまったほどだった。

マーキューシオを殺したティボルトに我を失ってしまうシーンは、これまでどちらかというとソフトなイメージだった翔真くんロミオが唯一「憎しみ」に支配されてしまう瞬間でとてもインパクトが大きかった。特にティボルトの前に立ちはだかってナイフを向けた時の表情にはゾクっとさせられるものがありました。このあたりの表現もすごくよかったです。

追放処分となってジュリエットと別れなければならないと知った時の嘆きっぷりは観ているこちらも苦しくなってしまうレベル。愛する人の死を聞かされた時はもう彼の中には「一緒について行く」という選択肢しか残されていなかったのも納得できてしまった。思えば、序盤から「死」という存在と並走しているような雰囲気があるロミオだったかも。

高身長でホワっとした笑顔が魅力的だった翔真くん。相当な汗をかきながらの大熱演でした!また会いたいロミオです。

黒羽麻璃央くん(ロミオ役)

前回公演ではマーキューシオを演じていて、その時のギラギラした激しさや目つきがとても印象的だったので、今回ロミオ役に抜擢されたと聞いた時にはちょっとビックリしました。心優しいお坊ちゃまのようなロミオがイメージ的に合うのか想像がつきづらかったんですよね(汗)。
でも、いざ麻璃央くんロミオを見てみたら…一気に不安要素が吹き飛んだw。これまで見てきた歴代ロミオのなかで一番キラッキラしたオーラを感じたかも。激しいキャラにハマりやすい子だなという印象が今まで強かったので、とても新鮮に感じ楽しませてもらいました。

麻璃央くんロミオは表情がとても明るくて、どちらかというと社交的。翔真くんがけっこう内向的な印象が強かったので、これはなかなか面白い対比だったなと思いました。ベンヴォーリオやマーキューシオとも積極的に絡んでいってたし、他の仲間たちとも密に溶け込んで楽しくやってるって感じ。
でも、心のどこかには埋められない隙間みたいなものがあって…、それが”本当の恋愛”だったのかなと。♪いつか♪を歌っている時の麻璃央ロミオは恋に恋してキラキラしてた。なので、ジュリエットと急速に惹かれ合っていくのも説得力があったと思います。

でも、けっこうグイグイと恋愛に突き進んでいくので見ていて危なっかしさも感じる。告白するシーンでは、翔真ロミオが「結婚してくれ!」と口走った後に「あっ…」って我に返ってしまっていたのに対し、麻璃央ロミオはその言葉に全く動揺することがなかったのが面白かった。ジュリエットへの想いにフルスロットルで突き進んでいってて、そのパワーに圧倒されたほどw。
ただ、これが何かの拍子で冷めてしまったら急速に離れていってしまうのではないかという危険性もはらんでいるように見えてしまった(汗)。そんなドキドキ感を感じさせられたのも麻璃央ロミオの魅力だったかもしれません。

一番印象深かったのはティボルトへの憎しみが増していくシーン。マーキューシオを失って「ウォーー」って叫びながら歌っている最中に確実に感情が切り替わっていくのを感じました。その時の目力がゾクっとするほど恐ろしい。今までずっと表に出てこなかったロミオの隠れたもう一つの顔を見た気がしたなぁ…。このあたりの表現はさすが麻璃央くん、巧いなと思いました。
ティボルトと相対した時はすぐにグサっといくのではなく、2秒くらい睨み合った後に思い切りグサっといってたのもゾクっとした(汗)。もう一つの人格の麻璃央ロミオは翔真ロミオとは違った恐ろしさがありましたね。

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伊原六花さん(ジュリエット役)

六花ちゃんは本来ならば昨年WSS3でミュージカルデビューするはずが中止になってしまい(私も観に行くはずでしたが行けずじまいでした)、今回のロミジュリがミュージカル初出演になるのだそうです。
高校時代に荻野目洋子さんの名曲「ダンシング・ヒーロー」に乗せてボディコン姿でバブリーダンスを踊ったことで大きな話題となった彼女でしたが(たしかダンスキャプテンでしたよね)、歌はまだ未知数だったので果たしてどの位の歌唱力があるのかとても興味がありました。

ミュージカルの歌としてのレベルはというと、正直「すごく上手い」という感じではありませんでしたが、音程はずれてなかったし、何より真っ直ぐよく響く素直な歌声がとても好印象でした。ちゃんと客席まで役としての歌声が届いてた。それに、配信で見た時よりも感情がすごく歌に乗っていたし、進化しているようにも感じられましたよ!ミュージカルの場数を踏んでいくうちにもっともっと魅力的な歌を歌えるようになるのではと期待が高まりました。

六花ちゃんのジュリエットはとにかく明るくて元気。翔真くんロミオが月だとすると六花ちゃんジュリエットは太陽といった感じ。お嬢様ではあるんだけど、どこかちょっとお転婆っぽいところもあったのが今まで見てきたジュリエット像と少し違ってて面白かったです。

感情もとても素直に表に出している印象で、喜怒哀楽がとても分かりやすかった。
ロミオに向けるまっすぐな愛情がいじらしく、命尽きるまで彼一筋を貫いた生き様が感動的でした。

天翔愛さん(ジュリエット役)

天翔愛さんは今回が初舞台だそうです。ロミジュリのジュリエット役はそこが舞台デビューという女優さんもこれまでいたので、まさに登竜門的な役柄なのかなと思います。

ちなみにお父様は初代仮面ライダーで有名な藤岡弘、さん。娘さんを溺愛してきたことで愛さんがキスシーンを見せてもらえなかったというエピソードがちょっとした話題になってましたねww。ジュリエット役はロミオとのラブシーンが肝なので、よくオーディション突破できたなと思ったものです(笑)。
お父さんをロミオに見立てて練習したそうですが、実際の舞台でロミオとラブラブなシーンを見た藤岡さんはどんな心境だったのだろうかというのが気になりますww(ある日の舞台で最前列に藤岡さんがいて岡さんがビビったというエピソードも笑いましたがww)。

愛ちゃんはとても清楚なお嬢様オーラが全身に漂っていてまさに「箱入り娘」といった雰囲気がハマってました。実生活でも相当「恋愛」にはセーブを掛けられていたそうですから、それが役に生きたって感じですかねw。
初舞台ということですが、お芝居はとても瑞々しくてとてもよかったと思います。セリフ回しも自然でちゃんとジュリエットとしての感情が言葉の隅々に感じられました。

ロミオとの恋愛シーンは、麻璃央くんのロミオが本当にすごくキラキラしたオーラ全開だったのでそこに愛ちゃんジュリエットが引き寄せられていく感じでしたね。麻璃央ロミオのキラキラした雰囲気にグングン魅了されていくようだった。
ちなみに、配信で見た翔真くんロミオとのコンビはすごく穏やかな愛を構築してるといった印象があって、こちらはこちらでとても癒されました。

印象深かったのは、ラストシーンで自らの命を絶つ場面。刀を突きさすときの、全く迷いない潔さがとても美しくすごく魅了されてしまった。儚く散った命だけれど、ロミオへの確固たる愛情が力強くとても感動的でした。

歌は音程は外していないけれど(音大生ということもありますしね)、まだ上手くはないって感じだったかなぁ。まだ歌う時はそちらに意識が引っ張られてるかなって思うところもあったので。ただ、今後舞台経験を重ねていけば、とても奇麗な声質だなと思ったし良いミュージカル女優になるんじゃないかと。期待しているので頑張ってほしいです。

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前田公輝くん・味方良介くん(ベンヴォーリオ役)

前田くんは今回が初めまして。子役デビューから芸歴24年だそうでこれまでは主に映像作品に多く出演していたとのこと(いくつか見たことある作品もありそうですが、前田君と認識していなかった 汗)。舞台は少ないようですが…とてもそうは思えないほど堂々とした存在感を放っていました!それに歌がすごく上手い!安心して観ていられました。

前田ベンヴォーリオは前半は非常に軽やかでコミカルで友達として一緒にいたら楽しいタイプっていう感じ。マーキューシオとツルんで悪さもしてるんだけど、度は越えない。明るく屈託ない笑顔も魅力的で、仲間たちと一緒にいる時間をとても大切にしているんだなというのが伝わってきました。
でも2幕になって大切な親友を失った後はずっと悲しそうな表情を浮かべてて…前半との感情の落差が大きくとても切なくなってしまった。最後の最後まで仲間たちへの深い愛情を感じさせるお芝居がとても感動的でよかったです!

味方くんはここ最近ドラマで見ることが多かったのですが、舞台で見るのはミュージカル『グランドホテル』以来です。ただあの時の味方くんの印象がちょっと薄まっているので(すみません 汗)実質的には舞台はこれが初めてって感じでした。これまでは2.5次元舞台への出演が多かったようですね。

味方ベンヴォーリオは兄貴分的な印象がとても強かったです。仲間たちと遊んでいるなかでもいつもどこかちょっと周りを俯瞰して見ているような、そんな大人な部分も垣間見えて面白かった。マーキューシオに対しては特に「お兄ちゃん」的一面が出てて、さりげなく彼が暴走しないように抑える役目を担っているようで頼もしかった。

ロミオに対してはすごく対等に接していましたが、明るく社交的な要素も滲む麻璃央ロミオを親友としてとても誇りに思って大切にしてるんだろうなというのが伝わってきました。それだけに、決闘後にロミオが崩壊していく様を見るのが本当にキツそうで…。だけど、その分自分がしっかりしなきゃみたいな悲壮感もあったりして見ていて胸が痛んでしまった。

歌はちょっと不安定に感じるところもあったけど、兄貴的な力強い存在感は好感が持てました。

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新里宏太くん・大久保祥太郎くん(マーキューシオ役)

新里くんを知ったのは今回が初めて。レコード大賞の新人賞も取った経歴があるとのことで、確かに歌は全く問題なしでした。舞台経験はあまりないようでしたが、常に狂気をはらんでいるマーキューシオの感情をうまく歌に乗せていたと思います。

ロミオとジュリエットが結ばれたことに対して表向きでは激しい怒りを向けていましたが、本当のところはロミオのことを憎んでいたわけではなく不器用な彼の行く末を心配しているようにも見えたのが印象的。それゆえ、事切れる前に彼を励ました言葉がとても重く切なく響いてきました。

大久保くんも今回初めて知った俳優さんです。子役時代から活躍していたそうですね。レミゼやMAといった大作ミュージカルで子役として出演していた経歴もあるとのこと(もしかしたらガブローシュで見ていたかもしれない)。

大久保マーキューシオは狂犬的というよりかは、危ない遊びが大好きなヤンチャ者的な印象がとても強かった。たしかにナイフ見せびらかしてる危ないヤツなんだけど、そこには殺意めいた狂気はあまり感じなくて、ただ遊び道具として使ってるといった感じ。
仲間たちのなかでは”弟”的な立ち位置で、皆からすごく可愛がられてるなと思った。どことなくキュートな愛らしさを感じさせるマーキューシオ、初めて見たかも。特に味方ベンヴォーリオは大久保マーキューシオのことをめちゃめちゃ可愛がってるのが伝わってきて仲のいい兄弟みたいだった。

ロミオがマーキューシオの死に逆上して自分を見失いティボルトを指してしまう展開もすごく説得力がありました。マーキューシオの死の場面で思わず涙がこぼれたのは今回が初めてでした。マーキューシオを可愛いと思って見たことが殆どなかったので、すごく新鮮でしたね。

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吉田広大くん・立石俊樹くん(ティボルト役)

広大くんはX4の時代から知っていて(松下優也くん好きだったので)、ミュージカルへの出演が最近増えてきたことをうれしく思います。前に見た「RENT」の時も敵役的な立ち位置でしたが、今回はさらに進んで荒々しさや激しさが前面に出るティボルト役。いやぁ~~、迫力満点でした!!

広大くんのティボルトはとにかく野性的でワイルド。さらに近づいたらヤケドするぜってくらい熱い!感情もどちらかというとガーっと表に出しちゃう感じで、ジュリエットへの切ない片想いももしかしたら漏れちゃってたんじゃないかと思うほど(ジュリエットは彼に対しては鈍いので気づかなかったんだろうけどw)。
情熱的でキレやすい危険な男なんだけど、心のどこかでそんな自分を制御したくてもがき苦しんでいる姿がとても切なかったです。心の支えにしていた愛する人をロミオに奪われたことで彼に憎しみの感情を抱いてしまう流れも説得力がありました。最後まで自分の望む人生を生きられなかった悲哀を感じさせるお芝居がとても印象深かったです。

立石くんは今回が初めましてになります。経歴を調べてみたら、役者になる前は東京消防庁で働いたことがあると書いてあってビックリ!歌への夢を捨てられずにこの道に入ったということで、すごいなぁと感動してしまった。

立石ティボルトを見て真っ先に思ったのは…とにかく美しい!!!ということ。歴代ティボルトの中でもトップクラスの美形っぷりにまず驚かされました。女性のモデルさん並みといっても過言ではない。特に両日ともかなりの前方席での観劇だったので、近くに立つたびに妙にドキドキさせられて仕方ありませんでした(笑)。
そこにさらに色っぽさも加わるのですから最強ですわww。キャピュレット夫人にナイフを突き立てて迫る仕草は特にゾクッとするような妖艶さがあって目が釘付けになったw。

広大くんのティボルトは比較的感情を表にガーっと出すタイプだったけど、立石くんのティボルトは感情をずっと内に秘めて苦しむタイプだったと思います。特にジュリエットに対する秘めた想いは外に出したくても出せないもどかしさが滲み出ていて、胸を抉るように歌う姿が切なくてたまりませんでした。ひょっとしたらジュリエットがもし生きていたらロミオと一緒になるよりティボルトと一緒になったほうが幸せになれたかもとすら思ったくらいw。

歌声もすごくセクスィーで何度も魅了されました。これからも多くの舞台で活躍してほしいです。

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堀内將平さん・小㞍健太さん(死のダンサー役)

堀内さんは熊川哲也さん主催のKバレエカンパニー所属のバレエダンサーさんだそうです。Kバレエからロミジュリに出るのは宮尾俊太郎さん以来ですね(宮尾さんは現在はホリプロに移られましたが)。
堀内さんの「死」は要所要所で感情が顔に出てくるところが印象的でした。特にロミオに対して不敵な笑みを浮かべるところはゾクっとするほど冷徹で恐ろしい。まさにあの世の死者って感じ。クライマックスでの愛の力に敗北するシーンはめちゃめちゃ壮絶で迫力がありました。

小㞍さんは国際的にも高く評価されているクラシックバレエ出身のダンサーさんだそうです。今回のロミジュリでの「死」の振り付けも担当されています。
小㞍さんの「死」は最初から最後まで表情は”無”そのもの。堀内さんとは違った”死神”的な恐ろしさや冷酷さがダダ洩れしてて背筋が何度も寒くなりました(汗)。あの「死」の気配を感じるロミオはさぞ恐ろしかっただろうなと…。ラストシーンで愛の力に敗北するパフォーマンス、表情は表に出ないんだけど、体の動きだけで予定外の出来事に狼狽える様が伝わってきたのがすごかったです。

松村雄基さん・春野寿美礼さん(キャピュレット夫妻役)

松村雄基さんのミュージカル舞台を見るのはこれが初めて。松村さんといえば「スクールウォーズ」の大木役が今でも鮮烈に思い出されるのですが、あの頃と変わらないと言っても過言ではない若々しさにビックリいたしました!
しかも、めちゃめちゃ艶っぽくてダンディーで素敵!!!歌も上手いし、ジュリエットへの不器用な父親としての愛情もひしひしと伝わってきて心つかまれました。これからもいろんなミュージカルでお会いしたい。

春野さんは貫禄たっぷりなカッコよさが魅力。ティボルトへの独占欲から娘に嫉妬してしまい、彼女が望まない結婚をさせようと暗躍していく姿が印象的でした。それでも最後の最後「本当に愛し合っていたのよ!!」と娘の愛を受け入れるシーンは本当に泣けます。あの瞬間、ようやく彼女は「母」になったのかなと思いました。

原田薫さん(乳母役)

原田さんの乳母はジュリエットを本当の娘のように愛している気持ちがひしひしと伝わってきてとても感動的でした。どんな時も温かい包容力でジュリエットやロミオに寄り添い親身になってくれる乳母。時々見せるコミカルな一面も魅力的でした。
それだけに、なぜ最後の最後にジュリエットの味方になってあげなかったのかなぁと思ってしまう。でもあの時も彼女のためを思ってのことだっていうのは伝わるからほんと、何とも言えないんですよねぇ…。

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石井一孝さん(ロレンス神父役)

前回公演では大公を演じていた石井さんが今回は神父さんに。ロマンスグレーの髪型が似合うお年頃になられたんだなぁとちょっと感慨深いものがありましたw。ロミオやジュリエットの行動に毎回驚かされながらも、最後まで彼らに寄り添い必死に良き方向へと導こうとしていた姿がとても印象深いです。一生懸命寄り添ってくれる神父さん像はとても身近に思えて好印象でした。

そういえば、今回はあまり汗は光っていなかったかも?翔真くんが相当大汗かいてましたが、石井さん的にはどう思っているのかちょっと聞いてみたいw。

宮川浩さん・秋園美緒さん(モンタギュー夫妻)

キャピュレット家に比べるとエピソード的に薄いモンタギュー家。主役のロミオの両親なのになぜこう偏るんだろうなぁと思っちゃう(苦笑)。秋園さんは春野さんとのデュエットの見せ場がありますが、宮川さんの迫力ある歌声があれしか聞けないのは非常にもったいない。

兼崎健太郎さん(パリス役)

兼崎さんはこれまでいくつかの舞台に出演されているのを見ているのですが、ほとんど記憶になくて(すみません 汗)今回が初めましてに近いです。

これまでのパリスはどちらかというと若い世間知らずなお坊ちゃん的なイメージだったのですが、兼崎パリスはどちらかというと大人の男性でものすごくプライドが高いキザな男って感じですごく新鮮でした。髪の毛ファサってやるのは「ちびまる子ちゃん」の花輪君を彷彿とさせるんだけどww、全体的なイメージは・・・大衆演劇のスター役者さんみたいだなと思いました。色々と楽しませてもらいました。

岡幸二郎さん(ヴェローナ大公役)

前回までキャピュレット卿を演じていた岡さんが今回は大公に。登場のソロからすごい風圧を感じましたよ!!まさにその年の支配者としてふさわしい存在感。岡さんの大公が登場するだけで空気が一変しましたからね、もうさすがとしか言いようがないです。髪型もすごい思い切った形にしてますしね。すべてが圧倒的でした。

あんな大公がいたら争いも起こしづらいだろうと思えるほどの圧力。それでも怒ってしまった悲劇。甥の死に接し悲しみをこらえながらロミオに温情をかけるシーンも印象深かったです。

でも、先日某ネットでのトークで「最前列に天翔さんのお父さんが座っててビビった」っていうエピソードをついつい思い出しちゃって…ww。それ過ると笑いそうになるので思い出さないようにしてました(笑)。

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後述

客入りは全体の7割ちょいくらいで後ろの方は空席も多かったのですが、客席からの反応もすごくよくてカーテンコールはとても盛り上がりました。両日ともにカテコでのちょっとした挨拶がありました。

5日マチネは翔真くんと六花ちゃん。

2度目のカテコになった時に翔真君と六花ちゃんが顔を見合わせて「嬉しいね」って笑い合ってたのがすごく可愛らしかったです。六花ちゃんは地元の大阪で公演できたことが本当に嬉しいと。お客さんが涙をすする音も聞こえてきて気分がますます乗る、みたいなことを言ったら、翔真君がすかさず「そういうこと言っちゃだめw」ってツッコミ入れてたりして、終わった後もラブラブでした(笑)。

最後に翔真くんが「梅芸はとても好きな劇場。お客さんの反応がダイレクトに感じられるので芝居をしている時の感情が乗りやすい」と話していたのも印象的でした。そして最後に「早く皆さんの素顔が見たいです」と。つまり、マスクを外したお客さんの表情が見たいって言ってくれました。考えてみたら私、まだマスク無しで翔真君の舞台観たことなかったわと気づかされました(汗)。早くマスク無しで会える日が訪れてほしいよ…!

配信でも感じたけど、翔真くんってとても素直で優しい子だよね。ますます好感度が上がりました。

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6日マチネは麻璃央くんのお誕生日カテコあり。

全員揃って挨拶の時に麻璃央くんが〆の挨拶に差し掛かると、隣にいた味方くんと大久保君が「チッチッチッ」と指でノンノンみたいなリアクションしだしてww。それに麻璃央くんが「え?なに?」と狼狽えていると、味方くんが「まだ終わらせないよ~!今日は何の日だっけ?言ってごらん」と麻璃央くん本人に客席の前で報告することを要求(笑)。それを横でニマニマしながら見てた大久保くんと他のキャスト陣が面白かったww。特に大人キャストの皆さん、めっちゃ楽しそうだったよww。っていうか、味方くん、キャラがだったよ(笑)。

で、圧に負けた麻璃央くんは自ら恐縮しながら「今日は僕の誕生日ということで…」と照れ照れで告白w。客席からも大きな拍手が沸き起こり、キャストたちもテンション上げ上げに。するとまたまた味方くんが「この一年の抱負は?」とグイグイ迫ってくる(笑)。それにたじたじになりながらも、

「立派な大人になるのは諦めたので、素敵な大人になりたいと思います」

と回答してた麻璃央くんが可愛かったです。ちなみに今年で28歳になったのだとか。意外と年齢上なんだってビックリ。それくらい若々しく見えるのでね。
で、この儀式だけ終わると味方くんと大久保くんが「僕らの役目はここまで。そう台本にもあったし」と種明かしして下がって行ったのが笑えましたwww。

そのあともう1回カテコがあって、麻璃央くんと愛ちゃんのトークに。

すると麻璃央くんが「ちょっと物申したいことがあるんですけど」と切り出して何かと思ったら、誕生日プレゼントにモンタギューチームの皆が「米を4キロくれた」と。実はその前に大人チームの皆さんが「炊飯器が欲しい」と常に言っていた麻璃央君のために、立派な炊飯器と米1キロをセットにしてプレゼントしてくれたそうなのです。その後に、若手チームが4キロ米を追加してきたのでさすがに戸惑ったらしく「皆どこかの農家の方かと思った」と苦笑いww。

だけど、お米は大好物ということなのでありがたく大阪公演の間に合計5キロを消費しようと思うと嬉しそうにコメントしてました。「僕が大阪で太っていったらお米のせいですから」って言ってたのも可愛くて面白かった。でも、麻璃央くんけっこう細身だなぁと思ったので、逆にお米食べてもう少し太ったほうがいいかもとも思ったかな。事務所の取締役にも抜擢されたとニュースで聞いてるし、色々忙しいだろうから皆からのお米食べて勢力つけて頑張ってほしいよ。

このあと愛ちゃんが「私からもひとついいですか?」と。「麻璃央さんのロミオ、毎回すごくキラキラしていてキュンとするんです」とコメント。なんと可愛らしい!すると麻璃央くんが「ロミオはキラキラが大事だと思って演じてるので若作りを頑張ります」と回答。
すると若作りに対して「そんなこと…」と愛ちゃんが気を遣ってきて。でも麻璃央くんは「いやいや、けっこうこの年になると体にくるのよーー(汗)」と年寄りじみた発言ww。なんでも2年前に比べると体力的にかなりきついらしい。いやいや、まだまだ麻璃央くん全然若いって!!とにかく体調にだけは気を付けてこれからも頑張ってほしいです。

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黒羽ロミオ・伊原ジュリエットPV

甲斐ロミオ・天翔愛ジュリエットPV

全体的に若返ったキャストで上演された今回のロミジュリ。今まで知らなかった若手の勢いのある役者さんたちを知ることができたのも良かった。これからもどんどん舞台にチャレンジしてミュージカル界を盛り上げてほしいなと思いました。

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